映える画像の流行はこの数年でどう変わった?

ファッションやメイクのトレンドがすぐ変わるように、「映え」のトレンドも目まぐるしく移り変わっています。
2015年〜2017年ごろと、2021年〜2023年ごろでInstagramなどに載せる画像でどのように「映え」の基準が変わったのか。
今回MERYでは、日々トレンドの最先端を追求するMERYのInstagram担当にヒアリング。
昔っぽく見える画像と、今っぽい画像の違いが見えてきました。
横長の写真を見ると昔っぽい?

まずは、映える「横縦比」に注目。
Z世代のインスタグラマーが投稿しているスマートフォンで撮影した画像を見てみると、こちらの画像のような横長の画像が少なくなってきているように感じます。
反対に、縦長の投稿画像が増えてきているのですが、このトレンドの推移には、Instagramの仕様の変化が大きく関係してきていると考えられます。
ストーリーズやリールの登場で縦長が主流に

MERY Instagram担当者曰く、ストーリーズ投稿やリール投稿が活発になった昨今では、横長で映えされるというより、縦長で映えさせるという点に、「映え」の重きが置かれるようになったとのこと。
そのため、横長の写真や、2017年以前によく見られたスクエアの無地背景の真ん中に横長画像をのせたようなフィード投稿などは、インスタグラマーの中ではあまり使われなくなったようです。
蛍光灯や黄色い光の下での撮影は昔っぽい?

続いては、光の取り入れ方に注目。
2017年前後の写真は、蛍光灯の下で撮った青白い写真や、黄色い暖色系の光の下で撮影した画像が多かったように思います。
しかし、今のトレンドは蛍光灯などの室内の光に頼らず、自然な光を取り入れることにあるようです。
今っぽ画像のキーワードは「きらり」

「きらり」とは、トレンドに敏感なインフルエンサーが使っている用語で、日光が差し込むことを指す言葉。
自然光で光が差しているような画像が、昨今のトレンドなんだとか。
光が差している時間を「きらりタイム」と言うそうです。
今っぽい写真が撮れない時は、ぜひ「きらり」を取り入れてみてください。
食べ物や物がアップすぎると昔っぽい?

食べ物の撮り方にも変化があるようです。
以前だと食べ物に対する「映え」は食べ物の接写をすることで生まれていました。
しかし最近では、食べ物の美味しさがわかる接写よりも、余白感を意識し、食べ物とその空間全体の雰囲気がわかる画像がよりインスタグラマーの中で好まれるようになったと感じています。
余白を意識&水平が今っぽい

今の食べ物画像のトレンドに大切な要素は、「余白」そして「水平」。
余白を意識し、食べ物を1つ以上のせて引き気味で撮ると、トレンドっぽい画像に近づきます。
例えば友達を一緒にカフェに来ていたら、友達の頼んだドリンクと一緒に写すと良さそうです。
また、斜めから撮るのではなく、水平の向きで撮ることがポイント。
食べ物1つで映えを生み出すのではなく、全体で映えるというのが今のZ世代に好まれる傾向にあるようです。
淡めのフェードを下げすぎた加工は昔っぽい?

2015年前後は、SNOWなどの画像加工アプリが出始め、フェードが薄めな画像が多くZ世代の間で流行りました。
当時高校生ぐらいの筆者も、画像フォルダを見返すと、確かに当時の写真は現在と比べて薄い色で加工された写真が多くありました。
薄くぼんやりとした写真は当時のトレンドであり、自身のInstagramの投稿の統一感にこだわるインスタグラマーを中心によく投稿されていた印象があります。
明るさは人それぞれだけど、シャープさは保ったままに

現在は、加工をしすぎず、比較的見たままな画像がトレンドなようです。
自然光を利用した「きらり」が流行っているように、今っぽい画像は、スマートフォンでそのまま撮影したリアル感がポイントになっているように感じます。
投稿の画像の明るさや暗さは、その人のアカウントの世界観次第ですが、画像を加工してぼやかさないというシャープさが今の画像のトレンドみたいです。
背景紙・シーツを背景にすると昔っぽい?

コスメやアイテムなど、もらったものや買ったものを画像に収める「置き画」にもトレンドが。
以前までは、置き画の背景に紙や布を敷いて撮影しているという写真がインスタグラムでも多く見られました。
しかし、現在では紙や布を使わないで置き画を撮る方が「映え」のトレンドになってきています。
紙っぽさがないシンプルな壁や机などの背景が◎

こちらの画像のように、シンプルな壁だったり、机の上にアイテムを置くと、今っぽいシャープさが出る画像に。
アイテムもアップで撮りすぎず、余白感を残すのも今っぽい画像にするポイントなのではないかと思います。
着飾りすぎないシンプルな雰囲気が、今Z世代に支持されている雰囲気づくりの一つなようです。
加工は控えめに、が今っぽい「映え」のエッセンス

縦長・きらり・余白&水平・シャープさ・シンプル。
このキーワードが、2023年最新の画像のトレンドと言えそうです。
加工をしすぎない自然な印象の画像、だけどお洒落。
という着飾らない雰囲気が支持されているのは、日々の生活でも、ありのままや自然体を好む傾向にあるZ世代が多いからではないでしょうか。
また来年、再来年と、画像のトレンドがどう変化するのか楽しみですね。