26歳のみなさん、貯金はしていますか?
26歳ともなると、社会人として働くのにも慣れてきたころですよね。では、貯金はできていますか?将来を真剣に考えている人は、すでに資産作りを意識した貯金を始めているかも。
意識が高い人はすでに貯金を始めている。20代の平均貯蓄は113万円!
「まだまだ若いから、そこまで高額の貯金をしている人はいないはず」そう思っている人もいるかも。でも『家計の金融行動に関する世論調査』によると、20代の平均貯蓄額は『113万円』。
金融資産を持っていない『貯金0円』の人も『43.2%』いることを考慮すると、意識が高く将来を見据えている人ほど、20代でもしっかり貯め始めているといえそうです!
参考:家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和2年)
貯金額の平均と中央値の違いは?中央値だと平均貯蓄は8万円
ただし、全体の43.2%が貯金0円の状態では、平均貯金額113万円が本当に真ん中の値とはいえません。一部の貯金額が大きな人の数値に偏っているといえます。
例えば『2・4・6・8・100』の平均値は24です。明らかに100に引っ張られており、全体の平均を表す数字としては不適切に感じられます。
そこで参考にしたいのが『中央値』です。数字を小さい順に並べ、ちょうど真ん中に位置する数値をいいます。上の『2・4・6・8・100』の数値であれば6が中央値です。
『家計の金融行動に関する世論調査』によると、20代の貯金額の中央値は『8万円』です。高過ぎる平均値を目指すよりも、まずは中央値を参考にした方が、貯金に取り組みやすいかもしれませんね。
参考:家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和2年)
早めに貯金を始めた方がいい理由
20代でコツコツ貯めたお金は、今後の人生の基礎になりますよ。20代では独身の人も多く、稼いだお金を何に使うかの方向性を自分で決められるため、貯金しやすいタイミングです。ここで貯めておくことで将来の選択肢が広がり、本格的な資産運用の準備もできます。
20代は貯金しやすい年代
20代は就職して、自分で自分のお金を稼ぎ始める時期。未婚で子どもがいない人が多いため、何にいくら使うのか、いくら貯めるのかも、ある程度自由に設定可能ですよね。
この時期に貯めるクセを身につけておけば、その後もずっと貯金しやすい行動ができるはず!
比較的家計に余裕がある場合、貯金をせずに、ついお金を使ってしまうという人もいるかもしれません。そのような人も、積立貯金といった貯まる仕組みを味方につければ、自然と貯金の習慣ができていきますよ。
選択肢が広がり人生が豊かになる
ある程度まとまった貯金があると、人生の『選択肢』が広がります。例えばこの先チャレンジしたいことができたときも、貯金があれば「やってみよう!」と前向きに取り組めるかもしれません。
将来どこに住みたいか?どのようなライフスタイルで暮らしたいか?という点も、貯金がどれだけあるかで希望をかなえられるかどうかが変わってきますよ。
コツコツ貯めている間は、小さな金額に見えるかもしれません。しかし長い時間をかけて大きな金額になったときに、あなたの人生をより豊かなものにしてくれるはずです。
本格的な資産運用の準備ができる
貯金をただ寝かせておくのではなく、資産運用に回すのもいい方法です。20代のうちから貯金を習慣化しておけば、投資の準備ができますよ。預貯金ではほんの少額の利息しかつきませんが、投資なら大きなリターンも狙えます。
投資資金が大きければ、その分得られるリターンも大きなものになりやすいですよね。資金に余裕があれば、まとまった金額を投資に回しても、気持ちに余裕を持った運用ができるはずです。
スムーズに貯金を続けるコツ
貯金を続けるには、現状を把握して目標設定するといいですよ。さらに仕組み化することで、自動的にどんどん貯められます。継続のコツを押さえることで、無理なく貯められるはず。
家計簿をつけて支出を管理する
お金を貯めるなら、まずは現状を把握しましょう!『家計簿』をつけて、何にいくら使っているのか、支出を知ることから始めるといいですよ。
貯金したくても余裕がないと感じている人の中には、無意識で小さな金額を使っている人もいるはず。例えば出勤前にコーヒーショップでラテを買うのが習慣になっているなら、1日に300円ほどの支出です。
1回なら大した金額ではなくても、1か月に20日間出勤すれば6,000円です。1年間この6,000円を貯めれば、7万2,000円貯金できますよ。家計簿をつければ意識せず行っていた無駄遣いがはっきりします。
自覚することで、貯金に回せるお金を見つけることができるはずです。
無理のない目標額を決める
目的や目標がないままに貯金しようと思っても、なかなか続かないですよね。貯金を始めると決めたら、具体的な目標を立てましょう!
『彼との結婚資金のために100万円』や『海外旅行のために30万円』など、楽しく取り組める目標がいいですね。このとき注意したいのは、大き過ぎる目標を立てないことです。
あまりにも壮大な目標を掲げると、続かなくなり「やっぱり貯金はできない」と挫折する可能性があります。『30年後に1,000万円』といった、ゴールが遠過ぎる目標も途中であきらめてしまいがちです。
想像しやすい明確な目標を立て、実現に向けて『1か月あたりの目標貯金額』にまで落とし込めると◎。
手取りの10%を先取り貯金に回す
確実に貯めるなら『先取り貯金』を始めましょう!目安は手取り収入の『10%』です。手取り20万円なら2万円を目安に貯金します。
給料日にまず2万円を引いて貯金用口座に入れ、日々の暮らしは残りの18万円でやりくりすればOKです。先取り貯金分の取り分けが面倒なら、会社の『財形貯蓄』や『社内預金制度』が役立ちますよ。
勤務先にこのような制度がないなら、銀行の『積立定期預金』を利用するといいですね。1度設定すれば、あとは何もしなくても自動的に貯金できる仕組みができます。
上手な貯金のお助けアプリ
貯金をするときには、アプリを活用しても◎
家計簿アプリで現状把握から始める方法や、貯金アプリで計画的に貯める方法がありますよ。
全部おまかせで家計簿作成「マネーフォーワード ME」
支出管理のために家計簿をつけたいけれど、紙に書いたり表に入力したりするのは続けにくいですよね。面倒な家計簿を丸ごとまかせられるのが『マネーフォワード ME』です。
銀行口座やクレジットカードなどを連携することで、自動的に家計簿が作成されますよ。資産総額をひと目で確認できるため、貯金の目標額をどれくらい達成しているかもわかりやすいはず。
データはすべて暗号化され厳重に管理されているので、安心して各種サービスと連携して利用できますね。
・アプリ名:マネーフォワード ME - 人気の家計簿(かけいぼ)
・価格:無料
銀行口座と連携して貯金「貯金アプリfinbee」
『貯金アプリfinbee』は、貯金の目的を設定して貯められるアプリです。銀行口座と連携することで、コツコツ貯められますよ。連携できる金融機関は、住信SBIネット銀行・みずほ銀行・千葉銀行などです。
貯める方法もさまざまで、つみたて貯金・おつり貯金・歩数貯金などから選択可能です。オリジナルのルールで貯金する設定もできますよ。
恋人や友だちと一緒に貯金できる『シェア貯金』の機能を使えば、共通の目標に向けた貯金も可能ですよ。誰がどれだけ貯金したか見られるため、貯金のモチベーションアップにも役立つはず。
・アプリ名:貯金アプリfinbee-楽しくお金が貯まる貯金管理アプリ
・価格:無料
貯金箱の中身を見える化「日々コツコツ貯金」
財布の小銭を貯金箱へ入れたら『日々コツコツ貯金』へ入力しましょう!中身が見えず、つい途中で諦めてしまいがちな貯金箱も、アプリで中身が見えれば続けやすいはず。
貯金するたびに結果が見えるため、無理なく続けやすいですよ。『毎日100円貯金』『財布に500円玉があれば貯金』『週末小銭全額貯金』など、さまざまなテーマから貯めやすい設定を決められます。
10種類まで口座を登録できるため、目的別に貯めてもいいですね。
・アプリ名:日々コツコツ貯金
・価格:無料
貯金をもっと増やす方法はある?
コツコツお金を貯めるだけじゃなく、もっと積極的に増やしたいなら、投資にチャレンジしてみましょう!初心者でも始めやすい『投資信託』や『REIT』を選べば、少額から運用できますよ。一定期間利益が非課税になる『NISA』を利用するのも◎。
初心者も始めやすい「投資信託」
多くの投資家から資金を集め、ファンドマネージャーと呼ばれるプロに運用を任せる投資商品が『投資信託』です。株式投資ではどの株に投資するか、どのような配分で投資するかなどを、すべて自分で決めなければいけません。
投資信託であれば、株式や債権を運用目的に合わせて適切な配分にしているため、細かな部分まで自分で指定しなくても始められますよ。分散投資もされているため、リスクも最小限に抑えやすいはず。
投資信託の中にもハイリスク・ハイリターンを狙うものや、ローリスク・ローリターンで安全に運用するものがあります。まずはリスクの少ない商品を選ぶといいですよ。
リスク少なめの不動産投資「REIT」
『REIT』は不動産に特化した投資信託です。不動産投資にチャレンジしようとすると、まとまった資金がいりますよね。ローンを組まなければならず、利益が出るまでに長い期間をかけなければいけないケースもあります。
ハードルが高く感じられる不動産投資を、少額から手軽にできるのがREITのメリットです。不動産の選定はプロが行うため、初心者でも始めやすいはず。
注意が必要なのは、一般的な不動産投資より価格変動が激しい点です。短期的な運用で利益を出そうとすると、損失につながるかもしれません。
投資前に「NISA口座」を開設しておく
貯めたお金で投資にチャレンジするなら『NISA口座』を開設するといいですよ。利益が出たときに税金がかからないため、運用益を丸ごと受け取れます。
まとまった資金を運用するなら『一般NISA』が、積立貯金のように投資をするなら『つみたてNISA』がぴったりです。
一般NISAなら年間120万円までが5年間、つみたてNISAなら年間40万円までが20年間、収益が非課税で受け取れます。
特につみたてNISAは初心者でも投資しやすい『一定の条件を満たし金融庁に届け出された株式投資信託』や『上場投資信託』のみを扱っており、チャレンジしやすいはず。
支出管理や資産運用で貯金を増やそう!
意識の高い人は20代から貯金を始めていますよ。選択肢や心の余裕を持つためにも、少しずつ貯金を始めましょう!家計簿で支出を管理し、目標を設定した上で先取り貯金をすれば、スムーズに貯めやすいはず。
積極的にお金を運用するなら、投資信託やREITが始めやすいですよ。NISA口座を開設しておくと、利益を非課税で受け取れて◎。
家計簿アプリや貯金アプリも活用しながら、貯金を増やしましょう!