Z世代のファッション事情を深掘り

ファッションを楽しむうえで、Z世代はトレンド感やコスパ良さ、ブランドなど、何を重視しているのでしょうか?
今回は、Z世代向けの企画・マーケティングを手掛ける『僕と私と株式会社』が、東京のエリア別ファッションスナップを発信する『スタイルアリーナ』と、共同で全国のZ世代を対象に行った「ファッションに関する実態調査」の結果をご紹介します。
Q:どのメディアでファッションアイテムの情報を集める?
まずは、ファッションアイテムの情報収集をする際、どのメディアを使用しているかという質問。
1位となったのは約4割が回答した「Instagram」でした。
次点の「YouTube」「X(Twitter)」もそれぞれ約3割から支持が集まり、多くの人が主にSNSを活用しているようです。
また、「情報収集はしない」という意見も約3割いたのは、独自性や個性を重視する傾向にあるZ世代らしい結果だったのではないでしょうか?
Q:ファッションアイテム購入の決め手は?
ファッションアイテムを選ぶときは、好きなブランドで探す、トレンドを重視するなど、人によってこだわりが分かれるもの。
アイテム購入の決め手となるものを伺った質問では、約4割から票が集まった「価格」が1位、ほぼ僅差で「デザインの良さ」が2位という結果に。
ちなみに、SNSでファッションアイテムの情報収集をしているZ世代が多かった中、「SNSなどで評判が良い」や「インフルエンサーが着ている」を決め手にしている人は1割未満でした。
SNS上の情報は参考程度で、実際にアイテムを買う場面では、価格やデザイン性を重視していることが判明しました。
Q:ファッションアイテムにかける月の消費額は?
ファッションアイテム購入の決め手に価格を挙げている人が目立ちましたが、月にどのくらいのお金をかけているのでしょうか?
ファッションアイテムに対する月の消費額に関しては、3割近くが回答した「0~2,999円」が最も多い割合となり、8割越えのZ世代が1万円未満と答えていました。
さらに、自由回答で好きなブランドを聞いたところ、「ユニクロ」と「GU」が特に人気でした。
低価格とトレンド性を両立したファストファッションは、コスパ良くファッションを楽しみたいZ世代にマッチする存在なのでしょう。
Q:お金に余裕があればハイブランド品を買う?
続いて、「お金が好きなだけあったとしたら、ハイブランドを買いたいと思いますか?」の質問では、約半数のZ世代が「とても購入したい」「購入したい」と回答。
ファストファッションが好まれる一方で、ハイブランドに対しても興味関心を持っていることが伺えます。
購入の決め手としてブランドやメーカーを重視している人が少なかったのも、金銭面の問題が関わっていると考えられそうです。
月にかけるお金は1万円未満で、ファストファッションを活用
Z世代の8割以上が、ファッションアイテムにかけるお金を月1万未満に抑えていて、特にファストファッションブランドの人気が高いことが明らかに。
また、ファッションアイテムの情報収集に関しては、SNSを活用する派が目立つ中、あえて情報収集をしない派も一定数いたのが印象的でした。
トレンドは気にしつつも、どちらかというとコスパの良さを重視する人がZ世代には多いのかもしれません。
【調査概要】
『Z世代に聞いた!ファッションアイテムに関する実態調査』
調査期間:2023年11月24日
調査対象:全国のZ世代(18~26歳)男女607人
調査方法:インターネットを利用したアンケート
調査主体:僕と私と株式会社・スタイルアリーナ