推し活に対する“消費行動”や“時間の使い方”を深掘り
何かと最近話題になる推し活ですが、先日『日本インフォメーション株式会社』は“Z世代の推し活や推し消費”に注目した調査を実施。
そちらの結果を参考に、推しの対象・消費行動・時間の使い方などのあらゆる視点から、Z世代のリアルな推し活事情を紐解いていきたいと思います。
Q:推しがいるZ世代の割合は?
まず、“推しの対象がいるかどうか”を伺った質問では、Z世代の半数以上が推しの存在がいると回答。
さらに細かく見ていくと、大学生以下の女性のうち、約7割以上に推しがいることが判明しました。
また、男女ともに推しがいる割合は1番多かったのは高校生で、年齢が上がるにつれ推しの割合が減る傾向に。
また、推しがいると答えた人に対し、どのくらいの人数を推しているのかも聞いています。
男女ともに「5人以上いる」と答えた人が最も多く、次点では「1人」という結果に。
推しのジャンル別では、インフルエンサーやアニメ系と回答した人は、アイドルや俳優・女優を推す人に比べ、推しの人数が増える傾向が見られました。
Q:誰を推している?
続いては、Z世代が“誰を推しているのか”を深掘りし、性別・属性別に集計したものをランキング化しています。
気になる結果は、「J-POPアイドル(グループ)」が男子高校生を除くすべての属性で1位に!
さらに、女性の大学生・社会人の間では「K-POPアイドル(グループ)」が2位にランクイン。
Z世代の間では推し=アイドルと言っても過言ではなさそうです。
一方で、男子高校生の場合は「YouTuber・TickToker」や「Vtuber」を推しとして挙げる人が目立っていて、推しの対象は芸能人に限られないということも伺えました。
Q:推し活の楽しみ方は?
では、Z世代は推し活をどのように楽しんでいるのでしょうか?
“推し方についての行動や姿勢、SNSの使い方”などを聞いた調査では、どの性別・属性においても「グッズはほどほどに買う」が1位でした。
近年は、中身が見えないランダム仕様で発売されるグッズが増えたり、チェキやトレカ、アクスタなどグッズ自体のバリエーションも広がったりと、推しのグッズを集める難易度が上がっている印象があります。
そのため、グッズ収集は自分のできる範囲内で行うというのが、今どきのスタンダードになっているのではないでしょうか?
もう少し細かく見ていくと、男性はいずれの属性でも「ライトオタク」が2位となった一方、女性に関しては「恋愛感情はないが、ガチ勢」が上位に入る傾向に。
推し活は、女性の方がより活発なようです。
また、若い年齢層の間では「SNSで推しの話をする」「SNSでファンと繋がる専用のアカウントを持っている」など、SNSでの推し活に関する回答が多く挙げられていたのも注目ポイントでした。
Q:推し消費の優先度はどのくらい?
さらに、Z世代が“お金をかける優先度が高いもの”についても調査しています。
結果は、1位が「食費」、2位が「外食費」、そして3位には「推し活・オタ活」がランクイン。
Z世代にとって、推し消費の優先順位がかなり高いことがわかります。
また、アニメ系の推しがいる人の場合は、「ゲーム・課金」にもお金をかけている傾向が見られました。
Q:推し活に対するイメージは?
最後に、“推し活への考え方”を伺った質問では、4分の3以上のZ世代が「推し活は楽しい」と回答していました。
加えて、「職場でオタばれしたくない」「友人にはオタばれしたくない」といった項目は数値が低い傾向にあり、オタばれに関しては気にしない派が多いようです。
Z世代の多くが推し活に前向きなイメージを持っていて、彼らにとってオープンに楽しめる趣味であることが伝わってくる結果となりました。
推し消費の優先度は高めでも、身の丈範囲で楽しむのがZ世代流
Z世代の半数以上に推しの存在がいることが判明し、特にアイドルを推している人が多かったです。
俳優や女優、インフルエンサーなど、推しのジャンルの幅が広かったのも印象的で、推しが複数人いるケースも珍しくありませんでした。
また、お金をかける優先度において、推し活の比重がかなり高かったり、若い年齢層の間ではSNSでも推し活を楽しむ傾向が見られたりと、Z世代にとってお金も時間も費やしたくなる趣味であることも伺えました。
ただ、推し活の方法として“グッズはほどほどに買う”が1位になっていた点を踏まえると、あくまで身の丈範囲で楽しむのがZ世代流の推し活とも言えそうです。
【調査概要】
『Z世代のイマ~推しがいれば彩る生活~』
調査期間:2023年8月2日~8月17日
調査対象:16~26歳男女
サンプルサイズ:1616サンプル
調査方法:クローズドモニターへのインターネットリサーチ
調査主体:日本インフォメーション株式会社