テーマは「イギリスのアイコンたち」!シックな街が熱狂したフラワーイベント♡
1952年に即位し、2022年の今年で即位70周年! 史上初、前人未到の記録を築いたエリザベス女王を祝う行事が相次ぐ英国。
なかでも華やかさで群を抜いていたのが、毎年開催の「Chelsea in Bloom(チェルシー・イン・ブルーム)」&「Belgravia in Bloom(ベルグラヴィア・イン・ブルーム)」です。
チェルシーとベルグラヴィアの隣合う2つのエリアはラグジュアリーブランドが立ち並ぶ、ロンドン屈指のエレガントなスポット。
今年のテーマ「British Icons(ブリティッシュ・アイコンズ)」を多彩に解釈した、おしゃれ過ぎるフラワーデコレーションで人々を魅了しました。
スタイリッシュな街が、「英国」といえば誰しも思い浮かべるアイコンに彩られた様子は圧巻!
エリザベス女王に関するモチーフもあちこちにみられ、翌週に控えた式典へのワクワクを高めてくれました♡
お祝いムードに包まれたその様子を、6つのテーマ別にご紹介します!
1:祝・エリザベス女王♡「プラチナ・ジュビリー」らしいロイヤル系
チェルシー・イン・ブルームを代表する作品といえるこちら。
普通切手の絵柄としてもおなじみの、女王の横顔は人気モチーフのひとつでした。
スモーキーなトーンが優しいムードのデコレーション。
記念撮影する人が続出していた作品。
花でできたティアラが可愛い♡
イエロー&グリーンの色味が華美すぎずいい感じです。
女王の愛犬、コーギーも街のあちこちに。
実は女王、18歳の誕生日に初めてコーギーをプレゼントされて以来、今まで31匹を飼ってきたのだそう!
ジョー・マローン・ロンドンの作品。
こちらは投票で「Highly Commended(高評価)」賞に選ばれました。
旬色、ライラックの小粋なガーデンに佇む、ペーパー製のコーギーが小粋です。
パープル&レッドのカラーリングに気高い雰囲気が漂う、巨大な王冠。
ストローで編んだ王冠に、爽やかなグリーンの組み合わせ。
清々しく、カントリーなムードの作品はジュエリーブランド『アヌーシュカ』のもの。
花のアーチには、ネギ、アイリス、ジギタリスが含まれ、背景は、ゼラニウム、ネペタ、エリゲロンなどが使用されています。
フラワーカフェとして人気のカップケーキ店も王冠モチーフをチョイス!
2:女王と共演したあのクマも!英国出身の有名キャラたち
6月4日(土)に開催されたコンサート「Platinum Party at the Palace(プラチナ・パーティー・アット・ザ・パレス)」のオープニングで女王と共演したクマのパディントン!
クマのプーさんをフィーチャーした作品は、鮮やかなイエローが目を引きます!
ルイス・キャロルの不朽の名作『不思議の国のアリス』のテーマも人気。
白うさぎと巨大なティーポット、魔法のキノコがデザインされているのは、アクセサリーブランド『レネレイド』です。
こちらは生分解性フローラルフォームを使用して環境に貢献。
このうさぎはピーター・ラビット。
乾燥させた天然の花を用いています。
不思議の国のアリスの有名な、「私を飲んで」のシーンを再現。
ワインを別の時間と場所に移動するための液体に見立てています。
3:これが優勝作品!英国らしさ満開の観光名所など
今年のChelsea in Bloomで「BEST FLORAL DISPLAY(ベスト・フローラル・ディスプレイ」に選ばれたのが、英国発紳士服ブランド「ハケット」の作品。
特大の郵便箱、ハケットのマネキンによって投稿されている手紙、よりよい英国のために働く郵便局員、王冠、ロイヤルメールなどは、エリザベス女王の献身や威厳への巨大なラブレターを表しているのだそう!
ロンドンのランドマーク、「ビッグ・ベン」を表現した作品。
カフェ キツネの横を入った、ちょっとわかりにくい広場にあったにもかかわらず、大人気でした。
ロンドン観光に欠かせない衛兵の交代。
その衛兵と女王の愛犬・コーギーの組み合わせに遊び心溢れます。
デンマークと日本にルーツをもつお寿司やさんの作品。
こちらはクマのキャラクターと電話ボックス。
今ではほとんど使われない公衆電話ですが、ロンドンの至るところで見かけます。
4:お茶への情熱を反映!英国といえばアフタヌーンティー♡
スイーツ好きを虜にする、アフタヌーンティーのスタンド。
マカロンにカップケーキ、とドリーミーな世界観です♡
写真では見えづらいのですが、なんとポットの口から湯気がモクモクとでており、熱い紅茶を注いでいる様子が表現されています。
バラ、デルフィニウム、シデ、ソルバス、およびセンピビバム、イチゴ、バラなどの植物で作成。
ポットにはプラチナ・ジュビリーの70の数字が。
5:英国車にダブルデッカー、チューブなどの交通モチーフ
イタリアンレストラン「ポルポ」は、車好きにとって英国のアイコン的存在である「Mini(ミニ)」を主役に。
ダブルデッカーでスキンケアの旅へ!とのメッセージが込められたコスメブランドのもの。
政治家であり、ウィンストン・チャーチルの親友であったビーバーブルック卿の、現在はホテルとなっているタウンハウス。
戦時中は航空機生産大臣を務めたことにちなんで、飛行機がアイコンです。
先日、新路線「エリザベスライン」が開通してさらに便利になった、ロンドンの地下鉄、通称「チューブ」のサイン。
6:スタイリッシュなロンドンを彩るファッションブランド作品
ロンドンのモード史を語る際には欠かせない、ヴィヴィアン・ウエストウッドにオマージュを捧げたもの。
逆さまの世界にパンクな反骨精神を感じます!
カルティエはシンプルながら洗練されたムード。
ラグ&ボーンは不思議の国のアリスをセレクト。
白うさぎやトランプが駅前広場のスローンスクエアを往来する人々を魅了していました。
精巧な作りに目を見張る王冠のエンブレム。
菊、パンジー、カーネーション、アジサイなどで作られています。
なんと女王は戴冠式で、ロジェ・ヴィヴィエの靴を身につけたのだそう!
友人や家族と一緒に女王のプラチナ・ジュビリーを祝う夏の午後の気分をイメージし、英国のピクニックシーンを表現したラルフ・ローレン。
ロスフラワーにも配慮!エリザベス女王の偉業を満開の花で称えて
即位70周年を祝うプラチナ・ジュビリーのイベントに先立ち、美しく彩られたおしゃれなエリアで開催されたチェルシー・イン・ブルームとベルグラヴィア・イン・ブルーム。
見物客でごった返す様子は、お祭り騒ぎさながら。大いに盛り上がった結果、ジュビリーの週末まで期間が延長されました。
最終日には使用された花材を無料配布したり、生花を使わないアレンジにするなどロスフラワーに配慮。
またフローラルフォームについても土に埋めると、微生物の働きでメタンガス・二酸化炭素・水などに分解される生分解可能なものを使用するなど、環境にコンシャスな様子がみられ、感度の高い人たちの共感を呼んでいました。
25歳という若さで即位し96歳の今まで、無私無欲に奉仕してきたエリザベス女王への尊敬と愛を大いに感じた今年のフラワーイベント。
まさに花で表現した”(国民の)マミー”への壮大なラブレターのような、甘く優しい雰囲気に包まれた初夏のロンドンでした♡