知らないのに名乗るのは×。フレンチガーリー派なら知っておきたいフランスのこと10
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知らないのに名乗るのは×。フレンチガーリー派なら知っておきたいフランスのこと10

「フレンチガーリー」を名乗るなら知っておきたい、フランスに関連する情報を紹介します。ファッションを愛するあなたなら、フランスという国や文化についてよく知らずに「フレンチガーリー」を誰もがとても気軽に名乗ってしまう現状に違和感を覚え始めているはず。この記事では人口や面積、観光地、伝統菓子、映画や文学などを紹介します。

更新 2021.05.01 公開日 2021.05.01
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フレンチガーリーな世界観が好き?

フランス映画のヒロインが着ているような、ロマンティックなムードのガーリースタイルを指す、「フレンチガーリースタイル」。インスタグラムを中心に、感度高めの女の子の間で流行中です。

好きだからこそ、知っておきたい

フランスの国や文化について知ることで、「フレンチガーリー」ファッションの本質や素敵な部分がより見えてくるはず。

この記事では、そんなフレンチガーリー派さんに向けて、意外と知らないフランスの人口や地理や文化について紹介していきます。

前提◎「日本は忍者の国?」と言われたら…

例えば海外に住む方から、「日本って忍者の国でしょ?」と言われたら、「うーん…」となってしまうように、その国の「代表的・特徴的な文化」の「イメージ」のみでその国を語られる/語ることは、なるべく避けたいですよね。リスペクトする気持ちを前提にもち、フランスについて学んでいきましょう!

とは言っても、他国の文化を全て理解するのは難しいので、大切なのはその国の文化をリスペクトする気持ちだと思います。

▷人口、面積は?日本より大きい?

①フランスの人口

フランス共和国(French Republic)の人口は約6,706万人(2020年1月1日、仏国立統計経済研究所)。

日本の人口、1億2557万人(2021年1月概算値)より少ないんです。

②フランスの面積

面積は、54万4,000平方キロメートル(仏本土、仏国立統計経済研究所)。

日本は約37万8,000平方キロメートル(平成26年5月1日、外務省発表)なので、フランスは日本の約1.8倍の大きさということです。ヨーロッパの国の中でも面積が広い国ですね。

③日本からは飛行機で○時間

日本から、フランスの首都パリまでのフライト時間は、往路で13時間程度、復路で12時間程度だそう。

時差は8時間(サマータイムで7時間)ほど日本の方が進んでいるそうです。

成田からパリまでは直行便を使うと往路で13時間程度、復路で12時間程度かかります。

仁川(ソウル)を経由する便で行くと、移動時間はトランジットを含めおよそ15~16時間かかります。

出典 www.travel.co.jp

▷都市について

④101の県、パリには20の区

フランスには全部で101個の県があります。地域ごとに文化や気候、街並みなども違いがあります。

首都パリは、8県で構成されている「イル・ド・フランス」という地域圏にあります。パリの中には20の区があり、それぞれ雰囲気が違います。

国は「レジオン」と呼ばれる地域(州)に分かれており、各レジオンはさらにいくつかのデパルトマン(県)に区分されています。2014年、正式に州の編成が見直され、2016年より隣接する州同士の統合などから数は22から13となりました。

出典 deow.jp

⑤よく聞く「南仏」ってどこ?

印象派の画家が描いたことで、よく耳にする「南仏」とは、美しいぶどう畑の風景が広がる「プロヴァンス地方」と、地中海の沿岸にリゾート地が広がる「コートダジュール地方」に大きく分かれます。

ポール・セザンヌ《プロヴァンスの風景》制作年不詳              
©Amgueddfa Cymru – National Museum Wales

⑥いつか行きたいモネの家

エッフェル塔やルーブル美術館、ベルサイユ宮殿、モン・サン・ミッシェルなどの有名な観光地がたくさんありますが、小さな「村」や「町」にも素敵な場所がたくさんあるんです。

フランスの北西部、ノルマンディー地方の小さな町ジヴェルニーには、印象派の画家モネが生前に所有した家があります。

モネの家のキッチンはこのようになっているのだとか。
モネが描いた絵画の中の人物たちの気分が味わえるかもしれません。自然の光の中に優しく溶け込むようなファッションをして、いつか行ってみたいですね。

こちらはモネの庭園。「睡蓮」もこの庭園で描かれたそうです。モネの絵画に思いを馳せて、ロマンティックな時間が過ごせそうなスポットです。冬季閉館しているので注意。

住所:84 Rue Claude Monet, 27620 Giverny

▷食事について

⑦新年の定番、ガレット・デ・ロワ

フランス料理と聞くと、マナーが厳しい高級な料理店を思い浮かべてしまうかもしれません。そんなイメージとは裏腹に、フランスには楽しい伝統的なお菓子があります。「ガレット・デ・ロワ」です。

ガレット・デ・ロワには小さな陶器の人形が仕込まれており、切り分けたパイの中から人形が出てきた人はその日1日「王様」になることができ、みんなから祝福されます。

ガレット・デ・ロワは、ベツレヘムを訪れた東方の三賢人によって、イエス・キリストが神の子として見い出されたエピファニー(公現祭)の日、1月6日に食べるというフランスの伝統菓子です。

出典 www.cuoca.com

▷見ておきたい映画・読みたい小説

⑧ヌーヴェルヴァーグを知りたいなら

1950年代末にフランスで起きた、映画運動「ヌーヴェルヴァーグ」。新しい波という意味の言葉で、その時代の若い監督によって自由な手法で撮影された映画たちを意味します。

「ヌーヴェルヴァーグの映画を観てみたいけれど、どれから観たらいいかわからない」というあなたには、『勝手にしやがれ』がおすすめです。

即興演出、野外での撮影…。それまでの映画の常識を覆した歴史的な名作です。若者の刹那的な心性を描いているので、若いうちに鑑賞できるとさらに素敵な体験になるかも。

⑨「シェルブール・ロシュフォール」の次に

しあわせの雨傘 [Blu-ray]

¥1,650

フレンチガーリー派の方が既に鑑賞していそうな『シェルブールの雨傘』や『ロシュフォールの恋人たち』で主演を演じたカトリーヌ・ドヌーブの2010年の主演作です。フランス人にとって「愛」と「ワイン」がどれだけ大切なことかがよく分かります。

⑩フランス文学のはじめの一歩

星の王子さま

¥475

著者:サン=テグジュペリ
翻訳:河野万里子
出版社:新潮社
「フランス文学を読みたいけれど、難しそう…」というあなたには、まずこちらの『星の王子さま』が読みやすくておすすめかも。一生大切にしたいと思えるメッセージが詰まっている本です。子供の頃読んだことがある人は、今読んでみるとまた感動ポイントが増えているかも。

MERYのこちらの記事でも、フランスに関するおすすめの本を紹介しています!

好きだからこそ、もっと知りたい♡

人口や面積などの基礎的なデータから、伝統菓子や映画など幅広くフランスについて紹介しました。

なぜフランスの文化に惹かれるのか。そこに「可愛いから」「流行ってるから」で終わらない、リスペクトと理解を持った上での理由を持てるとさらに素敵ですね…!

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