スターバックスコーヒー・紙ストロー
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スタバもファミマもSDGs、身近なお店がやってる取り組みが知りたい!

あなたの身近なカフェやコンビニも、実は積極的にSDGsに取り組んでいるんです。この記事では、「スターバックスコーヒー」「エクセルシオールカフェ」「スープストックトーキョー」「ファミリーマート」の4ブランドにフォーカス。それぞれのお店が、どんなふうにSDGsに取り組み、どんなふうに貢献しているのかご紹介します。いつも利用しているお店の、知らない一面が見えてくるかもしれませんね。

更新 2021.09.30 公開日 2021.09.25
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いつも使っているカフェやコンビニ、実はSDGsに貢献してるかも。

SDGsの達成に向けて取り組んでいる企業やお店は多いって聞くけれど、じゃあ実際どんなふうにSDGsに貢献しているんだろう。レジ袋の削減くらいしか知らないかも…。

知りたいけれど、漠然としか知らないSDGs。でも実は、私たちの身近なあのカフェやコンビニも、積極的にSDGsに取り組んでいるんですよ。

今回は「スターバックスコーヒー」「エクセルシオールカフェ」「スープストックトーキョー」「ファミリーマート」の4ブランドにフォーカス。その取り組みの一部をご紹介します。

1:すべてのフラペチーノが紙ストローに!「スターバックスコーヒー」

フラペチーノにも!FSC®認証紙って何?

スタバユーザーなら最近「あっ」と思った変化があるかもしれませんね。

スターバックスコーヒーでは、2021年9月から順次、すべてのフラペチーノを、FSC®認証紙ストローで提供し始めています。

みなさんの周りのスターバックスでは、もう紙ストローに変わりましたか?

FSC®認証とは「森林の持続可能な活用や保全につながる、国際的な認証制度」のこと。FSCは、Forest Stewardship Council®️(森林管理協議会)の略称で、森林の持続可能性を求めるということに加え、労働者の権利や、地域社会との関連など、幅広い視野で森林管理の評価・認証が行われています。

とても基準が厳しい代わりに、世界の環境団体から信頼される認証制度として高い評価を得ているものなのだそう。

幅広い紙製品にFSC®認証紙を使用

スターバックスでは、2014年からFSC®認証紙の導入を開始。ペーパーカップや持ち帰り用のペーパーバッグ、ペーパーナプキン、ドリンクに使うミルクパックやソイミルクのパックなど、幅広い紙製品にFSC®認証紙を使用してきました。

今回フラペチーノに多く使用している太い口径のストローをFSC®認証紙へと変えることで、スターバックスの店舗で提供する使い捨てのストローは、お子さま用の曲がるストローやチルドカップ付属のストローを除いてすべて、FSC®認証紙製となるそうです。

2030年までに廃棄物・CO2排出量を50%削減

スターバックスでは、日本およびグローバル全体で、2030年までに廃棄物・CO2排出量を50%削減する目標を掲げ、「Reuse(再利用)」「Recycle」を含めた様々なアングルから、使い捨てプラスチック削減の取り組みを進めていくそう。

ただの「紙ストロー」じゃない、森林保護や労働者や地域社会のことまで考えたFSC®認証紙。お店に行ったときには、お使いの紙ストローをチェックしてみてくださいね。

2:食品ロス削減に積極的に取り組む「エクセルシオールカフェ」

サンドイッチ・ベーグルなどの充実したラインナップの裏には「食品ロス」も

関東圏を中心に123店舗(2021年8月時点)を展開し、自家焙煎の高品質なコーヒーや、こだわりのフードで多くのリピーターを持つ、エクセルシオールカフェ。

サンドイッチやベーグルなどの充実したラインナップで、商品を選ぶ楽しさを提供する一方で、店内調理のサンドイッチ類は翌日に持ち越すことができず、やむを得ず廃棄せざるを得ない場合があるそうです。

また、配送時や陳列時に割れてしまったり、賞味期限が理由で販売できない焼き菓子など、おいしく食べられるのに捨てなければならないという課題を抱えていたのだとか。

国内最大級のフードシェアリングプラットフォーム「TABETE」を導入

そんなエクセルシオールカフェが2021年8月下旬から50店舗で導入したのが、国内最大級のフードシェアリングプラットフォーム「TABETE(タベテ)」。

これはまだおいしく食べられるのに「捨てざるを得ない危機」にある飲食店の食べ物を、ユーザーが「おいしく」購入することによってレスキューできる仕組みです。

エクセルシオールカフェのほかにも、ベーカリーレストラン「バケット」や、「ベーグル&ベーグル」などでも導入されていて、ユーザー数は約42万人、掲載店舗数は約1,700店舗と、今その認知度を広めつつあるプラットフォームなんですよ。

食品ロス削減に積極的に取り組むエクセシオールカフェ。その商品を気軽に購入できて私たちにとってもWinWinですよね。

気になった方はエクセルシオールカフェ、そしてTABETEをチェックしてみて。

3:今だけの期間限定商品も!「スープストックトーキョー」

廃棄されるオマール海老の頭を使った「オマール海老のビスク」

食べるスープの専門店「スープストックトーキョー(Soup Stock Tokyo)」からは、さまざまな理由で市場に出荷できない作物や、規格外として廃棄せざるを得なかった「もったいない食材」を使ったスープが3種類販売されます。

写真の「オマール海老のビスク」は、身の部分が好まれる欧米で捨てられてしまうオマール海老の頭の部分から、濃厚なだしをとったスープです。手作業で海老を解体する際に、味噌が多く残るように特別に依頼して、日本に出荷してもらっているそうですよ。

使い道のなかったしいたけの軸を使用「宮崎県諸塚村しいたけと豆乳のポタージュ」

2021年9月27日(月)〜10月8日(金)で販売される「宮崎県諸塚村しいたけと豆乳のポタージュ」は、これまで使い道のなかなかなかった「乾しいたけの軸」が、無駄にせずに香り高いだしを抽出するために使用されています。

同じく諸塚村のしいたけときくらげを加えた、食べごたえのあるスープです。

規格外の梨を使用して作られた「梨のラッサム」

同じく2021年9月27日(月)〜10月8日(金)で販売される「梨のラッサム」は、規格外品の梨を、南インド定番のトマトスープ「ラッサム」と合わせたひと品です。

これらのスープは中目黒店・ルミネ北千住店を除く、スープストックトーキョー外食店舗全店で販売。また公式オンラインショップからは、廃棄食品を減らすために、賞味期限の近い冷凍スープがアウトレット商品として販売されています。

スープストックトーキョーは、ほかにもさまざまなフードロス削減への取り組みを進めている先進的な会社。気になった方は公式サイトをご覧くださいね。

4:40周年で社会にも貢献!「ファミリーマート」

フードロスと地域支援を叶える「ファミマフードドライブ」

カフェだけじゃなくて、コンビニでもSDGs。

ファミリーマートは2021年9月で創業40周年。「もっと美味しく」「たのしくおトク」「あなたのうれしい」「食の安全・安心、地球にも優しい」「わくわく働けるお店」の5つのキーワードを元に、「40のいいこと!?」に取り組んでいます。

例えば「食の安全・安心、地球にも優しい」の一環として、この4月から「ファミマフードドライブ」を全国に展開。家庭で余っている食品をファミリーマート店舗に寄付し、地域の自治体やNPOを通して支援が必要な方に提供する取り組みです。

地域の人々の支援に繋がるだけでなく、家庭のフードロスも削減できるという取り組みで、2021年9月現在、31都道府県で516店舗展開中。続々と増えているんですよ。

また、地域に密着した「ファミマこども食堂」なども展開しており、地域に寄り添い、ひとりひとりと家族のように繋がっていく活動を続けています。

千葉県では障がい者支援の農場「えかオーガニック農場」を運営

さらに、「わくわく働けるお店」の一環として、ファミリーマートでは、障がいを持った方が広く活躍できるよう、職域の拡大や支援策の充実を進めています。

千葉・流山市にある「えかオーガニック農場」では、主に特別支援学校を卒業した社員が、年間約50種類の有機野菜を栽培。食品安全・労働安全・環境保全・人権福祉などの基準を満たした農場に与えられる認証「JGAP」も取得しています。

「えかオーガニック農場」で栽培された野菜は、流山市、松戸市にあるファミリーマート10店舗にて現在販売されているそうです。

お近くの方は、探してみてはいかがでしょうか?

SDGsの取り組みが「当たり前」になる世の中へ

SDGsへの認知度は、まだまだまばら。

紙ストローも全部同じだと思っていたし、コンビニで売られているお野菜がSDGsに貢献しているなんて思わなかった。おいしい新商品がSDGsに関連していたなんてびっくり。そんな人もきっと多いはず。

でもこれから先の10年は、きっともっと色んな場所で、SDGsの言葉を耳にする時代です。

2030年には私たちの中の「知らなかった」「意外だった」という感覚がすっかり変わって、SDGsへの取り組みが「当たり前」な世の中になっているといいですね。

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