いざ家計簿をつけようと思ったら問題発生~!
そんなふうに、家計簿をつけるときに、どんな項目で分けたらいいのか悩んでいる方も多いはず。
今回の記事では、家計簿に必要な項目を中心に、家計簿の基本や長続きするつけ方、節約や貯蓄のコツをご紹介するので最後までお見逃しなく♡
家計簿の基本を押さえよう♡
まずは、「家計簿をつけると何が変わるの?」「どうやって書けばいいかわからない」という人のために、家計簿の基本をお伝えします。
家計簿は何のためにつけるのか、無理のない予算設定や貯金目標をどうやって決めるのか、見ていきましょう~♡
家計簿をつけるメリット
家計簿をつけるメリットは、お金の流れがはっきりすること。
毎月の収支が明確になれば無駄な出費がわかるので、節約に役立てられるはず◎
「飲み会を断れない」「楽だからつい外食してしまう」といった、余計な出費を生みやすい自分の行動パターンに気づくこともできます。
また、貯金するためにはお金をどこから捻出すればいいのかなど、支出を工夫する意識も芽生えるはず。
大事なのは家計簿をつけること自体ではなく、振り返って改善のために生かすことなんです。
無理のない予算設定と貯金目標を決めよう
予算を立てるときは、初めにおおまかな1か月分の生活費を決め、それを週の数で割って1週間分の生活費にします。
日数が半端になる1週目と最後の週は、合わせて1週間分としても大丈夫です。
ポイントは、余ってもほかの週に繰り越さないで貯金に回すことです。
決めた金額で1週間をやりくりするうちに、どんな風に使えば範囲内で収まるかという感覚がつかめてきます◎
慣れてきたら、週の金額を見直すのもいいかも。
貯金を目標にしたいなら、貯める期限と目標額を決めてみて。
それを目指していけばより具体的な家計管理ができ、目標に近づいていることを実感しながらモチベーションも維持できるはず♡
「固定費」と「変動費」を知ろう
固定費とは毎月必ず出る固定された費用のことで、光熱費や家賃、通信費などのこと。
変動費とは月ごとに支出が変化する費用で、食費や日用品費、交際費などのこと。
このふたつを分けることで、支出の特徴がわかりやすくなります。
節約しようとするなら、家計の多くを占める固定費は1番に見直すべき項目。
自分のライフスタイルでお得になる光熱費プランを探したり、あまり使っていない定期購入品を解約したりできないかチェックしてみましょう。
家計簿をつける手段は何にする?
家計簿といっても書く手段はさまざま。
今では手帳と一体型の家計簿や、ライフプランに沿って記入する家計簿もあります。
固定費はアプリで、変動費は手書きという併用もいいかも♡
自分に合った家計簿の書き方を探してみましょう。
手帳やノートに手書きで
手書きといっても、家計簿に細かく書く必要はありません。
毎日、手帳の月間スケジュール欄に使った金額を書くだけなら、手間もかからずお金の流れもひと目でわかります。
支出の分類を色分けしておくと、後で集計するときも楽ですね♡
月の終わりには、月間収支の合計を空いたスペースに書いてチェックしましょう。
立派な家計簿をつけなくても、記録から家計の偏りに気付き、適切な収支に近づけられればOK。
自分の使いやすいようにカスタマイズできるのが、手書きのメリットです。
家計簿アプリを利用する
スマホのアプリを使って、家計簿をつけることもできます。
アプリによっては大手銀行やクレジットカード会社、電子マネー会社と連携し、自動で出入記録をつける機能があって便利です。
レシートを撮影するだけで、日付、店名、商品名、金額を入力してくれるアプリも◎
商品名から、AIがジャンル別に振り分けてくれるアプリまであります。ありがたい!
これなら、細かい記録をつけるのは面倒くさいという人でも、気軽に始められそうですね♡
エクセルで家計簿を作成
エクセルは、数字を入力すると自動で計算し、合計を出してくれる関数などの機能がある表計算ソフトです。
家計簿との相性はとてもよく、『Microsoft』が家計簿のテンプレートを無料配布しています。
ほかにも無料で配布されている家計簿用テンプレートがあるので、自分に合ったものを探してみて。
エクセルのデメリットは、慣れてない人には操作が難しく感じられるかも。ただ今後のビジネスパーソンには必須なスキルなので、家計簿を入り口にするという手も◎
家計簿の項目の決め方や長続きのコツ
家計簿の項目はどうやって決めるのでしょうか?
家計簿で失敗しないためにも、どんなところに注意すればいいのか押さえておきたいですよね。
項目を分けるときのコツと、自分の生活スタイルに合った家計簿の作り方を見ていきましょう♡
項目は細かく設定しない
家計簿の項目はシンプルな方が使い勝手がよく、長続きします。
項目を分けすぎると、使った金額をどのジャンルに入れるか迷いやすくなるからです。
細かく分けすぎると1項目の赤字は小さくなるので、合計した際の赤字が大きくても、すぐには気づかないというデメリットもあります。
また、毎月決まって出る費用でなければ、項目を作らなくてもOK。
月ごとの変動を比べられないので、書いても今後に生かせない可能性があります。
家計簿をつけるときに大切なのは、わかりやすく続けやすいことです♡
自分の生活スタイルに合った項目を作る
自分の生活に合った項目を作ることも、家計簿をわかりやすくして長続きさせるコツ。
自分が特にお金をかけていて、毎月出費している項目は独立させましょう。
例えば毎日おやつを買う人は、おやつ代を食費に含めずに、別の項目にしてみて。
その方がおやつ代と食費の割合がはっきりするので、おやつ代にいくらまで使っていいか意識しやすくなるハズ。
ネイルサロンや化粧品などの美容系、衣服、趣味などの娯楽にお金を使う人は、ほかの項目とは別に管理することをおすすめします。
家計簿のつけ方や項目を頻繁に変えない
家計簿をつけるには、同じ出費の仕分け先をころころ変えないこともポイントです。
今月は食費に入れた品物を翌月は別の項目に入れる、なんてことがないようにしてみて。
もともと家計簿の目的は、月ごとの出費を比較し1年間のお金の流れをつかむこと。
項目を変えると、その項目の出費が増減した理由がわからなくなり、正確な比較ができなくなってしまいがち…。
どうしても不便で項目を変えたかったら、切り替えるのは次の年からにしてみて。
これさえあればOKな項目一覧
家計簿の項目を細かく分けすぎると、手間がかかって長続きしないこともよくあります。
シンプルで使いやすい家計簿にするには、どんな項目が必要なのでしょうか?
「これさえあれば大丈夫」といえる項目をご紹介します。
毎月必ずかかる「固定費」
節約を考えるとき、いちばん初めに見直すべきなのは固定費。
固定費には住宅費、駐車場代、光熱費、通信費、保険料、税金、国民年金などが挙げられます。
多くの場合、固定費は支出の中で占める割合が大きいため、節約の効果が大きいのがメリット♡
1度プランを考えれば毎月頭を悩ませずに済み、変動費に比べて管理の手間が少ないのもポイントです。
住居費は一般的に収入の30%といわれていますが、20%台に抑えられれば大幅に出費が減らせます。
通信費や保険料のプランも、見直してみるといいかも◎
外食や食材購入の費用は「食費」
食費は食材購入や外食に使ったお金のこと。
食費は家族構成やライフスタイルでだいぶ変わるため、数か月記録をつけた後に見直して目標金額を設定します。
1か月当たりの食費から1日にかかる食費を割り出せば、買い物するときの目安になります。
節約しようとして1番目に食費を抑える人が多いですが、ストレスがかかるほどの無理は禁物です。
毎月のように友人と外食したり晩酌したりする習慣があるなら、食費と分けて項目化してみて。
生活に必要な消耗品は「日用品費」
日用品費は住宅の備品や、日常生活に必要な消耗品のことをいいます。
備品にはキッチン用品、掃除用品、日用雑貨が挙げられます。
消耗品はトイレットペーパー、ティッシュペーパー、洗剤、シャンプーなどを指します。
分類に困るのは、化粧品やサプリメントかもしれませんね。
節約を考えるなら、その品物が本当に必要かどうかで分けてみて。
自分の気分を上げるためのご褒美や、お試しで使っているものは娯楽費に入れた方がよさそうです♡
人付き合いやレジャー「交際費・娯楽費」
娯楽費は遊びにかかった費用のこと。
趣味に使ったお金や、レジャーの施設利用費だけでなく、外へ遊びに行ったときの食費や交通費は全て娯楽費に含まれます。
細かく分類しない方が、1か月間に使ったレジャー代がわかりやすく、後で比較するときに楽ですよ。
交際費は娯楽費と一緒にしてもかまいませんが、仕事や友人との付き合いが多い場合は独立させた方が◎
食事代以外にもプレゼントやお土産代も含まれます。
ただ、節約のために飲み会を控えめにする際には、急に付き合いを悪くして人間関係にヒビが入らないように気をつけたいところ。人間関係は大切な財産♡
突発的にかかるお金「特別費」
特別費は名前の通り、特別な出費のことです。
例えば突発的な住宅の修理費用、家電の買い替えや修理、車や自転車の修理、冠婚葬祭の費用、帰省費などが特別費に当たります。
毎月かかるわけではありませんが、例外的に項目を作っておくと、いざというときに便利ですよ◎
金額が大きく日常の生活費と区別する必要のある出費は『特別費』に分類し、少額のちょっとした出費ならその他の項目に入れてしまっても大丈夫です。
家計簿で迷いがちなこと
「クレジットカードで払ったときは、引き落としのタイミングで書けばいいの?」
「電子マネーはチャージと決済、どっちのタイミングで書けばいいんだろう?」
そんな、家計簿で迷いがちなポイントについて、細かく見ていきましょう。
クレジットカード払いを記載するタイミング
クレジットカードの支払額は「使った月に書く」のが基本。
クレジットカードは後払いなので、利用したときと口座から引き落とされるタイミングにズレが生じます。
このため引き落としの月に記載すると、支出が正確にわからなくなってしまうことも。
お金の流れがわかりにくくなって、面倒にならないためにも、使った月に書くのがおすすめです。
もしクレジットカードを3枚以上持っている場合は、よく利用するカードを決めた方が計算が楽になりますよ◎
メインとサブを1枚ずつ持つくらいが使いやすいでしょう。
電子マネーで決済した場合の書き方
電子マネーの場合はチャージした日に書くパターンと、決済した日に書くパターンが考えられます。
クレカと同じ考え方で、電子マネーで払う場合もチャージしたときには何も書かずに、決済した日に書くのがおすすめ。
決済した日に書くと『チャージ●円』とまとめるより家計簿に書く回数は増えてしまいますが、何に使ったかの内訳がはっきりするからです。
家計簿の目的は何にどれくらいのお金を使ったかを把握することなので、使った内容が分からないと家計簿の意味がなくなってしまいます。
分類に迷ったら目的で分けてみよう
家計簿を書くときに分類に困ったら、使った目的を考えてみましょう。
例えば同じ食事でも、毎日の生活で食べるご飯は食費、旅行などで食べる外食は娯楽費、友人とのランチや職場の飲み会は交際費に分類できます。
それぞれ目的が違いますよね。
すべてひっくるめて食費にすると、食費が多いから食材費を抑えようと考えてしまいがち。
高くなってるのが交際上の食事代だとしたら、その付き合いが本当に必要かを考えた方が節約につながります。
節約にならない見当違いの努力を避けるためにも、目的別に分けるといいかも。
項目別に節約ポイントをチェック
家計簿をつける目的は節約のためという人は多いですよね。
節約にも簡単で効率的な方法と、あまり効果の上がらない方法があります。
節約でストレスをためすぎないように、無理のない節約の仕方を知って活用してみて♡
固定費の「通信費」を見直してみよう
固定費を減らすときの狙い目のひとつが通信費。
通信費を節約するには携帯の契約プランを見直すのが簡単です。
データ量と通話料をチェックして、自分に合ったプランに変えてみましょう。
携帯を『格安SIM』に乗り換える方法もあります。
格安SIMは、『docomo』『au』『ソフトバンク』といった大手通信会社の回線を借りたインターネット・通話サービスのこと。
月々の通信料が2,000円以下のプランも少なくないので、大手から乗り換えれば携帯代が大幅に節約できますよ◎
食費節約には自炊とまとめ買い!
外食やコンビニ弁当は割高になりやすいので、食費を節約するなら自炊をしてみて。
お米を炊くだけでもずいぶん食費が浮きます。
食べきれなかったご飯は日付を書いて冷凍しておくと、時間のないときにも便利です。
肉や魚は値が張りやすいので、よりリーズナブルな食材でかさ増しするのも◎
かさ増しに重宝する食材は、豆腐、きのこ、キャベツなどです。
スーパーの特売日に食材をまとめて買うのも節約術のひとつ。
前もって買い物リストを作っておけば、時短と無駄買い防止になります♡
お金のかからない娯楽を見つける
お金がそれほどかからない趣味もいろいろあります。
例えば料理はおいしいものを食べられて、調理スキルも上がり、食費を削るのにも役立つ趣味。
レシピ本やサイト、動画メディアで初心者向けのメニューはたくさん紹介されているので、自分の舌の好みに合ったものが選びやすいですよね。
また、ストレス解消にもなるヨガやトレーニングはいかが?
ヨガマットは安いもので、1,000円程度で購入できます。
ジムに行かずに自宅でストレッチをすれば、好きな時間にできるのもメリットですね♡
映画鑑賞もおすすめです。
レンタルDVDやサブスクの動画配信なら映画館より安く、たくさんドラマやシリーズものを観ることが可能。
ハマりすぎて寝不足にならないようにだけ、気をつけたいところ。
家計を見直して貯蓄を増やそう!
家計簿をつけるもうひとつの目的は「貯蓄」かもしれません。
適切な貯蓄目標は月収の何割ぐらいなのでしょうか?
月収から貯蓄に回す理想の割合や、節約が苦手な人でも貯めやすい先取り貯金について見ていきます。
月の収入から貯蓄に回す理想の割合は「10%」
節約をしながら、貯蓄を目標にする人も多いはず。
諸説ありますが、手取り月収の10%を貯蓄に回すのが理想です。
ただし、家族構成や生活スタイルによって貯められる割合は変わってきます。
すべて自分でやりくりするひとり暮らしなら5%から始めて、生活に慣れてきたらだんだん増やして10%を目指すといいですよ。
貯蓄目的は人それぞれですが、具体的な目標がなかったとしても貯蓄は大切。
例えば自分から会社を辞めた場合、失業保険は約2か月以上経たないと支払われません。
急な病気やケガになることもあります。
いざというとき困らないように、まずは3カ月分の生活費を目標に貯蓄してみましょう♡
貯金が苦手なら先取り貯金を検討しよう
先取り貯金は、毎月の収入から一定の貯金額を先に差し引いて、残りのお金を生活費にする方法です。
例えば銀行の『自動積立定期預金』は毎月一定の金額を、定期預金に自動的に預け入れるサービスです。
投資のようなリスクはなく、自動なので手間いらずな方法で◎
『社内預金』は給与天引きで会社に預金するシステムで、一般の金融機関より利息が高い傾向にあるのがメリットといえます。
『つみたてNISA(ニーサ)』は一定の間隔で少額の投資を行う、積み立て式の投資信託です。
つみたてNISAで得た利益は最長20年間非課税になり、手数料も低く初心者でも始めやすいのが特徴。
家計簿の項目は自分に合った内容で!
家計簿をつけることで得られる最大のメリットは「自分の収支の傾向がわかる」ということ。
お金の流れを意識するようになると、無駄な出費につながる習慣に気づきやすくなり、節約の計画も立てやすくなります◎
細かく項目分けしすぎると、間違った分類をしたり長続きしなかったりします。
項目は必要最低限でOK、継続することが大切ですよ。
この記事にある失敗しない家計簿の項目分けや、楽で効果的な節約術を参考にしてみてください♡
まずはシンプルで自分のライフスタイルに合った家計簿をつけてみましょう。