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Z世代が「クレジットカード」に求めるニーズは「利便性」や「使いすぎ防止」?バブル世代との比較も!

メルカリが実施した「Z世代の行動特性や価値観とクレジットカード利用に関する調査」の調査結果のご紹介です。Z世代の「時間や透明性」に関する考え方を紐解いたのち、「クレジットカード」の利用に関する考え方、ニーズなど、アンケート結果からご紹介します。バブル世代との比較にもご注目ください。

更新 2023.06.21 公開日 2023.05.15
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メルカリ調べ「Z世代の行動特性や価値観とクレジットカード利用に関する調査」

スマホでのキャッシュレス決済が浸透する世の中で、なかなか現金やクレジットカードなどを持ち歩かない、という人も多くなりましたよね。
 
総務省の「家計消費状況調査」によれば、オンラインでの消費機会の拡大により、家計におけるネットショッピング利用世帯の割合は2021年に初めて過半数(52.7%)を超えたそう。
 
メルカリでは18歳〜57歳の男女600人を対象に「Z世代の行動特性や価値観とクレジットカード利用に関する調査」を実施しています。

本記事ではその内容を紐解きます。

Z世代の行動特性や価値観をまずはチェック

Z世代は「想定外」なことは避ける傾向にあり!

まずはこんな質問から。
 
「想定外なことが起こるのは『失敗』だと捉えるか、『経験』だと捉えるか」という質問に対して、Z世代の30.0%が「失敗」だと回答。一方でバブル世代は21.3%という結果でした。

自身の価値観について問うた質問でも、Z世代の回答として、同率1位で「効率的でないことにストレスを感じる(63.3%)」、「時間を圧縮するための手段・行動を考えることが多い(63.3%)」、2位は「想定外のこと/サプライズなことはできるだけ避けたい(61.4%)」という結果に。
 
さらに「結論だけを先に知りたい」「プレゼントは相手に欲しいものを聞く」「デリバリーがいつ到着するかを確認する」などの項目が50%を超えていることからも、「想定外のことを避ける」傾向にあるZ世代がやや多いのがわかりますね。
 
それでは「お金」に関しては、Z世代はどのように考えているのでしょうか。

現金50万円をもらったらZ世代の8割は「貯金」!

「現金50万円をもらったらどうする?」という問いに対しては、どの世代も「貯金する」が最も高い結果になりましたが、その中でもZ世代が最も高く、約8割(77.3%)にのぼりました。
 
理由として回答者の約半数が「緊急時の備えができる/将来の不安に備えるため」と将来不安への備えとして貯金すると回答しており、ここでも「想定外」に備えるZ世代の傾向が明らかになりました。

Z世代は月々の支出額を把握している?

一方で「月々の支出額を把握しているか」という問いに対して、バブル世代は86.6%が把握していると回答する一方で、Z世代は72.0%と相対的に把握できていない傾向が見られます。
 
Z世代は、「想定外に備えたい」「急な臨時収入は貯金したい」という堅実な考え方である反面、オンラインでの買い物やキャッシュレス決済の普及により「把握したいができていない」という人も多そうです。

想定外には備えたいけど、お金の管理はやや苦手…。そんなZ世代と、クレジットカードの付き合い方を、続いて見ていきましょう。

Z世代のクレジットカードに求めるニーズを紐解く

現在利用しているクレジットカード、選んだ理由は?

まずは「現在利用しているクレジットカードを選んだ理由」を問いました。

Z世代は「ポイント還元率が高いから(41.4%)」「よく使うお店で使えるから(32.3%)」「年会費が安い・かからないから(28.3%)」という順になりました。
 
一方でバブル世代は「年会費が安い・かからないから(51.2%)」「ポイントの還元率が高いから(44.9%)」「よく使うお店で使えるから(41.7%)」という結果になっています。
 
バブル世代で重視されていた「年会費」の有無=お得かどうかは、Z世代にとってはそこまで重要でもないようです。
 
また「家族や友人に勧められた」「インフルエンサーが勧めていた」などがバブル世代に比べて高く出ているなど、きちんと知っている・理解しているサービスを、Z世代は選ぶ傾向にあるのかもしれませんね。

クレジットカードの懸念点は?

「クレジットカードの懸念点」について尋ねたところ、バブル世代は、「失くしたときの対処に手間がかかる(29.1%)」、「セキュリティに不安がある(26.0%)」とセキュリティ面が上位である一方、Z世代は、「つい使い過ぎてしまう(32.3%)」と「決済後に利用明細の反映に時間がかかる(27.3%)」など、お金の管理に関する懸念が大きい傾向にありました。
 
「想定外」が起こらないように、「安心感」があって「お金の管理がしやすいカード」を利用したい、そんな想いが垣間見えます。

これからのクレジットカードに求められるニーズ

それでは最後にこれからのクレジットカードに求められるニーズを把握していきましょう。
 
「支払い方の柔軟性が高い」クレジットカードを利用したいと思うか? という質問に対して、Z世代は72.0%が「利用したいと」と回答、バブル世代は54.7%にとどまっています。
 
月々の支払いを好きなタイミングでしたい! というZ世代も多そう。支払いをメルカリの売上金やポイントで清算できる「メルカード」など、便利な機能を持ったクレジットカードも人気のようです。

「利用上限金額を自分で設定できる」クレジットカードを利用したいか? という設問では、Z世代の70.7%、バブル世代の61.3%が「利用したい」と回答。特にZ世代は22.0%もの人が「とても利用したい」と答えています。
 
支出を把握しきれていない人ほど、利用上限があると安心ですよね。

「よく使うアプリで使える・管理できる」クレジットカードを利用したいか、という問いには、Z世代の74.0%、バブル世代の56.0%が「利用したい」と回答。
 
即時にアプリで利用明細を把握できたり、大事な情報はアプリで管理できたりと、よりスマートなクレジットカードが求められているようです。

実際、利用明細がリアルタイムに把握できないことについて、ストレスや不安を感じるZ世代は約半数(51.5%)にのぼったそうです。

より利便性の高いクレジットカードが、これからの時代には求められそうですね。

いざという時に備えたいZ世代にとって「お金」の在り方とは

「想定外」を好まず、いざという時に備えたいZ世代。
 
SNSで口コミを得て効率よく情報を取捨選択することや、手元のスマホひとつであらゆることを管理し、スピーディーに把握したいという想いが強いのもこの世代の特徴のひとつ。
 
クレジットカードの利用方法やニーズのアンケートにも表れているように、「お金」に対しても同じように、利便性や安心感を求めている傾向にあるようです。
 
みなさんは、いかがでしょうか? こういう機能が欲しい、こういうクレジットカードならもっと使いやすい、など、自身のニーズを把握し、改めてお財布の中を見直してみるのもよいかもしれませんね。

【調査概要】
『Z世代の行動特性や価値観とクレジットカード利用に関する調査』
調査対象:全国の18歳〜57歳の男女600人(うちZ世代は150名、バブル世代は150名)
調査期間:2023年3月10日(金)~3月12日(日)
調査方法:インターネット調査
調査主体:メルカリ総合研究所

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