新生活シーズン目前!イマドキの「家電選び」とは?
新生活シーズン目前。新入学や新社会人、賃貸住宅の契約更新の時期などで、新たに「家電」を購入する人も多い季節ですよね。
大手電機メーカー「パナソニック」は、「一人暮らしに関する調査2024年」と題し、首都圏(1都3県)に住む18歳~35歳の学生・社会人に対し、初めて一人暮らしを始めた際の家電購入や、くらし方についてアンケート。
調査対象者をZ世代前半(18~22歳)とZ世代後半(23~29歳)、30代(30~35歳)に分けた分析結果を発表しています。
本記事では、アンケートを詳しく紐解き、“イマドキ”の「家電選び」をチェックしました。
Z世代の家電の選び方とは?「一人暮らしに関する調査2024年」
Q. 一人暮らしを始める際に揃えた家電は?
まずは「一人暮らしを始める際に揃えた家電」を調査。回答全体では「冷蔵庫」(81.7%)「洗濯機」(74.0%)「炊飯器」(74.0%)となりました。
世代別に比較すると、冷蔵庫は30代(91%)に対しZ世代後半(76.1%)/前半(75.7%)、洗濯機は30代(82.2%)に対しZ世代後半(71.0%)/前半(66.4%)となっています。
まずは自分の生活スタイルや欲しいものを見定めてから購入している様子がうかがえます。
比率としては1割前後の少数派ではありますが、ほかの世代と比べるとZ世代前半の「ドラム式洗濯乾燥機」「衣類スチーマー」の割合が倍近くになっているのも興味深いポイントです。
昨今、より便利な家電が増えたというのがもちろん要因の1つとしてありそう。一方で、着るものには気を配りたいけど時間も手間も惜しい! そんなZ世代前半の声も聞こえてきそうです。
Q.家電購入の参考にしたものは?
こちらは「一人暮らしを始める際に、家電購入のきっかけになったもの、参考にしたもの」の回答です。
どの世代も「親のアドバイス」や「家電量販店の店員のアドバイス」は比較的高い比率に。特にZ世代前半は「親のアドバイス」が70%を超えました。
学生の一人暮らしの場合には、親が費用を負担する場合に、親と一緒に購入するケースも多そうですね。
一方で、事前の情報取集と捉えられるSNSなどWEB上の情報については、世代間での違いがみられました。
口コミサイトはどの世代でも高い傾向ですが、30代ではSNSと比較して突出しており、主な情報源になっている様子がうかがえます。
Z世代ではSNSを参考にしていることが読み取れ、特にZ世代前半は「インスタグラム」「X(Twitter)」(ともに11.8%)、Z世代後半では「YouTube」(12.5%)の回答が多く、世代による特徴がみられます。
Q.揃えた家電に納得している?
「一人暮らしを始めた際に揃えた家電に納得していますか?」という問いには、全体的に「おおむね納得している」様子が見られるものの、特に「とてもそう思う」という回答は30代(14.9%)に対し、Z世代後半(21.0%)/前半(27.0%)となっています。
SNSを通して、よりリアルな使用感やビジュアル面でのイメージなど情報収集ができているZ世代。吟味をして購入した結果が反映されているのではないかと考えられます。
Q.サブスクだと導入しやすいと思う家電は?
「サブスクだと導入しやすいと思う家電」について聞いたところ、全世代通して「美容家電」「空気清浄機」や「加湿器」などに多くの票が集まっています。
Z世代前半では「テレビ」や「アイロン」「カメラ」といった回答も見られました。30代では、美容家電に次いで「浄水器」という回答が多くなりました。
自己投資商品(美容家電・カメラ)や、生活環境を整える商品(空気清浄機・加湿器・浄水器)に需要がうかがえる結果となっています。
何かと入用な一人暮らし。初めから揃える余裕はなくとも、サブスクで使ってみたい…そう考える人も多いようです。
新生活に関するZ世代の価値観とは?
Q.一人暮らしを始める前の家電を購入するとき、考えたことは?
では続いてそれぞれの世代の新生活に関する価値観を紐解いていきましょう。
これは「一人暮らしを始める前の家電を購入する際に、考えたことは?」という問いに対する回答です。
回答全体を見ると、「より安いものが欲しい」(43.8%)「長く使えるものが良い」(39.4%)と普遍的な需要が見て取れますが、Z世代と30代では重要視していることに若干違いがありそうです。
Z世代前半では「家事にはこだわりたい」という回答が他世代に比べ突出。また「高額でも、自分に必要だと思えば取り入れたい」という回答はZ世代前半が最も高く(23.7%)次いでZ世代後半(18.8%)、30代(17.8%)と差がありました。
初めての新生活だから、失敗したくない。家事もしっかりしたい。そのためにはしっかり下調べもするし、高価でも納得できるものであれば取り入れたい。そんなZ世代前半の想いが垣間見えます。
一方、Z世代後半では、「より安いものが欲しい」(44.9%)、「長く使えるものが良い」(37.5%)の回答が多く、コスパ意識の高さが感じられました。
さらに「家事に時間を取られたくない」(25.6%)という回答は他の世代は約40%となっているのに比べとても低くなっており、これも特徴的な結果となりました。こちらはタイパ意識の高さのあらわれでしょうか。
社会人になって、仕事もプライベートも充実してくるZ世代後半。いろいろ支出も多く、家のことにこだわっている時間もお金もない! そんな方が多いのかもしれませんね。
Q.基本的な家事について自分の気持ちに近いものは?
「掃除・洗濯・料理など、基本的な家事について自分の気持ちに近いもの」を尋ねたところ、Z世代前半は「すべて自分で行わなければいけないと考えている」(33.5%)「家事を丁寧に行うことも自分の楽しみだ」(31.1%)と答え、約3人に1人が家事を前向きにとらえている様子が分かります。
Z世代後半の最も多い回答は「家事はたまにするくらいでよい」(28.9%)となり、30代でもこの回答が最も多く35.3%となっています。
一人暮らしでの家事は、基本的にはすべて自分で対応しなければと思いながらも、学生から社会人になり、さらに仕事が忙しくなったりすると、休日にまとめて行うなどバランスをとって生活している様子がうかがえる結果となりました。
Q. 一人暮らしの不安やお困りごとは?
「一人暮らしでの不安や不満、お困りごとを感じる場面」を聞いた問いでは、Z世代後半の回答の特徴は「不安や不満、困っていることはない」という回答がほか世代より高く、29.8%となりました。
全世代では掃除のポイントが高くなっています。また、料理についてはZ世代前半で高いポイントとなっており、初めての一人暮らしにより、自炊に関する困りごとに直面していることが推察されます。
一人暮らしでZ世代が大切にしたいこと。家電活用で生まれた時間も。
「一人暮らしを始めるにあたり大切にしたいこと」を各世代に尋ねると、Z世代前半では「家事をきちんとしたい」がほか世代に比べ多く、Z世代後半は「丁寧な暮らしをしたい」がほか世代より多くなった本アンケート。
30代では「家事は効率的にこなしたい」「無駄なものは置きたくない」という2つの回答が圧倒的に高い傾向があり、Z世代との違いがみられました。
時短が叶う家電や、手間が省ける家電を活用することにより、生まれる時間もあります。
そういった時間でどんなことをしたいか?と尋ねると、「趣味」や「動画視聴」が全世代を通して多く挙がっていました。
Z世代前半では「SNS」(28.0%)、Z世代後半は「動画視聴」(44.9%)、30代「テレビ視聴」(35.8%)が、ほか世代と比較したときに大きく差をつけており、世代の特徴的な過ごし方といえるのではないでしょうか。
機能性の高い家電が続々と登場する昨今。自分に必要な家電はもちろん、自分の生活を豊かにしてくれる家電を見つけて、時間や気持ちに余裕のある新生活を送れるといいですね。
【調査概要】
『一人暮らしに関する調査2024年』
調査対象:首都圏(1都3県)に住む18歳~35歳の学生・社会人、577名
調査期間:2024年1月
調査方法:インターネット調査
調査主体:パナソニック株式会社