Z世代のお仕事着、スーツ派?オフィスカジュアル派?
在宅勤務や時差通勤など、働き方も多様化した昨今。しかし、行動制限の緩和を受けて、少しずつ出社を義務づける企業が増えてきています。
ここ数年は、パジャマスーツなどの在宅勤務に合った商品も話題になりましたが、また働き方の変化により需要も変わってくることが予想されます。
本記事では、リサーチ会社モニタスが全国20~29歳の公務員・会社員を対象に行った、「スーツ・通勤服に関する実態把握調査」の調査結果をご紹介。
若手社員の気になるビジネス服事情を紐解きます。
この春「スーツを購入した(する予定)」と答えた人は約4割!
「新入社員と社会人2年目以降の20代に聞いてみた。この春、スーツを購入した?する予定は?」という質問から。
「この春スーツを購入した、する予定」と答えた人は、新入社員男性が45%、新入社員女性では32%、社会人2年目以降男性が46%、社会人2年目以降女性が40%となりました。
もっとも「スーツを購入する予定がない」と答えた人の多い、新入社員女性。一方で、カジュアルスーツよりもフォーマルスーツを購入する人の割合が、ほかの層と比べて唯一高い結果となっています。
もちろんこれにはさまざまま要因が考えられます。
仕事着としてスーツではなくビジネスカジュアルが求められている会社だから、制服があるから、など環境起因の理由がひとつ。
一方で、「就職活動で着ていたリクルートスーツをしばらくは着るから」という理由も、新入社員男女の購入率が低い理由として挙げられそうです。
「普段はオフィスカジュアルが多いですか?」という設問で、「あてはまる・ややあてはまる」と回答した人が全体で57.5%だったことからも、全体的にスーツを買う人が約4割だったというのは納得の結果です。
裏を返せば、毎日仕事でしっかりとスーツを使いがちな人は、この春新調するという人も多かったのかもしれません。
年間で通勤服にかける金額は?年間1万円未満が約4割!
通勤服にかける金額は、10,000円未満が38.2%と一番多く、次いで10,000~20,000円未満が21.0%、20,000~30,000円未満が19.2%と続きます。
年間10,000円未満が約4割、30,000円未満が約8割という結果になりました。
「仕事着としてスーツは必要だと思いますか?」という問いに、「あまりあてはまらない・あてはまらない」と回答した人は全体で52.8%だったそうです。
また、通勤服の購入先として「AOKI」などのビジネスウエア専門店が根強く愛されている一方で、それを上回って「ユニクロ」「GU」などのデイリーウエアブランドが挙げられるなど、カジュアルスタイルでの通勤服にはあまりお金をかけない、という人も多そうです。
また、自宅で仕事をする際に使われる「パジャマスーツ」の印象は、4人に1人が「便利!」と答えるなど、より安く手軽なお仕事服にも注目が集まっています。
ビジネスシーンでオシャレだと思う芸能人は?
20代会社員に聞いた、ビジネスシーンでオシャレだと思う芸能人は、同率2位は「石原さとみ」さんと「小栗旬」さん、1位は圧倒的な差をつけて「木村拓哉」さんでした!
映画やドラマ、TVCMなどでスーツ姿を見かけることが多い俳優・女優の方が多くランクインしています。
特に女性でランクインしている芸能人の人のうち、「石原さとみ」さんと「北川景子」さんは30代女性。
Z世代から見れば少し上の“お姉さん”ですが、こんな風になりたい、こんな風にスーツを着こなしたい、と、憧れの存在なのかもしれませんね。
日々変わるスーツ事情!これからの世の中は?
日々刻々と社会の在り方が変わっていく中で、スーツ事情もどんどん変わっていきます。
昔のスーツがいつの間にか着れなくなってしまった、時代に合った新しいスーツが欲しい、新年度だから気持ちを切り替えたい、そんな理由から、新たにスーツを新調する人も多い春。
スーツやビジネスカジュアル、どちらも利点があって、好みもわかれるもの。どちらかを強制するような社会ではなく、これからを生きるZ世代が「好きな服を、好きな時に」着られる世の中になると、より素敵なのかもしれませんね。
【調査概要】
『スーツ・通勤服に関する実態把握調査』
調査対象:全国20~29歳 公務員・会社員1,270名
調査期間:2023年3月30日~3月31日
調査方法:インターネット調査
調査主体:モニタス調べ