Z世代のリアルな貯金事情とは?

先日、Z世代の『初任給の使い道』や『ボーナスの使い道』を調査した記事が公開されましたが、いずれの記事でも「貯金」が使い道ランキングNo.1となりました。
そんな堅実的なZ世代たちの『貯金事情』を、MERYのアンケート結果を参考に深掘りしていきます。
※2025年5月に実施した「Z世代のお金に関する調査」Z世代男女150人の調査結果に基づく
Q:現在貯金をしている?

はじめに、「現在貯金をしていますか?」と質問。
68.7%が「はい」と回答し、Z世代の間では貯金をしている派の方が大多数を占める形となりました。
Q:貯金額はどのくらい?

続いて、貯金をしていると答えた人に対し、「貯金はどのくらいしていますか?」と伺いました。
結果は、24.3%の「300~700万未満」が最も多い割合となり、次点だった「100~300万未満」も21.4%と一定数いました。
一方で、700万以上の貯金をしている人は1割程度に収まりました。
初任給やボーナスを貯金に回しているZ世代が多かったことを踏まえると、全体の約半数が100万~700万未満とまとまった額の貯金をしていたのは納得です。
Q:貯金をしている理由は?
「貯金をしている理由」についても調査してみました。
特に目立ったのは、
「将来結婚したときのため」
「将来の大きな出費等に備えて」
「老後の資金」
など、将来のことを考えて貯金をしているという声。
貯金をする理由に関しても、堅実的な回答が目立ったのはZ世代らしい傾向でした。
近年、食料品の物価高騰や増税などのお金にまつわるニュースを目にする機会が増えていますが、
「物価が高いから」
「不景気だからちょっとずつでも貯めている」
といった声も挙がっていました。
Q:直近2~3年での貯金目標額は?

では、「直近2~3年での貯金目標額」はどのくらいなのでしょうか?
1番多かったのは30%の「300~700万未満」で、最も少なかったのは2.9%の「10万未満」という結果に。
全体的には、50~700万未満の額を設定している人が目立ちました。
Z世代の給料&ボーナス事情については、
・7割以上の初任給が10~30万以内
・ボーナスをもらっている人のうち、1年あたりのボーナスの金額は100万未満の人が約6割
という結果が、過去のMERYアンケート調査で判明しています。
上記の内容を踏まえると、現実的な貯金額を考えているZ世代が多いといえそうです。
Q:貯金をするためにどんな工夫をしている?
「貯金をするための工夫」についても伺ってみたところ、以下のような回答が寄せられました。
「外食を控える」
「生活費節約」
「家計簿で支出管理を行う」
上記のように、消費行動を控える、家計簿をつけるなど、無駄遣いをしないことを心掛けている人が多かったです。
また、
「定期預金をしている」
「月1万の定額預金とNISAへの投資」
といったように、定額預金や投資を活用して貯蓄をしているとの声も少なくありませんでした。
Q:貯金をしない理由は?
最後に、貯金をしていないと答えた人に「貯金をしない理由」を質問。
「貯金できるほどの給料をもらっていない」
「貯金する余裕がないから」
など、大多数の人が給料の金額が少ないこと、貯金をするお金の余裕がないことを理由に挙げていました。
物価高や不景気の影響で、貯金の優先度が上がっている?
Z世代の貯金事情を深掘りした結果、
・貯金をしている人は約7割
・貯金金額は100万~700万未満が約半数
ということがわかりました。
貯金している理由については、将来への備えに関する回答が目立ち、物価の高騰や不景気への不安からという声も寄せられました。
また、貯金をするための工夫を伺った質問では、消費行動を控えているとの回答がいくつか挙がっていました。
現在の日本の経済情勢を鑑みて、消費行動よりも貯金にお金を回した方がよいのではと考えているZ世代は、けっこう多いのかもしれません。