SDGsの認知度の高いZ世代!
MERY読者に聞いた!「SDGsって知ってる?」

突然ですが、みなさんは「SDGs(Sustainable Development Goals)」についてどのくらい知っていますか?
こちらの円グラフは、MERY読者へのアンケート結果です。「内容まで含めて知っている」が63%、「内容はわからないが名前は聞いたことがある」が29%という結果になっています。
だいぶ世間にも浸透し始めて、耳慣れた言葉になった人も多いのではないでしょうか。
学生のほうがSDGsへの認知度が高い!?
ところがこちら、就活サイト「あさがくナビ2023」が2023年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に実施したSDGsに関するアンケート結果では、「言葉も意味も知っている」が78.4%、「言葉は知っている」が17.5%となりました。
MERYユーザーよりも学生の方が、SDGsへの認知度が高いという結果に!
比較として20代社会人(20歳〜29歳)に対して行った同調査では「言葉も意味も知っている」が48.5%でした。
ミレニアル世代を含む「20代」という括りよりも、Z世代の多いMERY読者のほうが認知度が高く、さらに学生のほうが認知度が高い、という結果が見えてきますね。
大学でSDGsについて学ぶ機会が増えているのかも。
MERY読者に行った調査では、こんな意見も。
「大学でSDGsについて学ぶ授業が多いので積極的に受講しています。企業の取り組み、各国の取り組みなどを学べてとても参考になります」(23歳 女性)
今はSDGsについて積極的に教え、学んでいく時代。そんな20代前半の学生であるみなさんが、実際「企業に求めるSDGsへの取り組み」とはどんなものなのでしょうか。
今回は、先ほどの「あさがくナビ2023」のアンケート結果の続きをひも解いていきます。
企業に求めるSDGsの取り組み、Z世代のリアルな声が知りたい
1:企業のSDGsに関する取り組みをどれくらい意識して就活してる?
企業のSDGsに関する取り組みを、就職活動において「意識する」「どちらかと言えば意識する」と回答した学生は57.6%。約6割に迫る結果となっています。
2:企業がSDGsに取り組んでいることを知ると志望度が上がる?
一方で、こんな結果も出ています。
就職活動において、企業がSDGsに取り組んでいることを知ると「志望度が上がる」と回答した学生が34.9%、「どちらかと言えば志望度が上がる」と回答した学生が39.0%となっており、7割以上の学生がSDGsに取り組んでいることを知ると「志望度が上がる」のだそう。
志望度が上がる、と回答した学生からは、「社会貢献性の高い仕事をしたい」「社会貢献と利益の追求を両立している企業は、就職先として魅力を感じる」「SDGsに取り組んでいない企業は、今後成長を続けていくことが難しいと思う」と厳しい意見も出ています。
参考として、20代社会人を対象にした調査では、「志望度が上がる」「どちらかと言えば志望度が上がる」の回答は51.3%となっており、今の学生よりも20ポイント以上も下回る結果となっています。
MERYユーザーのみなさんはどうでしょうか? やはり、SDGsに取り組んでいる企業のほうが、魅力的に見えますか?
3:SDGsに取り組む企業に対する印象は?
同調査では「SDGsに取り組む企業に持つ印象」についても聞いています。
「好感が持てる」という回答が65.7%、「どちらかと言えば好感が持てる」という回答が27.5%と、9割超の学生が、「SDGsに取り組む企業は好感が持てる」と感じていることが分かります。
しかしひと言でSDGsといっても、多種多様なテーマがありますよね。実際どのような目標に向けて取り組んでいる企業が好まれているのでしょうか。
4:どんなテーマで取り組んでいると好感が持てる?納得の1位は…
「SDGsの17のテーマについて、企業が取り組んでいるとより好感が持てるものは?」という問いに対して、「ジェンダーの平等」が56.5%で最多。
次いで、「持続可能なまちづくりと地域社会」47.6%、「不公平をなくす」44.3%と続きます。
2021年3月に世界経済フォーラムから発表された「ジェンダー・ギャップ指数」によると、日本は153カ国中120位。特に政治分野や、女性役員・管理職の面で男女格差が大きいことがわかっています。
みなさんも、雇用率や労働形態、休暇の取得など、より男女格差のない世の中になるとよいと思いませんか?
みんなは企業がどんな取り組みをしてるか知ってる?
みなさんは、実際に企業がどんな取り組みをしているのか、知っていますか?
MERY読者に行った調査では「身近な企業の取り組みを知っている」と答えた人は、たった38%にとどまっています。
あなたが学生であれば、これから就職しようとする企業がどんな取り組みをしているのか。また、あなたが社会人であれば、今働いている会社がどんな取り組みをしているのか、考えてみてもよいかもしれませんね。
「SDGsウォッシュにならない企業」を選択していく時代に
さらに、MERYユーザーのアンケートにはこんな意見も。
「さまざまな企業が環境に対してのプロジェクトを行っている中で、その企業が謳う、SDGsに関するプロジェクトは、どこまでの規模や実現可能性、または環境への貢献度があるのかきちんと知りたい」(21歳 女性)
「SDGsウォッシュ」という言葉があります。
これはSDGsに取り組んでいるように見えて、実態が伴わない状態のことを指す言葉です。
絵空事なら誰でも描けます。それを本当に実現していく企業が、これからの時代には求められています。
「SDGsに取り組んでいます」という言葉が、どこまで正しいのか。ぜひそれも見極め、私たちでよりよい社会を選択し、作っていけるといいですね。
【調査概要】
『あさがくナビ2023登録会員対象 2023年卒学生の就職意識調査(SDGs)』
調査対象:2023年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生 936名(有効回答数)
調査期間:2021年6月25日~2021年7月29日
調査方法:インターネット調査