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「タイパ」も「コスパ」も意識するのはZ世代!?世代別「お金と時間」に関する意識の違いとは

株式会社エイチームライフデザインが行った「お金に関する意識調査」の調査結果のご紹介です! Z世代とX世代を対象に行ったアンケート調査で、世代ごとのお金の使い道や、大切にしている価値観の傾向が明らかになりました。「タイパ」も「コスパ」も意識するZ世代の実情とは。

更新 2023.09.07 公開日 2023.04.25
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Z世代と“お母さん世代”、お金に関する意識が違う?

ファッションや趣味、美容や推し活など、お金も時間もいくらあっても足りない! そんな悩めるZ世代の女性たち。
 
では、Z世代の“お母さん世代”にあたる、X世代(43歳~59歳)の人たちは、お金や時間をどのように活用しているのでしょうか。

今回は、株式会社エイチームライフデザインが、18歳〜26歳のZ世代と、43歳〜59歳のX世代に対して行った「お金に関する意識調査」の調査結果をご紹介します。
 
世代ごとのお金の使い道や、大切にしている価値観の傾向が明らかになりました。

Z世代とX世代、世代ごとのお金の使い道は?

Q. どういったことにお金を使いたいですか?

「どういったことにお金を使いたいですか?」の問いには、Z世代は「旅行・観光(48%)」「ファッション(45%)」「外食(41%)」「友人との交際費(36%)」「美容(35%)」と回答。
 
X世代は「旅行・観光(59%)」「外食(47%)」「ファッション(30%)」「友人との交際費(27%)」「投資(27%)」「映画/映画鑑賞(26%)」と回答しています。
 
どちらの世代も順位に違いはあれど、「旅行・観光」「外食」「ファッション」「友人との交際費」が上位に上がっています。
 
自分や友人との楽しみにお金を使いたいのは、世代を超えて変わらないようです。

Z世代の6位にランクインした「推し活(26%)」は、X世代では6%にとどまっているそう。X世代には「投資(27%)」という使い道もランクインしました。
 
また、X世代では3位以下が30%以内(全体の3割以下)にとどまる一方で、「旅行・観光」や「外食」が過半数越え&過半数近くであるのも興味深いポイントです。
 
日々忙しく過ごす40代から、子育てや仕事がひと段落した50代後半まで。ファッションや美容よりも、「少しいいものが食べたい」「お金をかけて旅行に行きたい」そんな想いがあるのかもしれません。

Q. お金をかけなくても楽しめることは何ですか?

それぞれの世代に「お金をかけなくても楽しめること」について聞きました。
 
Z世代では「音楽鑑賞(23%)」「ゲーム(20%)」「友人との交際費(19%)」「特にない(19%)」「漫画・読書(16%)」が上位に。
 
X世代では「特にない(27%)」「音楽鑑賞(23%)」「漫画・読書(17%)」「スポーツ(17%)」「ゲーム(15%)」が上位に挙がっています。
 
音楽鑑賞やゲーム、漫画・読書などは、低価格で楽しめるという認識で一致しているようですが、友人との交際費にお金をかけるかどうかが世代によって分かれました。

Z世代とX世代の「タイパ」「コスパ」に関する意識

Q. 趣味をするときに「タイパ」や「コスパ」は意識しますか?

こちらは、趣味に対して「タイパ(タイムパフォーマンス)」や「コスパ(コストパフォーマンス)」を意識するのか尋ねた結果です。
 
Z世代では「コスパを意識する(30%)」「どちらも意識する(22%)」「タイパを意識する(14%)」の順で多く、タイパもコスパもしっかりと意識する傾向が見られます。
 
X世代では「コスパを意識する(27%)」「どちらも意識する(27%)」「どちらも意識しない(25%)」という順になっています。

「コスパを意識する」と答えた比率と、「コスパもタイパも意識する」と答えた比率は、Z世代もX世代もほとんどかわりません。
 
一方で「タイパだけを意識する」と答えた人がZ世代に多く、「どちらも意識しない」と答えた人がX世代に多い傾向にありました。
 
特に「タイパ」はX世代よりもZ世代のほうが意識している、と言えそうです。

Q. どういったことをするときにタイパを意識しますか?

これは「どちらも意識する・タイパを意識する」と回答した方に聞いた、どういうシーンでタイパを意識するのか、という設問の答えです。
 
するとZ世代では「旅行・観光(41%)」「友人との交際費(29%)」「外食(26%)」、X世代では「旅行・観光(42%)」「外食(24%)」「映画/動画鑑賞(17%)」という結果となりました。
 
Z世代は友人との時間にも「タイパ」を意識する人が比較的いるようです。

Q. どういったことをするときにコスパを意識しますか?

「どちらも意識する・コスパを意識する」と回答した方に、どういうシーンでコスパを意識するのか、という質問を行いました。
 
Z世代では「ファッション(45%)」「外食(40%)」「旅行・観光(33%)」、X世代では「外食(53%)」「旅行・観光(48%)」「ファッション(29%)」の順に多い結果となっています。
 
項目は共通しているものの、Z世代ではファッション、X世代では外食が、特にコストを削減できる項目だという認識が強いようです。

そしてやはり「友人との交際費」に「コスパ」を意識しているZ世代(30%)が、X世代の2~3倍近く(13%)になっているのにも注目です。
 
Z世代の「お金をかけなくても楽しめること」「タイパを意識していること」「コスパを意識していること」、このすべてに「友人との交際」が入っているのもおもしろいですね。
 
SNSでの交流やオンラインでの通話やチャットが日常的なZ世代。

直接会ってお金や時間をかけなくても、いつでもどこでも気軽にコミュニケーションが取れるという、Z世代ならではの感覚なのかもしれません。

Z世代とX世代の「投資」に関する意識

Q. 現在、貯金や投資は行っていますか?

最後に「お金を増やす・貯める」という意識に関して。
 
Z世代では「貯金のみしている(48%)」「どちらもしていない(24%)」「どちらもしている(16%)」の順で多い結果に。
 
X世代では「貯金のみしている(35%)」「どちらもしている(30%)」「どちらもしていない(26%)」と、貯金と投資のどちらも実施している割合がZ世代よりも高い結果になりました。
 
Z世代よりもX世代のほうが「お金を増やす・貯める」という意識が高いようです。

Q. どういった目的で投資や貯金を行っていますか?

投資や貯金の目的の回答がこちら。

Z世代は「欲しいものを買う(44.5%)」「旅行資金(30.2%)」「老後資金(29.7%)」の順で、X世代では「老後資金(57.9%)」「欲しいものを買う(27.1%)」「特に考えていない(25.8%)」の順で多くなっています。
 
Z世代は欲しいものや旅行のためにお金を貯めている人が多く、X世代になると老後のためにお金を貯める、という人が多い結果となりました。

Z世代のお金に関する「危機意識」とは?

今回の調査結果にあたり、スキラージャパン株式会社の取締役であり、ファイナンシャルプランナーの伊藤氏は、以下のような考察を添えています。
 
「Z世代の場合には、将来への明るい兆しが見えるわけでもなく、できるだけコスパ、タイパ重視というのも大変よく分かります。他の世代に比べて危機意識は強いのではないでしょうか。貯金をしている比率が48%と、比較的高いところからも推測できます」(伊藤氏)
 
Z世代とX世代では、そこまで大きくお金の使い道や価値観は変わらないものの、細かなところを見ていけば、今この情勢・環境を生きるZ世代ならではの考え方が見えてきます。
 
これからの中核を担うZ世代。これからの動向にも注目です。

【調査概要】
『Z・X世代のお金に関する意識調査』
調査対象:18歳~59歳の男女(Z世代:518名、X世代:489名)
調査期間:Z世代 2023年3月6日、X世代 2023年3月3日
調査方法:インターネット調査
調査主体:株式会社エイチームライフデザイン

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