Z世代が“高いお金をかけたいと思うモノ”は…?
主に10代~20代を指し、学生から社会人まで含まれるZ世代たちは、どんな買い物に高いお金をかけているでしょうか?
今回、Z世代のユーザーへ「最近買ったものの中で1番高いものは?」と問いかけてみたところ、少し意外な高額アイテムから憧れのブランドアイテムまで、ジャンルに富んだ回答が飛び出しました。
気になる購入理由なども合わせながら、Z世代のリアルな買い物事情をお届けします。
※2023年2月に実施した「MERYユーザーアンケート」132人の調査結果に基づく
1番高額だったのは「車」
今回のアンケートで最も高額だったアイテムは「車」でした。
約210万の「ジムニー」を購入したユーザーは、軽自動の中で唯一心惹かれたジムニーを好きなようにカスタムし、お気に入りの1台に仕上げたそうです。
ほかにも車を購入したという回答はいくつか寄せられており、車を買うZ世代が複数人いたというのは、意外な結果に感じた人もいるのでは?
「ジムニー」約210万円
軽自動車を探してて、ジムニー以外の車には惹かれなかったから。好きなようにカスタムしてとってもお気に入りの一台になりました。(26歳・会社員)
「車(カスタムのラパン)」194万円
大学を卒業するので、就職を機に購入しました。(22歳・大学生/大学院生)
憧れの「ブランドアイテム」
成人を迎えた記念に買った「Diorのピアス」
普段は手が届きづらいような“ハイブランドやデパコス”の名前も続々と挙がっていました。
成人を迎えた学生ユーザーは、20歳になった記念に6万円の『Dior(ディオール)』の「ピアス」を購入したのだそう。
今、数あるハイブランドの中でも大人気のDiorは、Z世代にとって、何かの記念や特別なときにゲットしたくなる憧れの存在のようです。
「Diorのピアス」6万円
成人の歳だったので、20歳の記念に購入しました!!Diorのピアスはネックレスやブレスレットも発売されていてライン使いしやすいし、シンプルでとても可愛いです!!(20歳・大学生/大学院生)
きっかけは推しやインフルエンサー「デパコス」
デパコスの場合は、1万円前後のベースメイク系アイテムから、数千円で買えるポイントメイク系アイテムまで価格帯が幅広かった印象です。
今回のアンケートでは、バッグや小物類は外資系ブランドの名前が多く挙がる中、化粧品に関しては『SUQQU(スック)』や『KANEBO(カネボウ)』、『ADDICTION(アディクション)』といった国産ブランドの名前も目立ち、Z世代の間で日本のデパコスブランドが支持を集めていることが伺える結果に。
また、購入した理由として、“推しやインフルエンサーに影響されたから”というZ世代らしい意見も複数挙がっていました。
「SUQQUのクリームファンデーション」約1万円
友人の誕生日にそのファンデは肌荒れしないと聞いて。(22歳・会社員)
「YSLのリップ」約5千円
推しがモデルをしたため。(26歳・会社員)
Z世代に人気の趣味といえば「推し活」
好きなアイドルやキャラクターなどを応援することを指す「推し活」は、Z世代の間でも人気の趣味のひとつ。
今回のアンケートでも、「BE:FIRST(ビーファースト)」「kep1er(ケプラー)」といった今をときめくアイドルたちのCDやグッズにたくさんのお金を使ったという声が集まり、金額は1万~数万円ぐらいと人によってさまざまでした。
中には、約5万円の「ブルーレイレコーダー」を推し活のために購入したという人も!
「kep1erのジャパン2ndシングル予約」計約1万円
推しの2枚目の日本シングルだから!(23歳・会社員)
「BE:FIRSTのライブグッズ」計約3万円
ライブ限定のグッズだから。(29歳・会社員)
美容医療・歯列矯正…etc.「自分磨き」
“自分磨き”にお金をかけたと答えたユーザーも多かったです。
20万円の「糸リフト」や約35万円の「脱毛」、77万円の「歯列矯正」など、自分磨きに関する回答には比較的高めな金額が並んでいました。
せっかく高いお金をかけるなら、ファッションやコスメといった着飾るアイテムよりも、自分自身を輝かせる投資の方にと考えるZ世代は少なくないのかもしれません。
「脱毛」約35万円
自分磨きしたかったから。(25歳・会社員)
「歯列矯正」77万円
自分に自信を持つため。(26歳・会社員)
セミオーダーの「結婚指輪」
恋人との旅行など、恋愛にまつわる高い買い物をしたユーザーも!
神戸を拠点とするメゾンブランド『Atelier d'antan(アトリエダンタン)』で約27万円の「結婚指輪(2人分)」を購入したユーザーは、お互いの指輪の材料の一部を交換してセミオーダーの指輪を作れる点に魅力を感じたのだそう。
最近は、陶芸をはじめとした体験型のコンテンツもZ世代の間で注目されており、彼らは“自分たちにしか生み出せないモノ”に大きな価値を見出す傾向があると言えそうです。
「アトリエダンタンの結婚指輪(2人分)」約27万円
お互いの指輪の材料の一部を交換したセミオーダーの指輪を作れることに魅力を感じました。(27歳・会社員)
親孝行の代わりに…「家族へのプレゼント」
20代後半のユーザーからは、“家族への親孝行”のためにお金を使ったという声が寄せられました。
回答に挙がっていたのは旅行や還暦祝いのプレゼント、さらに母親の勤続20周年のお祝いに『Tiffany & Co.(ティファニー)』の3万6千円の「リング」を贈ったユーザーなど、それぞれに素敵なエピソードが添えられていたのも印象的でした。
「両親への還暦祝いのプレゼント」約1万5千円
還暦の両親へ感謝の気持ちを込めてプレゼントを贈りたかったから兄弟で話し合って決めた。(29歳・会社員)
「ティファニーのリング」約3万6千円
母が勤めて20周年のお祝い(29歳・会社員)
Z世代は、置かれる環境によってお金の使い方が変わる
“高い買い物”とひとくくりに言っても、数千円のデパコスから数百万の車まで、金額が人によってかなりバラつきのある結果となりました。
また、自分へのご褒美に買い物をしたという回答はもちろん、家族・恋人・友人など“身近な人のためにお金を使った”という意見も多かった印象です。
10代~20代が含まれるZ世代には、成人・就職・結婚といった人生の新たなステップを踏むタイミングに差し掛かる人も多く、それぞれに置かれる環境も変わってきます。
Z世代はタイパ(=タイムパフォーマンス)を重要視する、とよく言われますが、今回のリサーチでは、どの買い物にもそれぞれ、ストーリーがあったのが興味深い結果となりました。