Z世代の内定者に聞いた!「会社選び・就活の意識調査」
2024年春から正式に新社会人となる大学生。企業側としても10月にはすでに内定式を終え、続く2025年の新卒採用の準備にすでに入っているという会社も多いかもしれません。
Z世代向けの企画・マーケティングを行う「僕と私と株式会社」は、2024年に新社会人となるZ世代の学生358人を対象に「会社選び・就活に関する意識調査」を実施。
入社を決めた理由や、説明会に対する本音、企業SNSの活用法など、Z世代の生の声をアンケート調査しています。
本記事ではアンケート結果を紐解き、その詳細をご紹介します。
Z世代が「会社選び」で重要視するポイントは?
会社選びのポイント、男女の傾向の違いにも注目
会社選びにおいて重要視していたポイントを複数回答で聞いたところ、「自分のやりたい仕事(職種)がある」(33.2%)、「福利厚生が充実している」(31.3%)、「休日・休暇が多い」(29.1%)、「自分らしく働ける」(29.1%)という結果となりました。
女性だけに注目すれば、「自分のやりたい仕事(職種)がある」(39.3%)、「福利厚生が充実している」(31.7%)に次いで「雰囲気・風通しが良い」(29.5%)がランクイン。
一方男性は「休日・休暇が多い」(32.1%)、「福利厚生が充実している」(30.6%)、「自分らしく働ける」(29.1%)という結果になっています。
仕事内容や職場の雰囲気をより重視する女性と、ホワイトな職場環境を重視する男性で、僅かながらも傾向が分かれる点は興味深いですね。
今の会社に入社を決めた一番の理由は?
では実際内定者が「今の会社に入社を決めた理由」はなんだったのでしょうか。
アンケートでは「自分のやりたい仕事(職種)がある」(14.5%)、「自分らしく働ける」(11.5%)、「福利厚生が充実している」(7.3%)という結果になりました。
「最終的な会社選びの意思決定には、Z世代の特徴でもある“自分らしさ”が判断基準になる」とアンケートでは考察されています。
Z世代の「企業説明会」に対する本音
オフラインとオンライン、どちらで説明会を受けたい?
今オンラインとオフライン、企業によって企業説明会の在り方は多様化していますが、実際Z世代にとってどのような説明会であれば参加しやすいのでしょうか。
アンケートでは「オフラインのほうが嬉しい」と答えた学生が20.4%、「オンラインのほうがいい」と答えた学生が35.5%、「両方」と答えた学生が44.1%でした。
オンラインとオフライン、双方で得られる情報が違うため、両方選べるほうがうれしいという意見が多かったようです。
また、オンライン説明会の尺は1時間以内がベストだと答えた学生が全体の9割を超える結果となりました。
Z世代が説明会で聞きたいことは?
続いて、就活生が説明会で聞きたい内容を調査したところ、「リアルな年収」「人間関係」「実際の残業時間」「働いていて嫌なこと」「昇給の方法と内容」などが挙げられています。
業務内容や福利厚生など、もちろん基本的なことも知りたい一方、企業サイトには載っていないリアルな働き方や、社員の本音を聞きたい! というZ世代が多いようです。
Z世代が企業のSNSアカウントでチェックしているのは?
企業SNSをチェックするのはZ世代の就活ならでは。選考を受ける会社のSNSアカウントを「確認する」と答えた人は、合計で58.1%と過半数を超えました。
その際に注目するポイントとして、「1人の1日の仕事の流れ」(50.0%)、「福利厚生」(44.4%)、「実際の勤務時間(残業時間)」(36.3%)と順に挙がっており、やはり企業サイトでは見ることのできない実際の会社の様子を知りたい! という学生が多いようです。
企業アカウントの“中の人”の様子が垣間見れるSNSは、Z世代にとって重要な情報源のひとつなのかもしれません。
実際「企業の情報収集は何で行いますか?」という問いには、「マイナビ」(59.2%)、「リクナビ」(42.7%)という大手就活情報サイトに次いで、「YouTube」(20.9%)、「Instagram」(19.0%)、「X」(17.6%)とSNSサイトが続きます。
特に女性は「Instagram」と答えた割合が多かったそうです。
Z世代の実際の内定事情とは?
Z世代の内定者数は「1社のみ」が114人と最も多く、平均すると「2.0社」という結果になりました。
ある程度入りたい会社を絞って選考に臨むZ世代が多い一方で、企業側からすれば、気に入った学生が複数の内定を手にする可能性も多いという現状。
まさに”引く手数多“な世の中において、いかに自分の企業に好感を持ってもらうかは大きな課題となりそうです。
企業側はオンラインやSNSを上手に活用!
デジタルネイティブとも呼ばれるZ世代ですが、実際に自分が働く場所になるかもしれないからこそ、オフラインの説明会で生の声を聞いたり、せめて社員の様子が伝わりやすいSNSで情報を収集したりしたい! との意見が垣間見えました。
企業側も、より企業とマッチした新入社員を獲得するために、オンラインとオフライン、そして企業SNSを上手に活用する方法を模索してみてはいかがでしょうか。
【調査概要】
「Z世代の内定者に聞いた!会社選び・就活の意識調査」
調査対象:2024年の新社会人男女(20~26歳 358名)
調査期間:2023年9月5日~9月9日
調査方法:インターネット調査
調査主体:僕と私と株式会社