Z世代社会人のリアルな“お金事情”が気になる

先日、Z世代が社会人になって変わったことを調査した記事で、“出費が増えた人は約5割”との結果をご紹介しました。
では、Z世代社会人たちの1か月の支出はどのような内訳になっているのでしょうか?
今回は、Z世代社会人の「お金事情」をテーマにしたMERYアンケートの結果を詳しくお届けします。
※2024年12月に実施した「Z世代社会人に関するMERYアンケート」Z世代社会人150人の調査結果に基づく
Q:それぞれの項目に月平均いくらかけている?
飲食費

まずは、飲食費や被服費などの項目別で“月平均いくらお金をかけているか”を調査。
“飲食費”にかけている月の支出を伺った質問では、29.2%の「10001~20000円」が最も多い割合に。
次点には18.7%の「5001~10000円」、その次に18%の「20001~30000円」が続きました。
また、本アンケートで調査した項目の中では、飲食費に1番多くお金をかけている傾向が見られました。
Z世代が社会人になって変わったことに関する調査で、“最も出費が増えた項目”を伺った質問でも、飲食費が2位にランクイン。
彼らの間では、飲食費に使うお金を重視している人が多いようです。
飲食費

食と同じくらい生活の中で欠かせない、“被服費”の月の支出はどのくらいなのでしょうか?
「1~5000円」と答えた人が32%と1番多く、全体の6割以上がひと月1万円以内に収めていることが判明しました。
Z世代は洋服を購入する際に、フリマサイト・アプリを活用している人も少なくありません。
また、SDGsへの意識の高まり、物価の高騰などの影響もあってか、古着屋の存在も人気を集めているようです。
そのため、飲食費よりも被服費の方が比較的節約しやすい傾向にあるのかもしれません。
美容費

続いて、“美容費”の月の支出を伺いました。
結果は、「1~5000円」が最も多い割合となり、かつ約6割が月1万円以内と回答。
先ほどの被服費と同様の傾向が見られました。
また、以前Z世代女性の美容院事情を調査した際、約半数が美容院に行く頻度は“3か月~半年に1回”と回答し、利用頻度はあまり高くなかったのが印象的でした。
Z世代社会人は、ファッションや美容にある程度のお金をかけているものの、必要最低限に抑えている人が多いみたいです。
交際費

社会人になると、コミュニケーションの一環として飲み会をする場面が増える人も少なくないのでは?
“交際費”の月の支出については、25.2%の「5001~10000円」が1番多く、次点には僅差で24%の「1~5000円」が続きました。
加えて注目しておきたいのが、月に「10001~20000円」かけている人の割合。
被服費や美容費の場合は約2割と一定数いましたが、交際費の場合は約1割とやや少ない傾向に。
前者に比べ、交際費に月1万円以上かけるのは少しハードルが高いのかもしれません。
趣味レジャー費

お次は、“趣味レジャー費”の月の支出を調査。
「1~5000円」と「5001~10000円」がともに21.3%で、最も多い割合を占めました。
また、月に3万円以上かけている人が約2割と、他の項目と比べてやや多かったのが特徴的でした。
Z世代が社会人になって変わったことを調査したアンケートでは、趣味レジャー費の出費が増えた理由に“推し活”を挙げる人も少なくなかったです。
好きなことに惜しみなくお金をかけている人が一定数いた点は、Z世代らしい傾向ともいえるのでは?
教養費

今回のアンケートで、1番お金をかけている人が少なかった項目は“教養費”です。
特に、「0円」と回答した人が66.6%と全体の過半数以上を占めていたのが印象的でした。
デジタルネイティブなZ世代は、何か知りたいことがあったらまずはネットやSNSで調べるのが定番。
また、近年はYouTubeをはじめとした動画サイトを活用して専門的な知識を身につける人も増えています。
お金をかけない勉強法に慣れている世代だからこそ、教養費への支出も少なかったのではないでしょうか。
貯金

ここからは、貯金をテーマにしたアンケート結果をご紹介。
“貯金に回している支出の月平均”を質問してみたところ、1位が17.5%の「10001~20000円」、2位が16%の「70001円以上」、3位が15.3%「0円」とバラつきのある結果に。
がっつりと貯金にお金を回している人もいれば、全く貯金をしていない人もいて、Z世代社会人の中でも貯金の重要度は個人差がありそうな印象でした。
Q:現在の貯金額の総額は?

さらに、“現在の貯金額の総額”についても詳しく伺いました。
「11~50万円」貯めている人が16.8%と1番多い層となり、次点には13.3%の「501万円~」、その次に11.3%の「51~100万円」が続く形に。
全体を通しては、100万円以内の貯金がある人と501万円以上の貯金がある人の二手に分かれる傾向が見られました。
支出が多いのは飲食費だけど、趣味や貯金にもお金を回したい!
Z世代社会人の月の平均支出を項目別で調査した結果、飲食費への出費が特に高い傾向が見られ、月に1万円~2万円かけている人が目立ちました。
他の項目に関しては、被服費や美容費への出費は必要最低限にしつつも、貯金にはしっかりとお金を回している人が一定数いて、堅実的な様子も見て取れました。
また、趣味レジャー費に月に3万円以上かけている人が約2割いたのも注目しておきたいポイントです。
好きなことに使うお金を確保するために他の項目を節約している、そんなZ世代社会人も少なくないのかもしれませんね。