Z世代は“SDGs”とどう向き合っている?
毎年9月末にやってくる「SDGs週間/GLOBAL GOALS WEEK」。
SDGsが採択された9月25日(GLOBAL GOALS DAY)を含む1週間は、世界各地でSDGsに関するイベントが開催。
そこで今回MERYでも、Z世代たちがどのようにSDGsと向き合っているのかをユーザーアンケートで深掘りしてみました。
※2023年9月に実施した「MERYユーザーアンケート」Z世代66人の調査結果に基づく
Q:普段SDGsに関わるアクションはしている?
「普段SDGsに関わるアクションをしていますか?」と伺ったところ、6割のZ世代が「はい」と答えました。
近年は、ゴミ袋の有料化やジェンダー平等を意識した施設・商品の増加など、SDGsに関連する取り組みを目の当たりする機会が多くなってきています。
また、InstagramなどのSNSでは、SDGsについて積極的に発信するインフルエンサーや企業を見かけることも珍しくありません。
Z世代にとって、SDGsを自然と意識し、行動に移しやすい環境が整っていることも結果に大きく影響していそうです。
Q:どんなSDGsアクションに取り組んでいる?
エコバッグ・マイボトルの持参はもはや常識?
続いて、日頃からSDGsアクションを行っているZ世代に対し、具体的にどんなことをしているかを質問。
今回、最も多く寄せられたのが「エコバッグ・マイバッグ」の持参で、全体の過半数以上がエコバッグを活用していると回答。
次いで、「マイボトル・タンブラー・水筒」を持ち歩いている人も目立ちました。
また、「エコバッグと水筒を持ち歩く」「タンブラー持参、エコバッグで買い物」といったコメントのように、上記のアイテムたちはセットで携帯している人が多かったです。
Z世代のバッグの中身には“エコバッグ・マイボトルが入っているのが当たり前”になってきているのかもしれません。
買い物の仕方を工夫する
ほかには、「スーパーではてまえどりを意識して食材を買っています」「食材はまとめ買い」など買い物の仕方を工夫しているとの声がちらほら。
さらに食べ物関連でいうと、「豆苗を二回食べれるように育てる」と食用の植物を自ら育てているという人もいました!
ロスフラワーやフェアトレード商品を購入
「ロスフラワーのお花を定期的に購入している」「フェアトレード商品を見つけたら手に取るようにしてます!」といったコメントのように、商品が製造・販売されるまでの背景を重視しているZ世代も少なくなかったです。
Z世代にとって、“SDGsを意識した買い物”がエコバッグ・マイボトルの持参の次に取り組みやすいアクションなのかもしれません。
Q:これから挑戦してみたいSDGsアクションは?
今回、Z世代がこれから挑戦してみたいSDGsアクションについても聞いてみました。
回答には“食品ロス”や“リユーザブル”などさまざまなSDGs関連ワードが続々と登場し、彼らのSDGsへの関心の高さがうかがえる結果に。
実際に寄せられたコメントとともに、その内容をご紹介します。
着なくなった服はフリマや古着屋に
今回、特に目立っていたのがリサイクル・リユースに関する回答でした。
中でも気になったのは「古着を買うとともに服を捨てずにフリマや古着屋に売るか寄付する」とのコメント。
日頃から『メルカリ』などのフリマサイト・アプリを利用しているZ世代は多いですが、SDGsという観点でも彼らにとって頼りになる存在なのでしょう。
食品ロスを減らす
ここ近年は、社会全体で食品ロスへの意識が高まっており、Z世代人気の高い『スターバックス コーヒー』でも特定の時間帯にフード商品を20%オフで販売する取り組みを実施しています。
Z世代たちもその流れに影響を受けているようで、「大きい調味料買っちゃうけどあんまり使わないやつだと期限切れるので小さいやつを買う」「食べきれない量を頼まない」など、食品ロスを避けることを心がけたいとの声が寄せられました。
ロス宝石のサブスクを利用する
ロス問題つながりでいうと、「ロス宝石のサブスクをはじめたい」という人もいました。
ロス宝石とは、傷や欠けなどがあり、規格外のため商品に使用できず廃棄されてしまう宝石のこと。
巷では、そんなロス宝石を活用した“サステナブルジュエリー”を取り扱うブランドが増えてきているんです。
ちなみに、以前Z世代のサブスク事情を調査した際、全体の9割以上が“何かしらのサブスクを利用している”との結果が出ていました。
サブスクとSDGsを絡めたサービスというのも、Z世代に需要がありそうです。
リユーザブル商品を使ってみる
Z世代らしい回答だったのが、「インスタで知った、リユーザブル商品(ラップなど)を使ってみる」とSNSきっかけに挑戦してみたいSDGsアクションを見つけたという声。
最近は、繰り返し使えるシリコーン素材のラップ・フードバッグが100円均一ショップや『3COINS』などでも購入できるように。
身近なお店で、そして低価格でサステナブルな商品を買える環境が整ってきていることで、Z世代も気軽にSDGsアクションを起こしやすくなっているのでは?
“買い物や食事に関するアクション”でSDGsに貢献!
今回の調査結果を見ていくと、全体の過半数以上がエコバッグを活用していること、今後挑戦したいアクションにはよりステップアップした行動を挙げている人が多い点などから、彼らが意欲的にSDGsと向き合っている様子がうかがえました。
また、フェアトレード商品の購入、食べ物は量を考えて買うなど、買い物と食事に関する行動を工夫してSDGsに貢献したいとの声が目立っていたのも印象的でした。
エコバッグやマイボトルの持参は当たり前となり、これからは買い物・食事にまつわるSDGsアクションに取り組むZ世代が増えていくのではないでしょうか?