結納。素敵な言葉だけれど、実はちゃんと知らないです…。
結婚の準備としていろいろ調べているときに出てきた「結納金」という言葉。
よく聞くけれど実際、どんなお金のことなのかよくわかっていないです…。
そんなふうに、もうすぐ結婚をしようと考えているカップルさんにとっては、知っておきたいことですよね!
今回の記事では、結納金の意味や金額、相場などの知識を詳しくご紹介。
結納金の知識を事前に身につけちゃいましょう♡
結納金の意味や金額って?
結納金とは、結納のときに贈られるお金のこと。
そこには、相手の親へのメッセージが込められています。
結納金を贈る意味や相場について解説しますね。
男性側から女性側に渡すお金のこと
結納金とは、結納時に男性側の家族から女性側の家族に贈られるお金。
結納とは「婚約の儀式」のことで、結婚を決めた両家が共同で行います。
結納金は、女性が嫁入りの準備をするお金という位置づけ。
それと同時に「大切な娘さんをお嫁にいただきます」との新婦側の両親に対する思いを表しています。
結納金を用意するのは、男性もしくは男性側の親です。
昔は男性の親が用意するケースが多く見られましたが、昨今では、男性本人が用意するケースが多い傾向に。
ちなみに婿養子として男性が女性側の家族に迎えられる場合には、女性側の家族から男性側の家族に結納金が贈られます。
結納金の相場は「100万円」
結納金の額は50~150万円と家によって幅がありますが、相場は100万円といわれています。
どの程度の金額であったとしても、端数のないキリのいい数字が好まれる傾向にあるよう。
結納金は男性の経済状況によっても上下します。
無理に結納金を工面すれば、後々の結婚生活に響く心配もあるため、注意が必要ですよ。
また、結納金の相場は地域によっても異なります。
結婚に関する慣習が残っている地域では、結納金の相場も決まっているケースが多いものです。
金額に関して彼から相談を受けたときには、家族が住む地域に結納金の相場があるかどうか、チェックしてみてくださいね。
結納金の使い道とは
女性側に贈られる結納金は、どのように使われるのでしょうか?
結納金の使い道に厳格なルールはないため、親と相談の上、納得できる使い方を決めてみてくださいね◎
一部を「結納返し」に利用
結納返しとは「娘さんをお嫁にください」と渡される結納金に対し、「こちらこそよろしくお願いします」との気持ちを込めて贈られるものです。
現金に加えて、スーツや時計などの記念品が贈られることもあります。
結納返しにも相場があり、東日本と西日本で異なります。
東日本は『半返し』といって『結納金の5割程度』の結納返しをするのに対し、西日本は『結納返しをしない』もしくは『結納金の1割程度』で済ませるのが一般的。
結納返しの額をあらかじめ差し引いた金額を結納金として贈り、結納返しを省略するケースもありますよ。
結婚資金や新生活の準備に活用する人も
結納返しの後に残ったお金や、結納金を丸ごと結婚式の資金や新婚生活の準備に充てる場合もあります。
結納金は『新婦サイドの結婚準備資金』として贈られるお金のため、結婚式の費用や新婚生活で必要な家具や家電の購入費用に充てるのは、正当な使い方といえるはず。
結納金でこれらのお金を工面できれば、負担が軽減できますね♡
ただし、はじめから結納金を当てにして、結婚式や新生活の費用を計算するのはおすすめできません。
結納金は本来『家から家に渡すお金』です。
そのため結納金の使い道は本人たちだけで決めず、女性側の両親と相談するのが◎
結納金を結婚式や新生活の資金に充てたい場合には、両親の意見も聞いておくと安心ですよ。
結納はいつ、どうやって行うもの?
結納は人生で何度も体験できる儀式ではないため、どんな風に進めればいいかわからない人も多いでしょう。
結納の基本的な進め方を把握しておけば、いざそのときになっても冷静な対応ができるはず。
ここでは結納の進め方を解説します。
結納を行う時期の目安
結納は基本的に入籍前、両親への挨拶を済ませてから行います。
結婚式から逆算して、6~8か月前には済ませておくのがおすすめ。
結婚式まで半年以上の余裕を持って行っておけば、式に招待するゲストや結婚式の費用について、ゆっくり両家で相談できますよ♡
結納は『大安』や『友引』などの吉日に行うのがベター。
本人たちが吉凶を気にしていなくても、両親が縁起の良し悪しを重要視する場合があるからです。
現在は「略式結納」を選ぶ人が多い
『略式結納』とは、ホテルやレストランなどに両家が集まり、結納金や結納品をやり取りする結納スタイルを指します。
仲人(なこうど)が新郎新婦の家を行き来し、結納金や結納品を取り交わす『正式結納』を簡略化したものです。
昨今では仲人や両家の負担軽減の観点から、略式結納が選択されるケースが多くなっています。
略式結納と正式結納の違いは、両家が顔を合わせるか否かです。
仲人が両家を行き来する正式結納では、両家が顔を合わせる場面はありません。
一方、略式結納では両家が一堂に会するため、それぞれ顔を合わせることになります。
結納金の渡し方
結納金は基本的に現金で渡されます。
渡す際には、中包みに入れてから外包みで覆い、水引を掛けるのが一般的。
100万円以上と金額が多い場合や格式を重んじる場合には、中包みに入れてから水引で飾った桐箱の中に入れて渡します。
表書きには『御帯料(おんおびりょう)』『小袖料(こそでりょう)』『結納料(ゆいのうりょう)』『帯地料(おびじりょう)』などと書きます。
どの表書きを書くかは地域によって異なり、関東では御帯料、関西では小袖料と書くのが主流です。
結納金を渡すタイミングは、新郎の父親の挨拶が終わった後です。
結納品一式に含めて台やお盆に乗せ、男性側から女性側へ贈ります。
結納にまつわる知識を蓄えておこう!
結納は、人生の節目で交わされる大切な儀式。
そこで贈られる結納金は「これで嫁入りの準備を整えてほしい」との思いがこもったお金です。
結納は人生でそう何度も経験できる儀式ではないため、予備知識を持っている人は少数派のはず。
事前に基本的な知識を身につけておけば、結納経験者であろう両親とも踏み込んだ相談ができるため、儀式をつつがなく執り行えますよ◎
結納や結納金に関する知識を蓄えて、来るべき日に備えてみて♡