Z世代とは一体…?
「ゆとり世代」、「さとり世代」、「ミレニアル世代」など同じ時代に生まれた人たちを「〇〇世代」と名付ける分け方がありますよね。
最近では「Z世代」という呼び方を聞いたり見たりする機会がかなり増えてきたと思います。
「Z世代って何歳くらいの人のことを言うのだろう…」
「Z世代はどんな特徴を持っているのだろう?」
そんな風に実際、言葉は知っていても詳しい意味を分かっていないという方も多いはず。
そこで今回の記事では、Z世代の定義や意味、「なぜZ世代と呼ばれるのか?」名前の由来、特徴などを詳しくご紹介します。
また、比較対象されやすい「ミレニアム世代」との違いや、Z世代に刺さるマーケティングのポイントについても解説します。
Z世代の定義や意味とは?由来や年齢についても解説
Z世代は、一般的に1996年ごろから2010年ごろまでに生まれた世代のことで、大体現在25歳くらいまでの10代〜20代半ばの年齢の方達のことを指します。
アメリカで1960年代中盤~1980年頃生まれが「X世代」と名付けられたことに始まり、その後の1980年頃~1990年代中盤生まれが「Y世代(ミレニアル世代)」と呼ばれ、それに続く世代という意味で「Z世代、ジェネレーションZ」と呼ばれています。
ちなみにZ世代の次は、ギリシア文字の一文字目"α(アルファ)"を採用し、「α世代」と呼ばれます。
Z世代の特徴を5つご紹介
特徴①:デジタルネイティブ
Z世代は、10代の頃からスマホに慣れ親しみ、インターネットやSNSが当たり前に存在する環境下で育ってきました。
なので、様々なデバイスを使いこなすことから「デジタルネイティブ」とも呼ばれています。
わからないことがあったらまずインターネットで検索するということが習慣になっています。
その他、情報発信に積極的だったり、インターネット上で人脈を広げることに抵抗が少ないといった特徴があります。
身近にあるスマホやPCなどに触れながらITの発展や普及と共に年を重ねたZ世代は、デジタルデバイスの活用が上手でITリテラシーが高いです。
特徴②:SNSネイティブ
スマホに慣れ親しんでいるZ世代は「SNSネイティブ」とも言えます。
スマホの普及とともに利用が拡大したのが、TwitterやInstagramなどのSNS。
Z世代はそういった様々なSNSを使いこなすのが得意で、SNSで情報収集を行ったり、友人や知人とコミュニケーションを取っています。
特徴③:ダイバーシティ(多様性)を重視する
Z世代は、インターネットやSNSで、世界中の様々な情報に触れ、多様な価値観を持つ人々と関わることが簡単にできる環境で育ってきました。
その為、他者の価値観やファッション、趣味の違いなどの多様性を受け入れ、尊重し合う考え方を持っています。
特徴④:「タイパ」がとても大事
Z世代は「タイパ」を重視する人が多いと言われています。
「タイパ」とは、タイムパフォーマンスの略で、時間の価値を大切にする考え方です。
Z世代は、短時間で満足感を得られる“タイパが高い”モノ・コトの消費が盛ん。
例えばYouTubeなどの動画は、ながら見(※別の作業をしながら映像を見ること)をしたり、倍速&スキップ視聴をするのが当たり前となっています。
タイパを重視する理由としては、自分が価値を感じるコトに、時間を割きたいという考えから。
とにかく観たい映像や観なければならない映像が沢山溢れているので、効率良くコンテンツを観る必要があるのです。
特徴⑤:SDGsなどの環境問題や社会問題への関心が高い
Z世代は、環境問題や社会問題への関心が高いという特徴があります。
その理由として、幼い頃からの地球温暖化や東日本大震災などの大きな自然災害を体験してきていることが考えられます。
自分が使う商品やサービスは、環境に配慮されたものを選んだり、社会問題解消の取り組みをしているブランドに興味を持つ傾向があります。
特に「SDGs」についての関心の高さは、普段からSNSを通じて色々な人の取り組み方を見れることが理由のひとつと考えられます。
Z世代とミレニアル世代(Y世代)の違い
ミレニアル世代(Y世代)とは?
近い将来、消費の主役となるZ世代。
比較対象として、「ミレニアル世代(Y世代)」がよく取り上げられています。
そもそもミレニアル世代(Y世代)とは、一般的に1980年から1995年の間に生まれた世代のことで、大体25歳から40歳ぐらいの年齢の方達のことを指します。
インターネットやデジタルデバイス、SNSなどに馴染んでいるのはZ世代と同じですが、ミレニアル世代はこれら様々なものが普及&発展しつつある、いわば過渡期に育った世代。
インターネット環境&サービスの変化に触れながら育っていて、ITリテラシーの高い世代とも言われています。
Z世代とミレニアル世代の違いとは?
Z世代とミレニアル世代の大きな違いは、消費行動にあります。
ミレニアル世代はモノを購入するプロセスそのものや非日常の特別な体験に魅力を感じる傾向があるようです。
それに対してZ世代は、貯金に高い関心を持つ傾向があり、お買い得感の高い商品に魅力を感じます。
この消費行動の違いは育った時代の景気が影響していると考えられます。
Z世代は不況の時期に育っていて、経済的なプレッシャーを受けている環境下で育つ人が多く存在しています。
ミレニアル世代は好景気の時代もあった為、そういった育った環境の違いが商品へ求める考え方の違いに影響が出ているようです。
その他では、Z世代はミレニアル世代よりもさらにテレビ離れや活字離れの傾向があります。
Z世代に「刺さる」マーケティングのポイント
SNSを活用する
普段からSNSを頻繁に使うZ世代に商品・サービスを見つけてもらうには、YoutubeやInstagram、TikTokといったSNSを積極的に活用する必要があります。
ここで重要になってくるのがそれぞれのSNSの特色に合わせた活用をすることです。
例えば、以下の通り。
■YouTube:Z世代は、ながら見をする人が多いので長時間見ても飽きないコンテンツを投稿するようにする
■Twitter:情報収集をする人が多いので、ノウハウ・お役立ち系の投稿をするようにする
■TikTok:トレンドを探す人が多いので、流行りに合わせた投稿をするようにする
このようにSNSに合わせて投稿テイストを変えるようにするのがオススメです。
インフルエンサーを起用する
Z世代はテレビ離れが顕著。
その為、テレビに出演しているタレントよりもSNSで活躍しているインフルエンサーに強い影響を受ける特徴があります。
その特徴を活かして、商品のPRをZ世代が共感できるようなインフルエンサーを起用し、Z世代の目線で商品を紹介してもらうことで効果的なマーケティングを行うことができます。
口コミや信頼できる人からの情報を重視するZ世代には、高い影響力を誇るインフルエンサーからの情報は強く刺さるはずです。
共感を得られるポイントを作る
SNSで“いいね”をもらう&“いいね”をするのが当たり前のZ世代は、共感を大切にする傾向があります。
その為、提供したい商品やサービスをいかにZ世代に共感させることができるかが重要となってきます。
共感を得るために、具体的な方法としては以下の通りです。
■商品やサービスが誕生するまでのストーリーやエピソードを知ってもらう
■Z世代は、地球環境や社会問題への関心が強いので、SDGsへの取り込みなどについてもアピールする
自分の大事にしている価値観と合い、周囲にシェアしたいと思った商品やサービス利用してくれますよ。
Z世代とはデジタル&SNSネイティブで多様な価値観を持つ世代である
以上、Z世代について詳しくご紹介しました。
Z世代とはデジタル&SNSネイティブで多様な価値観を持つ世代であるということが分かりました。
これからの消費や労働を担っていく中心世代であるZ世代に対してマーケティングを行う際は、今回ご紹介した特徴やマーケティングのポイントをぜひご参考ください!