実際になれるなら「芸能人」?それとも「インフルエンサー」?
たくさんのメディアが身の回りにあふれる世の中で、“有名人”を見る機会はテレビや映画、舞台だけではなく、YouTubeやInstagramなどのSNSといった、より身近な媒体へと広がっています。
そんな数多くのメディアに慣れ親しみ、使いこなすZ世代にとって、“有名人”である「芸能人」と「インフルエンサー」に対する印象や憧れはどのように変化しているのでしょうか。
Z世代に特化したクイックリサーチサービス「サークルアップ」では、大学生200人を対象に、「芸能人とインフルエンサー」をテーマにした調査を実施。
本記事ではその結果を紐解きます。
テレビよりもSNS。Z世代の視聴実態
まずはこんな質問から。「テレビとSNSを見ている時間はどちらが多いですか?」という問いに、83%の大学生が「SNS」と回答しています。
一方でZ世代の中にも未だテレビ派が17%存在することも判明しました。TVが活動の中心だったり、冠番組をたくさん持っていたりする“推し”がいる人は、まだまだテレビも主力の媒体なのかもしれません。
芸能人とインフルエンサー、「推し」ているのは?
実際、「芸能人とインフルエンサーのどちらに推しが多いですか?」という問いには、「芸能人」と答えたZ世代のほうが多数派でした。
今やテレビや舞台などだけではなく、YouTubeやInstagramで活躍している芸能人も多いので、“推し”がいるZ世代はテレビもSNSも両方見ている! という人が多そうです。
芸能人とインフルエンサー、憧れの職業は?
「もしなるのであれば、芸能人とインフルエンサーではどちらになりたい?」という質問では回答が僅差! 「芸能人」が99人、「インフルエンサー」が101人という結果になりました。
本当に僅かながらインフルエンサーへの憧れが芸能人への憧れを超えたとの結果になっています。
では、自由回答からその理由を見ていきましょう。
「芸能人派」と「インフルエンサー派」の意見に注目
芸能人派の意見は?
【芸能人派】
・芸能人のほうがオーラを感じるから
・世間に対する知名度が高いから
・芸能人は昔から憧れの人たちだから
・インフルエンサーは一流ではない気がするから
・テレビで活躍すればSNSでも人気者になれるから
「芸能人派」の人たちは、やはり「憧れ」や「知名度の高さ」に注目している様子。
インフルエンサーよりもオーラがある、インフルエンサーは一流ではない、など厳しい意見も見られました。
インフルエンサー派の意見は?
【インフルエンサー派】
・仕事ではなく、自分の好きなことを発信していけるから
・マーケティングの面でも強くなりたいから
・芸能人よりも一般の人たちと距離が近いから
・テレビは時代遅れで、これからはSNSの時代だから
・事務所の強さなど能力以外のしがらみが大変そう
一方で「インフルエンサー派」は、「自由度の高さ」や「一般の人との距離の近さ」に注目。活動の場の中心が身近なSNSであることも注目の理由のようです。
インフルエンサーのほうが、より自分の実力を発揮しやすく、伝えたいことも伝えやすいと考えるZ世代が多いようです。
より身近な「インフルエンサー」という存在
私たち一般人との距離が近く、より共感性の高い「インフルエンサー」という存在は、Z世代にとっても今や憧れの職業のひとつ。
一方で、芸能人が続々と公式YouTubeを始めたり、Instagramで多くのフォロワーを獲得したりするなど、芸能人もより活動の場を広げつつあります。
これからのマーケティングやZ世代をより惹きつける施策を考えていくうえで、SNSで活躍するインフルエンサーや芸能人の動向にも注目していきたいですね。
【調査概要】
「芸能人とインフルエンサーに関する調査」
調査対象:サークルアップに登録する大学1年~4年生 200名
調査期間:2023年9月
調査方法:サークルアップ for clientのアンケートオファー
調査主体:株式会社RECCOO