将来に向けた、お金の準備はしている?
長く続いている円安や物価上昇、年金制度の見直しなど、最近はお金について考えさせられるニュースをたびたび耳にします。
そうした中、貯蓄や老後資金を増やすために資産運用に力を入れ始めたという人は少なくないのでは?
そこで今回は、MERYアンケートでZ世代300人の“資産運用事情”を徹底調査しました。
※2024年10月に実施した「日常行動に関するMERYアンケート」Z世代300人の調査結果に基づく
Q:資産運用をやっている人の割合は?
はじめに、“資産運用をやっていますか?”と質問。
「やっている」「やっていないが興味はある」と回答した人は合わせて4割以上でした。
やっていないと答えた人が多かったものの、資産運用に興味関心があるZ世代は一定数いることがわかりました。
Q:資産運用は何年続けている?
続いて、資産運用をやっていると答えた人に対し、“資産運用は何年やっていますか?”と伺いました。
最も多い割合だったのは20.3%の「3年」で、1年~3年続けている人が全体の約半数を占めました。
そこまで継続年数が長くない傾向だったのは、社会人になってから始めた人が多いからとも考えられそうです。
Q:資産運用を始めた理由は?
Z世代が、資産運用をどのようなきっかけで始めたのかも気になるところ。
“資産運用を始めた理由”として特に多く声が挙がったのは、81.4%の「将来の貯蓄」でした。
現代では、老後資金が2000万円程度必要とされており、Z世代の中には公的年金制度に対する不安を抱えている人も。
若いうちから、将来のためにお金を工面したり蓄えたりしておかなければいけないという意識が、上の世代よりも強い傾向にあるのかもしれません。
また、ランキング全体を見てみると、親・親族や友達など、周りの人に勧められたことがきっかけになった人も一定数いるようです。
Q:どんな資産運用をやっている?
では、Z世代の間ではどのような資産運用が人気なのでしょうか?
“どんな資産運用をやっていますか?”と質問したところ、1位は54.2%の「投資信託」、2位は42.4%の「株式」、3位は37.3%「iDeCo(個人型確定拠出年金)」という結果に。
人気No.1だった投資信託は、少額からでも始められる、プロに運用を任せられるといったメリットがあります。
そのため、コスパの良い資産運用としてZ世代からも人気を集めているのかもしれません。
また、将来の貯蓄を目的に資産運用を始めた人が8割越えだったことを踏まえると、私的年金制度であるiDeCoや預貯金が上位だった点も納得です。
Q:新NISAは利用してる?
数ある資産運用の中でも、最近ネットでよく見かけるのが「新NISA」の存在。
今年、少額投資非課税制度のNISAにさまざまな変更が加えられ、新NISAとして生まれ変わったことで大きな注目を集めているんです。
旧NISAからの主な変更点としては、成長投資枠(一般NISA)とつみたて投資枠(つみたてNISA)の併用可能になったことや、非課税保有期間が無期限に変更されたことなどが挙げられます。
今回、“新NISAをやっているかどうか”についても伺ったところ、資産運用をやっているZ世代のうち、81.4%が新NISAを「やっている」と回答。
投資をするうえでは、より使い勝手が向上した新NISAを活用している人が多いようです。
Q:資産運用をやっていない理由は?
資産運用をやっていないが興味はあるorやっていないと答えた人には、“資産運用をやらない理由”を質問しました。
最も多く挙げられたのは、42.7%の「今は必要ないと考えているから」でした。
特に学生や家庭を持っていないZ世代からすると、将来のお金に関する不安を感じる場面はまだ少ないのかもしれません。
他には、「何からはじめたらいいかわからないから」「資産運用に漠然とした不安があるから」など、資産運用に対する知識が十分でないことを理由に挙げる人も目立ちました。
資産運用は正直難しい、できればプロに任せたい!
資産運用をやっているまたは興味があるZ世代は約4割で、投資信託で資産運用を行っている人が特に多かったです。
加えて、資産運用をしているZ世代の8割以上が今話題の新NISAをやっていることが判明。
情報感度が高いZ世代らしい傾向も見られました。
一方、資産運用をやらない理由としては、資産運用への知識不足がネックになっている様子が伺えました。
プロに運用が任せられる投資信託が人気だったのは、そういった背景も関係しているのかもしれません。