デジタルネイティブなZ世代が感じる「SNS疲れ」とは?
幼い頃からデジタル環境に囲まれ、インターネットやパソコン、スマートフォンなどに慣れ親しんで生きてきた“デジタルネイティブ”であるZ世代。
中でも、コミュニケーションツールや表現の場、情報収集の手段として使われている「SNS」は、Z世代にとって欠かせない存在です。
近年「SNS疲れ」という言葉を聞く機会が増えてきましたが、Z世代もSNS疲れを感じることはあるのでしょうか?
きせかえ顔文字キーボードアプリ「Simeji」は、Z世代を対象にユーザーアンケートを実施。「Z世代が選ぶSNS疲れ」のトップ10を発表しています。本記事では調査結果を詳しく紐解きます。
Z世代が選ぶ「SNS疲れ」TOP10!
第10位:フォロワーの投稿へ「いいね」しなきゃ…謎の義務感
フォロワーの投稿に「いいね」や「コメント」をしなくては、という謎の義務感がある、というのが第10位に。
「相互だとなんか色々気にしちゃって、その子がツイートしたらいいね&リプしなきゃなって思ってしまう…」「いいねやコメントを定期的にしないといけないという謎の義務感がある」などの声が挙がっています。
自身もSNSに投稿した時にはフォロワーの反応を気にしてしまうからこそ、自分もやらなきゃ…という義務感が発生するのかもしれないですね。
第9位:誹謗中傷
匿名性の高いSNSは誹謗中傷が起こりやすく、世界中で大きな社会問題ともなっています。
「嫌な気持ちになる人がいっぱいいる」「他人が誹謗中傷されているのを見るとつらい」「誹謗中傷を1回でも見てしまうと怖いです」など、自分に対する誹謗中傷でなくとも、誰かが誹謗中傷を受けているのを見るだけでもつらい、というZ世代が多くいるようです。
有名人やインフルエンサーなどをはじめ、各方面にアンテナを張り巡らせているZ世代だからこそ、誹謗中傷を目にしてしまう機会も多そうです。
第8位:友達リクエストされると断りづらい
第8位は「友達リクエストされると断りづらい」というお悩みがランクイン。
「断りたくても気まずくて断れない」「嫌いな人でも断りづらい」「仲良くない人からフォロリクいっぱい来る」などのコメントが挙げられています。
リアルな知人からのリクエストだと、SNSに限らず今後の交友関係にも影響する可能性があり、無碍に断ることもできず、SNS疲れへと繋がってしまっているようです。
第7位:フォロワーの反応が怖い
フォロワーの反応が気になり過ぎるZ世代のお悩みが第7位に。
「投稿して、ほかの友達にはいいねしてるのに、自分にされてないと少し悲しい」「フォロワーが減ったり増えたりが怖い」「変に思われないように気をつかって、全然投稿できてない」「炎上しないか怖い」などのZ世代の声が聞かれました。
第10位に挙げられていた“謎の義務感”を感じてしまうようなZ世代なので、余計にフォロワーの反応が気になるのかもしれませんね。
第6位:映えるネタがない
SNSを利用するにあたって多くのZ世代が気にしているのが「SNS映え」。誰もがうらやむようなオシャレな毎日を投稿したいにもかかわらず、現実は映えるネタが頻繁にあるわけでもありません。
「みんなは映えるネタを持っていて自分が遅れていると勘違いしてしまう」「世間の映えとか流行りがマジでわからん」「ネタが思いつかない」など、コメントからも、SNS投稿に苦戦するZ世代の様子が垣間見えました。
第5位:他人と比較してしまう
フォロワーをはじめ、多くの人のタイムラインを簡単に覗けてしまうSNS。つい他人と比較してしまうZ世代も多いようです。
「あの人はバズってるのに私はバズってない…とか比べちゃう」「投稿する際の文章や、ストーリーの装飾がオシャレかどうか他の人と比較してしまう」「インスタのストーリーがみんなすごい」などのコメントが挙げられていました。
承認欲求が強い傾向にある点も、SNSと共に育ったZ世代の特徴かもしれません。
第4位:友達の投稿を見て仲間外れにされたことを知る
「友達の投稿を見て仲間外れにされたことを知る」が第4位に。悲しい!
「みんな仲良いメンバーに自分も入ってるのにディズニー誘ってくれない」「仲間はずれで、祭りに行ってた」「仲いい友達がSNSでウチら親友ってあげてた」「今日あった」「何回も同じことがあった」など、Z世代の悲痛な声が挙げられていました。
知らないうちにフォローが外されていた、などの経験も。
第3位:知りたくない情報まで知ってしまう
検索ツールや情報収集の場としても優秀なSNS。ゆえに「知りたくない情報まで知ってしまった」というZ世代のお悩みが第3位にランクインしています。
「自分の知りたくない情報とかアニメのネタバレとかが出てくる」「リア友に愚痴を書かれてるのを見てしまった」「推しの嘘情報とかたまーに出てきて、悲しくなる」「YouTubeとかで時々怖いやつが出てくる」との声が聞かれました。
SNSは便利な一方で、目に入る情報が多すぎて困るZ世代も多いようです。
第2位:アイコンで第一印象が決まる
Z世代はSNSのアイコンを決めるだけでも神経をすり減らしている様子。
「他の人にどう思われるか気にしながらいつもアイコンを決めている」「会ったことない人でもアイコンで人柄だいたい分かる」「アイコンで第一印象が変わる」「今のアイコンでお前イキリ陽キャすんなとか言われた」「アイコン変な人は無理だと感じる」「いつもアイコン決めるのに10分ぐらい悩む」「イメージと違った…と思われたら悲しい」など、多くのコメントが挙げられていました。
第1位:依存
第1位は「SNSへの依存」。SNSを使用することが「当たり前」を通り越して「依存」してしまっているというZ世代が多いようです。
「朝から夜までずっとスマホ人間」「スマホが気になって勉強が出来ていない」「無意識に手が動いてる」「SNS好き」など、とにかくスマホが気になって仕方ない様子。
コミュニケーションや情報収集ツールとして便利であるがゆえに、つい時間を忘れて夢中になりSNSを使いすぎてしまうZ世代。勉強に集中したい! と思ってもつい手が伸びちゃうのかもしれないですね。
「Z世代のスマホ疲れ」全ランキングはこちら!
他人と比較して一喜一憂する…といったあたりは、大人世代でもよく聞く「SNS疲れ」。
しかし、投稿ひとつで増減する”いいね”やフォロワーへのプレッシャー、自分のブランディングや印象に大きく影響するアイコンの設定など、Z世代ならではの悩みも見えてきました。
「SNSを使わなければいいのでは?」というひと言では解決できないほど、Z世代の生活に浸透してしまっているSNS。快適な使い方、付き合い方を社会全体で模索していく必要もありそうです。
【調査概要】
Z世代が選ぶ!!「SNS疲れTOP10」
調査対象:全国のSimejiユーザー 10~24歳男女 661名
調査期間:2023年8月9日~8月16日
調査方法:Simejiユーザーへアプリ上でアンケート調査
調査主体:バイドゥ株式会社