どのくらいAIを使いこなしている?
近年、注目を集めている「ChatGTP」や「Grok」をはじめ、AI(人工知能)がどんどん身近で便利な存在になってきています。
トレンドや新しいものに興味津々なZ世代たちは、AIとどのように向き合っているのでしょうか?
今回は、Z世代300人を対象とした“AI活用”に関するMERYアンケートの結果をご紹介していきます。
※2024年10月に実施した「日常行動に関するMERYアンケート」Z世代300人の調査結果に基づく
Q:AIを使ったことはある?
まず、“ChatGTPやXのGrokなどのAIを使ったことはありますか?”と質問したところ、「ある」と答えた人は29.7%でした。
流行に敏感かつデジタルネイティブなZ世代の間でも、まだAIを使用した経験がない人の方が多い様子。
これは、意外な結果かもしれません。
Q:利用したことのあるサービスは?
続いて、AIを使ったことがあると答えたZ世代に、“どのようなサービス利用したことがあるか”を伺いました。
最も人気だったのは、Chat GTPやGrokなどが有名な「対話型生成AI」で、71.9%が利用経験ありと答えました。
対話型生成AIとは、対話型AIと生成AIが組み合わさったサービスのことで、対話型AIは、会話をしているような感覚でやり取りを行えるのが特徴。
できることとしては、問答応答、文章の要約、翻訳などが挙げられます。
一方で生成AIは、文章や画像での指示、質問などをすることで、テキスト、画像、音楽といったコンテンツを生成してくれるのが特徴になっています。
2位には27%の「検索エンジン型AI」、3位には14.6%の「イラスト・画像加工のAI」が続きました。
検索エンジン型AIは、「Google」「Bing」といった世界的にメジャーな検索エンジンでも活用されています。
通常の検索エンジンとの違いとしては、検索結果の要約を生成できるところ。
そして、キーワードではなく文脈にフォーカスすることで、よりユーザーの意図に近い検索結果を提供可能といった点が挙げられます。
検索エンジン型AIの場合は、無意識に利用していたというパターンもありえるかもしれません。
イラスト・画像加工のAIは、主なものとして写真・動画の編集ができるアプリ「Picsart」、SNSの投稿・プレゼン・ポスターなど幅広いコンテンツをデザインできるオンラインサービス「Canva」などがあります。
ランキング全体を通しては、Z世代の大多数が対話型生成AIを利用しているに留まり、コンテンツ生成に特化したAIなどはそこまで普及していない印象を受けました。
Q:AIを使って何をしている?
さらに、“AIを使って何をしているか”を具体的に問うと、56.2%が「知りたいことについて質問をする」と回答しました。
対話型生成AIの利用率が非常に高かったことを踏まえると、妥当な結果といえるでしょう。
また、「資料・レポート作成をする」「メール返信など文章の作成する」など、仕事や学業で使用していることが想定できる回答も一定数から挙げられました。
Q:AIを使わない理由は?
AIを使用した経験がないと答えたZ世代には、“AIを使わない理由”を伺ってみました。
結果は、33.2%の「なんとなく」が1位となり、他には「興味自体がない」「AIに頼りすぎるのは良くないと思うから」といった回答が寄せられました。
AIに対して、なんとなく抵抗感がある、いまいち興味を持てないことなどが、Z世代にとってはネックになっているようです。
AIに対しての理解度が深まれば、もっと活用されていくかも
AIの使用経験があるZ世代は約3割で、利用したことのあるサービスとしては、Chat GTPを筆頭とする対話型生成AIが特に人気でした。
一方、AIを使った経験がない人からは、なんとなく抵抗感がある、興味がないといった意見が挙げられました。
今後、Z世代がAIとうまく付き合っていくためには、AIのサービスの種類やそれぞれの特徴、使用するうえでのメリット・デメリットなど、まずはAIに対しての理解度を深めていくことが重要であるといえそうです。