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「Z世代の恋愛・結婚観」に関する意識調査!Instagramから始まる恋を経験したのは5人に1人!

若者マーケティング機関「SHIBUYA109 lab.」が調査した、「Z世代の恋愛・結婚観」に関する意識調査の調査結果をご紹介します。調査によって見えてきた、Z世代の恋愛・結婚観。恋人のいるZ世代の割合や、Instagramから始まる恋愛など今どきの恋愛事情が見えてきました。自分らしい幸せを願うZ世代の、結婚・育児に関する考え方とは?

更新 2023.10.26 公開日 2023.02.14
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SHIBUYA109 lab.による「Z世代の恋愛・結婚観」の調査結果を大公開!

学校や仕事、友だち、推し活、趣味…と大忙しのZ世代。人生における優先事項が多様化する今、Z世代は「恋愛・結婚」をどのように考えているのでしょうか。
 
「〇〇歳までに結婚したい」「子どもは〇人欲しい」…なんて考え方や、「結婚は人生のゴール」なんて考え方をしている女性は、実はもう少ないんです。

若者マーケティング機関「SHIBUYA109 lab.」では、15歳~24歳のZ世代(高校生・大学生・短大・専門学校生)を対象に、「Z世代の恋愛・結婚観」に関する意識調査を実施。
 
外部調査パネルによるWEB調査とSHIBUYA109 lab.独自ネットワークによるインタビューから、Z世代のリアルな本音を調査しています。
 
本記事では、気になる調査内容を詳しく紐解きます。

人生で大切なものは「恋愛じゃなくてもいい」。Z世代が大切にしているものとは?

Q. あなたの現在の恋人の有無を教えてください。

まずはこんな質問から。「あなたの現在の恋人の有無を教えてください」
 
いる…20%
いない(過去には付き合ったことがある)…30.5%
いない(付き合ったことはない)…49.5%
 
「現在付き合っている人がいる」と答えた人は20%にとどまり、半数の人がこれまで一度も交際経験がない、という結果になりました。

Q. 恋愛に関してあなたの重視する程度を教えてください

「恋愛に関してあなたの重視する程度を教えてください」
 
恋愛は必要不可欠である…12.8%
できれば恋愛をしていたい…34.0%
必ずしも恋愛は必要ではない…29.5%
あまり恋愛は必要ではない…11.5%
まったく恋愛は必要ではない…12.3%
 
「恋愛は必要不可欠である」と答えた人は12.8%で、「できれば恋愛をしていたい」が34.0%という結果でした。恋愛をしていたい派は、合わせても46.8%と、過半数を割る結果となっています。

Q. 恋愛に関する価値観として、あなたに当てはまるものを教えてください

こちらはZ世代の「恋愛の価値観」です。
 
「恋人の存在は自分の人生に必要不可欠である」と考える人は、「とてもそう思う」「ややそう思う」を合わせて42.5%。
 
「恋人がいることはステータスだ」と考える人は、「とてもそう思う」「ややそう思う」を合わせて39.8%となりました。

今やZ世代において「恋愛」は必ずしも人生の必須イベントではなくなっているようです。

Q. あなたが日々の生活の中で大事にしていることを全て教えてください(複数回答)

「Z世代が日々の生活の中で大事にしていること」では、「友だちとの遊びや付き合い」が55.3%、「進路・学業」が51.3%、「趣味・習い事」が49.3%、「ヲタ活」が43.0%と続きます。
 
「恋愛・結婚」は29.3%という結果になり、日々の生活の中で重視していることの中では、遊びや学業、趣味と同列か、やや優先度が低い結果となっています。

グループインタビューでもこのような意見が挙がっていたそうです。
 
「恋愛できたら楽しそうだけど、今は部活や勉強もある。それができなくなるなら今は恋愛はいらない」
「恋人はいればいいけど、いなくても自分にお金が使えるから良い。自分から彼氏が欲しいとは思わない」
 
ひと昔前は「恋人がいることがひとつのステータス」であったり、「恋愛・結婚は人生の大きなイベントのひとつ」として考えられてきたりした風潮がありました。
 
しかし、今のZ世代にとっては、恋愛・結婚も、趣味や仕事、学業と並ぶライフスタイルのひとつであり、「人生で大切なものは“恋愛じゃなくてもいい”」という価値観が垣間見えます。

出会いの様相も変化!Instagramから始まる恋愛とは

Q. 恋愛対象となる相手の探し方について「今まで出会ったり使ったりしたことのある場所・ツール」を教えてください(複数回答)

人生における恋愛観が変化する今、Z世代の出会いにも変化があるようです。
 
「今まで出会ったり使ったりしたことのある場所・ツール」を聞いたところ、「学校・サークル」47.5%に次いで、「Instagram」が19.8%という結果に。5人に1人がInstagramを通じて恋愛を始めたり、始めようとしたことがわかります。
 
さらに高校生に限定すれば24.5%と、4人に1人という結果が出ています。

Q. 恋人や好きな人・気になる相手のSNSをどのような視点でチェックしますか。チェックしているポイントを教えてください(複数回答)

「好きな人のSNS投稿が気になる」と答えた人は全体の6割。
 
「趣味・好きなこと」が48.3%、「交友関係・共通の知り合い」が28.5%、「日常生活(日課・よく行く場所)」が28.3%となっており、会話のきっかけや交友関係を把握するツールとして使われていることがわかります。
 
グループインタビューでも「共通の知り合いがおらず、相手がどういう人かわからないマッチングアプリよりも、共通の知り合いがいてどんな人なのか“口コミ”を知ることができるInstagramのほうが恋人探しには良い」という意見が挙がっていたそうです。

Q. 好きな人へのアプローチ方法としてやったことがあるものを教えてください(複数回答)

「好きな人へのアプローチ方法」としては、「積極的に話しかける」37.0%、「LINEのやりとり」27.5%、「InstagramのDM」27.0%、「友だちに相談・協力してもらう」24.5%と続きます。
 
さらに「Instagramの投稿に反応する」22.5%、「Instagramで親しい友達に入れる」17.3%をはじめ、SNSを使ったアプローチを積極的に行っている人もいるようです。

一方「アプローチは特にしたことがない」が38.3%となるなど、アプローチに消極的な意見もありました。
 
グループインタビューでも、「好きバレすると相手も気まずいので嫌だ」 「SNSでのやり取りで文面を残したくないので直接話す」など、自分の好意がバレることを極端に避けたり、好意がある表現がSNSに残ることを避けたりする傾向がみられたそう。
 
あくまでも恋愛に至るまでは、自然な流れで距離を縮めたい、そんな気持ちがあらわれたアンケート結果となりました。

Z世代の結婚・子育て観とは?

Q. あなたの結婚願望として当てはまるものを教えてください

最後にこんな質問です。「あなたの結婚願望として当てはまるものを教えてください」
 
絶対に結婚したい…16.3%
良い人と出会えたらできるだけ結婚したい…42.0%
良い人と出会っても結婚するかは慎重に考えたい…18.5%
結婚願望はない…18.8%
結婚したいが法律的に難しい…4.3%
その他…0.3%
 
結婚願望はあるものの「良い人と出会えたら」というZ世代が多いことに気付きます。
 
一方で「良い人と出会っても結婚するかは慎重に考えたい」が18.5%いるなど、恋愛と結婚を切り離して考えるZ世代も一定数いることがわかります。

Q. あなたが結婚に感じるハードルや不安を教えてください(複数回答)

「結婚に感じるハードルや不安」としては、「金銭面の準備」が50.8%、「相手の家族や親戚との付き合い」が41.8%、「出産・子育て」が39.3%と続きます。全体の85%が何らかのハードルを感じている結果に。
 
さらに「自分が自由に使える時間が減る」29.0%、「キャリア・働き方」22.3%という結果も。

仕事と家庭の両立に不安を感じたり、自身の生き方に制限が加わることをハードルに感じたりするという人も、4人~3人に1人ほどの割合でいるようです。

Q. 子育てに関するあなたの理想像として当てはまるものを教えてください

「子育てに関する理想像」では、「子育てと仕事を両立したい」が全体の半数近くである47.8%。

一方、3人に1人の割合(33.5%)で「現段階は子育てをするイメージはない / 子どもはいらない」と回答しています。
 
別の質問では、いずれは子育てをするイメージがある、と答えた人のうち「育休を取りたい」と答えた人が、男女ともに9割近くにのぼります。
 
しかし「育休は取りたいが仕事に穴を開ける不安が大きい」と答えた人が61.2%いるなど、やはり、キャリア面での不安がどうしても残るようです。
 
2022年には男性育休に関する法改正も行われました。社会の価値観として、子育てと仕事が両立できる社会が当たり前となれば、またZ世代の意識も変わってくるのかもしれませんね。

自分らしさが多様化するZ世代の「恋愛・結婚観」

多様性が求められ、認められるようになった令和の今。
 
自分らしく生きることも多様化し、「恋愛や結婚・出産を選択しないこと」も選択肢のひとつになっているのだと、SHIBUYA109 lab.所長である長田氏はレポートの中で分析しています。
 
趣味や仕事と、恋愛。キャリアと子育て。さまざまなものを両立させようとしたときに、今ある「自分らしさ」や「自分が望む生き方」ができなくなるかもしれない。そんな不安がZ世代の中にはあるようです。
 
今回調査が行われたのは高校生や大学生。今後社会人になった彼ら・彼女たちが、どう考えて行動していくのか。価値観がどう変わっていくのかも、また、ひとつの興味深いポイントですね。

【調査概要】
『Z世代の恋愛・結婚観に関する意識調査』
調査対象:①WEB調査 15歳~24歳の東京都在住の高校生・大学生・短大・専門学校生(男性200名・女性200名の計400名)②グループインタビュー 男子3名、女子4名(計7名)
調査期間:WEB調査 2022年11月~12月
調査方法:インターネット調査、グループインタビュー
調査主体:SHIBUYA109 lab.

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