人が腕組みをするときの心理って?
腕組みをしている人がどんな気持ちでいるのか、気になったことありませんか?
ひと口に腕組みといっても、1人で体の前で腕を組むときと、カップルがお互いの腕を組むときでは、表される心理は異なります。
人はどんな気持ちから腕を組むのか、それぞれのケースについて見ていきましょう。
腕組みをするときの深層心理
1人で腕組みしているときはほとんどの場合、次の心理のうちのどれかが働いているみたい。
・見知らぬものへの警戒心
・隠し事をしている
・考えごとに集中したい
1人で電車に乗っているときや、顔見知りのいない集会に参加するときなどに腕組みするのは、警戒心によるもの。腕を体の前で組むと、人間の弱点の一つであるお腹の部分が隠れます。
また、体の正面はパーソナルスペースを広めに取りたくなる場所とされています。腕組みをすることで、弱点であるお腹を守り、他人との距離を少しでも取ろうとしているのかも。
隠し事がある人も、他人に悟られまいといつもより警戒心を強めます。見知らぬ間柄でもないのに、相手がやたらと腕組みしているときは、何かを隠しているのかも。
考えごとの最中に腕組みするのは、相手と距離を置くことで、自分の世界に集中できるから。自分と真剣に向き合っているだけなので、悪く受け取られることもないはずですよ。
カップルが腕組みをする心理
カップルが腕を組むのは、誰が見てもごく自然な行為ですよね。腕を組んでいれば、他の誰にも割り込まれず、2人だけの世界を作れるはず。
歩いているときにどちらからともなく腕組みするのは、安心感と幸福感を得たいという心理の表れ。長く付き合っているカップルであれば、互いに対する信頼感や親密さが腕組みという形で表れます。
ただし、どちらかが一方的に相手の腕にしがみついているようなときは、相手を束縛したい心理や依存心が働いている可能性もあります。
腕組みの心理には男女の違いがある!
腕組みは特に珍しいしぐさではありませんが、その心理には男女間で大きな違いがあります。あなた自身やあなたが好きな人が、どのような心理で腕組みしているのかを探ってみましょう。
男性特有の腕組みの心理
男性の腕組みには、相手を威嚇しようとする心理が隠されていることがあります。ライバルに負けたくないとき、同僚や部下に対して自分を大きく見せたいときなどに、腕を組む男性も多い様子。
また、イライラや焦りの感情を周囲に見せられないときに、気持ちを落ち着かせるために腕組みするケースもあります。
好きな人の腕組み、どんな心理?
好きな人があなたと話している最中に腕組みする場合は、相手もあなたのことを好きなのかもしれません。好きな人と2人になれば、誰でも緊張で固くなったり、変なことをして嫌われないかと不安になったりするはず。
同時に、自分の緊張状態を相手に悟られたくないと思う見栄も働きます。人は緊張や不安を感じたとき、自分の体に触れると安心するものです。彼の腕組みも、動揺を隠して自分を安心させるための、無意識の行動と考えられます。
女性特有の腕組みの心理
女性の腕組みには、自分をより美しく見せたいという心理が働いています。胸の下で腕組みするとバストが持ち上がるので、女性らしいボディラインをアピールできるのです。
手を高い位置に持ってくることにより、細い指や美しく整えたネイルを目立たせる視覚効果も。一方で、体型のコンプレックスを隠すために腕組みする女性もいます。
胸や二の腕のたるみなどが目立たないように、両腕で隠してしまうのです。自信のない部分を隠すのも、自分を美しく見せようとする心理と言えるかも。
腕組みの仕方でわかる相手の心理
腕組みに隠された心理は、相手の姿勢や腕組み中に見せる行為によって、ある程度推測できます。腕組みの仕方による、心理状態の違いを見ていきましょう。
腕組みしている高さに注目
人が腕組みしているときは、まず腕の高さに注目してみましょう。腕を高い位置で組むと、ふんぞり返ったような体勢になり、体を大きく見せられます。
このため高い位置で腕組みしている人は、相手よりも優位に立とうとする、攻撃的な心理状態にあると考えられます。表情が険しく、こぶしにも力が入っているはず。
逆に、お腹のあたりでゆったりと腕組みしている人は、精神的に安定しています。自分の考えに集中したくて腕組みしているだけで、相手を威嚇したり拒絶したりしている訳ではありません。
片方の腕組みや背中が丸まっている場合
片方の腕を反対の腕や肩に回して組んでいる人は、自分の不安な気持ちを周囲に知られたくないと考えています。
両腕を組むと周囲に威圧感を与えたり、自分の緊張状態がばれたりする可能性があります。そのため、片腕だけを組むことで、周囲の目を気にせず、自分を安心させようとしているのです。
また、背中を丸くしてお腹を両腕で隠すような腕組みは、相手の不安や動揺が大きいことを意味しています。自分に自信が持てず、弱点であるお腹を隠さずにはいられないのかもしれません。
腕組みをしながら何をしているか
腕組み中の手の動きにも、心理状態はよく表れるものです。握りこぶしを作っている場合は、相手に対する怒りや警戒心があらわになっています。
腕組みした手で二の腕をつかんでいたら、不安で仕方がない状態です。自分の二の腕に触れることで、なんとか平静を保とうとしています。
親指を出して腕組みするのは、本人の心理状態がポジティブな証拠です。前向きに考えを進めたり、目の前の相手に好意を持っていたりするときによく見られますよ。
腕や手の組み方で診断する心理テスト
腕や手を組むときの様子で、人の性格や行動パターンを診断できます。簡単な心理テストを紹介するので、友人や家族と一緒に試してみましょう。
ただし、心理テストはあくまでもゲームのようなもので、結果で優劣をつけたり、正しいかどうかを確かめたりするものではありません。気軽な気持ちで楽しんでくださいね。
左右の腕の組み方で性格診断
腕組みしたときにどちらの腕が下になるかで、考え方や言動の傾向が分かるそうです。腕組みをして、左右どちらの腕が下になったかを見てみましょう。
左腕が下になる人は、論理的な思考の持ち主です。どちらかといえば几帳面で、何事も完璧を目指す傾向にあります。
右腕が下になる人は、繊細で感受性が豊かです。新しいアイディアを思いついたり、意外な視点から改善点を探ったりする能力に秀でています。
手の組み方の心理テスト
手を組んだときの親指の位置や指の絡ませ方には、その人の性格が表れるとされています。次の4パターンのうち、あなたの手の組み方に最も近いものを選んでくださいね。
1. 両手の指同士を絡め、左手の親指が上になる
2. 両手の指同士を絡め、右手の親指が上になる
3. 片方の手でもう片方の指を包み、左手の親指が上になる
4. 片方の手でもう片方の指を包み、右手の親指が上になる
1番は自分の直感を大切にするタイプです。ただし決して適当ではなく、周りとの協調性やリーダーシップもあります。
2番は物事を論理的に考え、着実に進めていけるタイプです。3番の人はマイペースな芸術家で人情にあつく、4番は効率を重視する理系タイプとされています。
腕組みの癖がある人への対処法
腕組みはほとんどの場合、他人にあまり良い印象を与えません。家族や親友の前で無意識にやってしまうならまだしも、仕事中や異性との出会いの場で腕組みするのは避けたいものですね。
腕組みの直し方や、身近な人が腕組みしているときの対処法を見ていきましょう。
腕組みが相手に与える印象を知ろう
まず、あなたが腕組みすることで、相手がどのような気持ちになるのかを整理してみましょう。腕組みしている人を見ると、多くの人が「偉そうだ」と感じます。
あなたにそのつもりがなくても「怒っている」と思われたり、「高慢で近寄りがたい人だ」と誤解されたりする可能性もあります。
また、腕組みは考えごとをするときや、相手を警戒するときに出やすいしぐさです。このため、「話しかけにくいな」「信用されていないのかな」と思われてしまうケースもありますよ。
腕組みする癖の直し方
腕組みの癖を直すポイントは次の2点です。
・腕組みに気づいたらすぐにやめる
・膝の上で指を組む
腕組みが相手に与える印象を頭に入れておくと、自分の腕組みに気づきやすくなります。他人の腕組みを見て気づくパターンもあるかもしれませんね。
気づいたらすぐやめることを繰り返しているうちに、だんだんと腕組みする前に気づけるようになりますよ。座っているときは、最初から膝の上で指を組んでおきましょう。腕組みだけでなく、足を組んでしまう癖も止められます。
相手が腕組みしているときの接し方
相手が腕組みしているときは、どのような心理状態なのかを推測して、それぞれにふさわしい接し方を試みましょう。
あなたを警戒しているようでしたら、こちらからあまり話しかけずに、相手に主導権を握らせます。相手を優位に立たせて丁寧に接していれば、徐々に警戒心も薄れ、心を開いてくれるはず。
会議や打ち合わせの途中で急に腕組みを始めたときは、考えごとをしているだけなので、あまり気にせず考えがまとまるまで待つのが◎。
身近な人が不安そうな様子で腕組みしている場合は、「大丈夫?」と明るく話しかけ、緊張をときほぐしてあげましょう!
腕組みにはさまざまな心理が隠されている!
腕組みは日常生活の中でもよく見かけるしぐさです。通勤電車や会社の中で、ドラマや映画で、腕組みする人はたくさんいます。
「あの人はなぜ腕組みしているのか」「自分が腕組みするのはどんなときか」を、よく観察してみましょう。腕組みに隠された心理が分かれば、仕事やプライベートに役立つかもしれませんよ。