Z世代の大学生は、どんなお家に住みたい?

Z世代にも属する今の大学生たちが考える“理想の住まい”とはどのようなものなのでしょうか?
また、物件や部屋選びをする際、何を参考に、どんなポイントを重視して選んでいるのかも気になるところ。
今回は、大学生専門の協賛プラットフォーム「ガクセイ協賛」が4年制・短期大学・専門学校を含む学生500名に向けて行った「大学生の住居・住まいに関する実態調査」から、気になるトピックをピックアップ。
アンケートを参考にしながら、Z世代のリアルな物件探し事情や、憧れのお家に求める要素などをご紹介します。
大学生のリアルな物件探し事情をcheck
何を参考に物件探しをする?
まず、注目したいのが大学生の物件探しにまつわる設問たち。
実家以外に住んでいる学生へ「現在住んでいる家をどのように探しましたか?」という質問をしたところ、全体の半数以上が不動産会社のホームページ(34%)やアプリ(17%)を利用しているとの結果に。
また、その後に続く、大学生協は23%、町の不動産屋20%と、ネット以外で家を探す人も一定数いることがわかりました。
Z世代の家選びは、ネットで幅広く物件探しをする派と、身近な存在で狭く深く情報収集をする派の2つに大きく分かれる傾向にあるようです。
物件・部屋を選ぶ際、重要視するのは?
続いて、「物件・部屋を選ぶ場合の条件について教えてください」という問いでは、「家賃」を特に重要視する人が目立ちました。
ほかに重要だという声が多く集まったのは、「周辺環境」「バス・トイレ別」「駅チカ」といった項目で、Z世代が物件・部屋を選ぶ際は、金銭面や利便性にこだわる人が多そうです。
周辺環境の理想は?
では、周辺環境を重視すると答えた人たちは、実際どんな施設や要素を求めているのでしょうか?
「物件の周辺環境で重要だと思うものの上位3つを教えてください」と問いかけたところ、「スーパー」が81%と最も最重要視されていました。
便利なイメージの強い「コンビニ」よりも、お得に買い物しやすい「スーパー」に票が集まったのは、やはり金銭面を気にする人が多いことを表していそうです。
将来住んでみたい憧れの家は?
「一軒家」が人気!
フリーワードで回答を求めた「将来住んでみたい憧れの家は?」という質問に関しては、過半数の273人が「一軒家」と答え、都会的なタワマンなどは少数派に。
さらに、一軒家と答えた人は「縁側付きの平屋」「古民家」など、どちらというと昔ながらな家を求めている傾向にあったのも注目でした。
「都会」に住むメリットが減り、「田舎」派が増えた?
また、「都会」派と「田舎」派は半々の割合で、将来住む家に関しては利便性を重視する派は少なくなってくる印象。
田舎を選んだ人が一定数いたことは、ここ近年で、リモートワークが定着化したり、お家で過ごす機会が増えたりしたことで、以前より都会に住むメリットが減りつつあることも影響していそうです。
趣味を楽しめる「設備」を求める
そして、こだわりの設備に関しては、「キッチンの広い」「本棚がたくさんある」「防音性の高い」など、趣味を充実させることを目的とした回答が挙がっていたとのこと。
趣味を家で思う存分楽しめる環境にしたいという理想は、個性を大切にしているZ世代らしさを感じました。
現実は金銭面を優先、理想は自分らしく住める家
Z世代の大学生たちは、金銭面的に住みやすいかどうかを最重視して物件探しをする傾向にあるようです。
一方、憧れの家に関する設問では、一軒家や趣味を楽しめる設備など、個を大切できる環境を求める意見が目立ちました。
理想だけを追求するのなら、“自分らしくまったりと過ごせる家”で日々暮らしたいというのがZ世代の本音なのかもしれません。
【調査概要】
「大学生の住居・住まいに関する実態調査」
調査対象:全国、ガクセイ協賛に登録する700大学の学生
回答者数:4年制・短期大学・専門学校を含む学生500名(女性:326・男性:174)
調査期間:2023年03月17日(金)~2023年03月24日(金)
調査方法:インターネット
調査主体:ガクセイ協賛