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ご飯も野菜もどこからきてるの?大好きなカレーの秘密を徹底解剖! #PR

給食でも街中でも人気のメニュー「カレーライス」。そんなカレーの歴史と日本の国民食といえる存在になった経緯を全日本カレー工業協同組合の中島さんに、インフルエンサーのみなみちゃんとゆりぴすちゃんがインタビュー。さらに、カレーと食材の関係から見える日本の食のありかたについて、農林水産省の宮長さんに詳しくお伺いしました♪

提供:農林水産省
更新 2023.01.23 公開日 2023.01.17
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大好きなカレー!でも、どうしてこんなに人気があるの?

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小さいころから食卓にある「カレーライス」。家でもキャンプでも定番料理だし、今日のランチに食べたという方もいるかも。でも、カレーって、なんでこんなに食べたくなっちゃうのか、知っていますか? というか、カレーライスだけじゃなくて、カレーパンやカレーピラフとかもあるけれど、そもそも、カレーってどこからがカレー?

そんな謎を解き明かすべく、カレーとナンが大好きなインフルエンサーみなみさんと、日本の食について興味があるという、インフルエンサーゆりぴすさんの2人が、全日本カレー工業協同組合運営委員長の中島康介さん(エスビー食品株式会社広報・IR室長)にインタビュー。全日本カレー工業協同組合はカレールーやカレー粉を作っている企業が集まって、カレーについて普及啓発をしている団体です。もちろん、カレーにとっても詳しい!

また、カレーが日本の「食」を表しているというお話を聞いたので、さらに、農林水産省食料安全保障室長の宮長郁夫さんに、それってどういうことなのかも聞いてきました!

インド生まれイギリス育ち日本のソウルフード「カレーライス」?

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みなみ:カレーってインドから始まったというイメージですが、それで合ってますか?

中島:そうですね。インドではスパイスがたくさん採れるのでスパイスを使ったメニューがたくさんあります。インド北部では酪農と小麦栽培をしているので、バターを使った濃厚なカレーやナンが代表格ですし、インド南部ではパラッとした長粒種のお米が栽培されているので、サラッとしたスープと米を合わせるという風に違いがあります。

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また、インドでは「カレー」とは呼んでいなくて、例えば「じゃがいもとカリフラワーのスパイス炒め(アルゴビ)」みたいなスパイスやハーブを使った料理なんですね。私たちはそれらを「カレー」と呼んでいるんです。

カレー粉の秘密

そのスタイルの料理を18世紀ごろからインドと交易・植民地としていたイギリスが持ち帰りました。そして、イギリスで試行錯誤されるうちにスパイスが予め配合された「カレー粉」が誕生して、一定のカレーの味が保たれるようになりました。そこから明治初期に日本に入ってくることになります。

日本人1人当たり1年間に79食も食べている!

カレーの日

みなみ:一旦、イギリスを経由して日本に入ってきたんですね。最初から今のようにみんなに食べられるものだったんですか?

中島:最初は洋食屋さんで食べる高級料理でした。だから、食べられる人は限られていたのではないかと思います。それを日本の料理人たちが50年くらいかけて試行錯誤した結果、日本の米に合うように小麦粉と油を使い、とろみをつけた「日本のカレーライス」になりました。

肉も野菜も米も入っていて栄養満点ですし、大量調理が簡単にできるということで学校給食や軍での食事に取り入れられるようになって、庶民に広がり、家庭料理になったと言われています。日本のメーカーがカレー粉を作り、カレールウやレトルトカレーも販売するようになって、本当に手軽に食べられるようになりました。今では日本人1人当たり1年間に79食※も食べている計算になります。1月22日はカレーの日なんですよ。

※全日本カレー工業協同組合、日本缶詰びん詰レトルト食品協会が公表している2016年度統計などから算出。

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みなみ:びっくり! みんな、そんなに食べてるかな?

中島:カレーライス以外にカレーうどんやカレーパンもあります。それも日本ならではのカレーですよね。日本のカレーの故郷であるイギリスでは、日本のカレーが逆輸入されていて「カツカレー」として人気なんですよ。といっても、カツがのってないこともあって中々おもしろいことになっているのですが。

ところで、何が入ったらカレー?

みなみ:ところでカレーって何を入れなくちゃダメみたいなのってあるんですか。

中島:特に決まりはありません。インドでもそうですが、タイやスリランカなどほかの国のカレーでも、その土地ならではの食材が使われています。日本ではじゃがいも、にんじん、たまねぎがよく育って安価に手に入るのでたくさん使われます。

もちろんトマトやズッキーニ、パプリカのような夏野菜を焼いたものを乗せてもおいしいですし、冬ならカレー鍋もおいしい。その土地・気候に合わせた具材を受け入れる懐の深さがカレーにはあります。海外の食材・調理法と、日本の食材が出合って、日本の国民食=ソウルフードになったということですね。

ゆりぴす:日本の食材があったから、今のカレーライスになったんですね。

宮長:そうなんですよ。身近なカレーですが、細かく見ていくと、「日本の食のありかた」が見えてくるんです。

カレーの材料はどこから来るの?農林水産省の人に聞いてみた

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登場したのは農林水産省食料安全保障室長の宮長郁夫さんです。農林水産省は国民が必要とする食料、それを生み出す農林水産業・農山漁村を扱う国の役所。生命(いのち)を支える「食」と安心して暮らせる「環境」を未来の子供たちに継承していくことを使命としています。

中でも食料安全保障室は食料を安定供給するために、いろいろな取り組みを行っています。

カレーから「日本の食のありかた」が見える。とは?

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ゆりぴす:カレーから「日本の食のありかた」が見えるということですが、どういうことでしょうか? そもそも、スパイスって日本のものではないですよね?

宮長:スパイスは熱帯が原産地のものが多く、気象条件等から、ほとんどを海外からの輸入に頼っています。一方で、家庭で調理する場合に使われる玉ねぎ、にんじん、じゃがいもは、国産が多いでしょう。加工・業務用ではコスト面を考慮して海外から輸入した野菜が使われることがあります。米は自給率98%ですが、本格的なインドカレーの場合、インディカ米使用なら自給率は下がりますし、輸入依存が高い小麦を使うナンでも自給率は下がります。

そういう風にカレーにはいろいろなところから来た食材が使われているので、それぞれがどんな経路を辿ってお皿の上に乗っているのかを考えてみると、日本の食の状況が見えてきます。それが「日本の食のありかた」が見えるということです。

日本の自給率は38%。って、どんな数字?

ゆりぴす:なるほど。日本の食料自給率は低いって、学校で習った気がするんですが、お米の自給率は98%と高いんですね?

宮長:品目ごとに違うんですよね。食料全体の自給率は38%なので、低いという認識は正解です。これは先進国の中でもかなり低い数字です。そもそも、食料自給率がどういう数字かというと、国内の食料供給に対する国内生産の割合のことなんです。自給率には生産額ベースとカロリーベースがあるのですが、ここではカロリーベースを使って説明します。カロリーが高いものってわかりますか?

ゆりぴす:油とかお肉とかですか?

宮長:そうですね。

ゆりぴす:では、油やお肉の自給率ってどのくらいなんですか?

宮長:食用油は、輸入に頼る大豆やなたねなどを原料としているので、その自給率はとても低いです。お肉については実は国産であっても、まるっと自給率に繰り入れられなくて。牛や豚を育てるのに必要なエサ(飼料)の自給率を計算に考慮させるんです。日本ではエサは輸入のトウモロコシを使うことが多いので、単純に日本で作られた畜産物は64%ありますが、輸入飼料を考慮に入れると、16%しかありません。

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ゆりぴす:えっ、少ない!

宮長:ですよね。あと皆さん1人1人が摂取するエネルギーの中では実は穀類の割合が多いのですが、昭和40年代に比べて米を半分くらいしか食べなくなっています。代わりに肉や、油を使った揚げ物を含む加工食品などを食べるようになったんですね。

このように、食生活の変化によって、自給率の高い米の消費量が減少し、自給率の低いお肉や食用油の消費量が増えたことが、食料自給率の低下の要因と言うことができます。食生活が変化すること自体は悪くないのですが、海外からの輸入に頼りすぎると困ることがいくつか出てきます。

輸入に頼りすぎて困ること

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宮長:常に輸入が安定的にできる状態ならば、そんなに問題はないのですが、最近では食品の値上がりがニュースになっているのをご存じですか?

ゆりぴす:ロシアとウクライナの影響で小麦の値段が上がっているっていうニュースを見ました。

宮長:実は日本は直接は輸入していないんですが、ウクライナは小麦やエサ用トウモロコシの大輸出国なんです。そこが止まると国際的なマーケットが混乱して、価格が吊り上がっていってしまい、日本が輸入している北米産の小麦などの価格も高騰するということになります。

さらに、世界の人口は80億人まで増えていて、今後も増えると予想されています。そうすると、食料が今生産されている量では足りなくなることも考えられます。

自給率だけじゃない、食と農業のこと

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みなみ:足りない食材は日本で作ったら良いのではないでしょうか?

宮長:その通りなのですが、小麦や大豆、エサの原料となるトウモロコシなどを生産するには広大な土地が必要なんです。また、小麦は湿気に弱い乾燥地帯の作物。多雨な日本ではなかなか海外のように大量生産するのは難しい面もあります。

とはいえ、地球温暖化による気候変動の影響など、世界の食料事情は不安定な要素があって、輸入のリスクを回避するため、国内で生産できるものはできるだけ国内で生産していくことが大切になります。

ゆりぴす:農林水産省としては何かしているのでしょうか?

宮長:自給率を上げるための取り組みとして、水田で小麦や大豆を作るために支援を行っています。また、米粉の利用拡大、加工業務用野菜や飼料の国産化を進めるといった自給率を上げるための取り組みを行っています。2030年度には自給率45%になることを目指しています。

私たちにできることって?

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ゆりぴす:スーパーで米粉のパンが並んでいたら買いやすいし、国産のものが外食で使われていたら、意識しないうちに自給率の高い食事になりますね。ほかに、私たちにできることってありますか?

宮長:「いただきます」を言うときに、その食べ物のことを少しだけ考えてもらえたらと思います。カレー1つにしても、「この材料たちはいつどこで作られたのかな?」と思い浮かべたり、「これって旬じゃないけど、どこから来てるんだろう?」って思いめぐらせたりしてもらえるといいですね。

また、地球規模の気候変動や人口増加のような課題はこれからますます大きくなると考えられます。そうしたときに、今までと同じ食料がふんだんにある食生活を続けることが可能なのかということを、みなさんに問題意識として持っていてもらいたいなと思います。

「カレーから日本を考える。」

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「安いほうがいいなと外国産大豆の豆腐を買っていたけれど、考えてみたら数十円しか変わらないので、たまには国産大豆と書いてあるものを買ってみようかな」という、ゆりぴすちゃん。みなみちゃんは「朝に炊飯器で蒸かしたサツマイモを食べるのが流行っているけど、自給率的にはそれもよかったみたい」とびっくりしていました。

難しいことは考えず、美味しいからと食べていたカレーから、日本の食を考える話になって、かなりびっくり。でも、すべての食事は誰かがどこかで作っているもの。コンビニやスーパー、もちろん食卓でも、その食べ物がどこからきてるのか、ちょっと考えてみてくださいね♪

※対談は新型コロナウィルス対策を講じた上で実施し、撮影時のみマスクを外しています。

*撮影協力*
エスビー食品株式会社
*Staff*
Photo:booro
Text:Itsuki Tanaka
Model:Yuripisu,Minami Watanabe

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