電車の中、スマホはしまって読書の時間に。サクッと読めるおすすめ短編集10選
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電車の中、スマホはしまって読書の時間に。サクッと読めるおすすめ短編集10選

電車の中での過ごし方を見直してみませんか?ついついスマホを触ってしまいがちな自分にさよならして、読書を習慣づけてみるのはいかがでしょう。今回は、筆者おすすめのサクッと読める短編集を10冊ご紹介。ときめく恋愛ものや、じわりと不気味なホラー小説、ほっこりするような家族のお話やグルメ小説までたっぷりお届けします。

更新 2019.08.26 公開日 2019.08.26
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スマホはOFFして読書はいかが?

電車の中、私はいつもスマホタイム。

意味もなくSNSのタイムラインをスクロールしたり
LINEを返したり、動画を観たり、ゲームをしたり。

ふと顔を上げると、
ほとんどの人が何かに取り憑かれたように
スマホを触っている光景が目に入った。

( …なんか、こういうの、あんまりよくないなぁ。)
と、心にモヤモヤが広がっていく。

寝ても覚めてもスマホを触ってしまう
この生活から脱却したい。

さあ、まずは手始めに
電車の中での過ごし方から変えてみない?

スマホはカバンにしまって
代わりに本を開いてみましょう。

今回は、電車での読書にぴったりな
さくっと読めちゃう短編小説をご紹介します。

( ♡ )文庫本がおすすめ

タピオカ一杯、我慢して

電車の中での読書には、文庫本がおすすめ。
単行本よりも持ち運びやすく、
カバンの中でかさばらないサイズ感が魅力です。

また、大体のものが500円前後の
価格帯なので気軽に買えるのも嬉しいところ!

タピオカ一杯を我慢して
文庫本を買ってみてはどうでしょう。

|サクッと読めるショートストーリー|

身悶えするほど胸きゅん!

恋愛ドラマや少女漫画ではなく、
活字による甘酸っぱいときめきを
最後に味わったのはいつですか?

『図書館戦争』や『植物図鑑』などでお馴染みの
有川浩がおくるラブコメ短編集、『クジラの彼』。

読みながら思わず身悶えしてしまうほど
胸きゅんが止まらない!

著 者|有川浩
出版社|KADOKAWA
価 格|596円

『浮上したら漁火がきれいだったので送ります』。それが2ヶ月ぶりのメールだった。彼女が出会った彼は潜水艦(クジラ)乗り。ふたりの恋の前には、いつも大きな海が横たわる――有川浩がおくる制服ラブコメ短編集!

出典 www.kadokawa.co.jp

じわりと忍び寄る不気味さ

“魔女”と称された作家、シャーリィ・ジャクスンに
よる少女恐怖小説、『ずっとお城で暮らしてる』。

幽霊や怪物が出てくるわけではないけれど、
読み進めるうちに、じわり、じわりと迫り来る
湿った不気味さがクセになります。
一番怖いのは人間だ、と思わされるでしょう。

新感覚のホラーを味わってみたい方におすすめ。

著 者|シャーリィ・ジャクスン
出版社|東京創元社
価 格|713円

あたしはメアリ・キャサリン・ブラックウッド。ほかの家族が殺されたこの屋敷で、姉のコニーと暮らしている…。悪意に満ちた外界に背を向け、空想が彩る閉じた世界で過ごす幸せな日々。しかし従兄チャールズの来訪が、美しく病んだ世界に大きな変化をもたらそうとしていた。“魔女”と呼ばれた女流作家が、超自然的要素を排し、少女の視線から人間心理に潜む邪悪を描いた傑作。

出典 www.tsogen.co.jp

リアルな“グレーゾーン”の不器用な恋

大人の女性の不器用な恋を描いた
谷村志穂による『3センチヒールの靴』。

恋愛におけるやり場のない寂しさや
救いようのない想いが漂う17の短いストーリー。

白黒どちらともつかない“グレー”な感情や日々の
描写がリアルで、多くの女性の共感を誘うはず。

著 者|谷村志穂
出版社|集英社
価 格|494円

ひとり分の夕食を作ってドラマを見ながら食べ、12時前に寝る、規則正しいが華やぎのない29歳の毎日。ふと人恋しくなり、合コンで出会った男に電話してしまう「3センチヒールの靴」。彼が持ってきたワインと同じ瓶を親友の部屋で見つける「赤と白のワインの空き瓶」。気がねなく誘えて恋の悩みも話せる男友達との関係を描く「冬休みを前に」など、大人になっても恋上手になれない女たちを描く17篇。

出典 www.amazon.co.jp

柔らかな光のようなお話

『野ブタ。をプロデュース』など
数々のドラマをヒットさせてきた
人気脚本家、木皿泉がおくる
『昨夜のカレー、明日のパン』。

じんわりと温かな温度で展開されていくお話。
生きるって素敵なことだな、と思わせてくれる
柔らかな光のような読後感。

ほっこりと癒やされたい方におすすめです。

著 者|木皿泉
出版社|河出書房新社
価 格|648円

7年前、25歳で死んでしまった一樹。遺された嫁・テツコと今も一緒に暮らす一樹の父・ギフが、テツコの恋人・岩井さんや一樹の幼馴染みなど、周囲の人物と関わりながらゆるゆるとその死を受け入れていく感動作。

出典 www.amazon.co.jp

少女だった頃、遠い夏の記憶

11人の少女の夏の記憶を描いた
江國香織の『すいかの匂い』。

あの匂い、あの光景、あの感情。
私たちが少女だった頃、確かに感じた感覚。
忘れてしまっていた記憶が
静かに呼び起こされる、そんなお話です。

著 者|江國香織
出版社|新潮社
価 格|497円

あの夏の記憶だけ、いつまでもおなじあかるさでそこにある。つい今しがたのことみたいに――バニラアイスの木べらの味、ビニールプールのへりの感触、おはじきのたてる音、そしてすいかの匂い。無防備に出遭ってしまい、心に織りこまれてしまった事ども。おかげで困惑と痛みと自分の邪気を知り、私ひとりで、これは秘密、と思い決めた。11人の少女の、かけがえのない夏の記憶の物語。

出典 www.shinchosha.co.jp

ごはんにまつわる7つのお話

食べ物と共に覚えている記憶って
きっと誰しもあるんじゃないかなぁ、と思います。

小川糸がおくる『あつあつを召し上がれ』は
ごはんにまつわる7つの短編集。

どれも本当に美味しそうな食べ物の描写は
思わずうっとりするほど。
食を通して描かれる人間関係にも注目です。

著 者|小川糸
出版社|新潮社
価 格|432円

この味を忘れることは、決してないだろう―。10年以上つきあった恋人との、能登へのお別れ旅行で味わった最高の朝食。幼い頃に、今は亡き母から伝授された、おいしいおみそ汁のつくり方。何年か前に家族みんなで並んでやっとありついた、天然氷でつくった富士山みたいなかき氷…。ときにはほろ苦く、ときには甘く優しく、身も心も温めてくれる、食卓をめぐる7つの感動の物語。

出典 www.shinchosha.co.jp

《 ジヴェルニーの食卓 》

モネやマティスなど、19世紀末に活躍した
印象派と呼ばれる画家たちの美の謎を
色鮮やかに切り取った短編集、
『ジヴェルニーの食卓』。

アート小説で知られる原田マハならではの
本書は、美術好きの人はもちろん、
そうでない人の心も魅了する
美しく気品に満ちた文章が味わい深い一冊です。

著 者|原田マハ
出版社|集英社
価 格|605円

ジヴェルニーに移り住み、青空の下で庭の風景を描き続けたクロード・モネ。その傍には義理の娘、ブランシュがいた。身を持ち崩したパトロン一家を引き取り、制作を続けた彼の目には何が映っていたのか。(「ジヴェルニーの食卓」)新しい美を求め、時代を切り拓いた芸術家の人生が色鮮やかに蘇る。マティス、ピカソ、ドガ、セザンヌら印象派たちの、葛藤と作品への真摯な姿を描いた四つの物語。

出典 www.amazon.co.jp

《 さみしくなったら名前を呼んで 》

完成しない私。何者でもない私。
その事実にもがきながらも「何者にもなれる」と
ひたむきに生きる女性を描いた、山内マリコの
『さみしくなったら名前を呼んで』。

女性の心の機微を丁寧に掬い上げた文章に、
痛いほどに共感してしまう話の数々です。

著 者|山内マリコ
出版社|幻冬舎
価 格|583円

踊る十四歳、孤高のギャル、謎めいた夫妻、地元を置いてきた女...律儀に生きるから彼らは孤独で、でもそれは美しく見えた。おぼつかない夜の、騒ぐ心をなぐさめる11のショートストーリー。

出典 books.google.co.jp

甘くほろ苦い恋のお話

人気歌人、加藤千恵による初の恋愛小説
『ハニービターハニー』。

親友の彼氏を好きになったり、
別れた彼氏からのメールに返信してしまったり。

恋は、人をどうしようもなくさせてしまう。
苦くて、甘くて、やるせない。
そんなリアルな感情を、写真のように
切り取った描写に注目してほしい一冊です。

著 者|加藤千恵
出版社|集英社
価 格|497円

陽ちゃんは親友の沙耶香の彼氏だ。でもわたしは彼と寝ている。沙耶香のことは大切だけれど、彼に惹かれる自分を止められない―(「友だちの彼」)。ライブでボーカルの男性に一目惚れし、誘われるままホテルへ。初体験。...あたしは本当にこういうことがしたかったの?(「もどれない」)甘やかで、ほろ苦く、胸のちぎれるような切なさをたたえた全9話。

出典 books.google.co.jp

読み終わった後の、ふわりと優しい余韻

5人の“さき”という女の子が主人公の
短編集、『さきちゃんたちの夜』。

著者であるよしもとばななが
紡ぐ丁寧で暖かな心理描写に
引き込まれる一冊です。

著 者|よしもとばなな
出版社|新潮社
価 格|529円

失踪した友人を捜す早紀(さき)。祖父母秘伝の豆スープを配る咲(さき)。双子の兄を事故で亡くした崎(さき)の部屋に転がり込んだ、10歳の姪さき……。いろんな〈さきちゃん〉に訪れた小さな奇跡が、いまかけがえのないきらめきを放つ。きつい世の中を、前を向いて生きる女の子たちのために。「スポンジ」「鬼っ子」「癒しの豆スープ」「天使」「さきちゃんたちの夜」人生の愛おしさに包み込まれる5編。

出典 www.shinchosha.co.jp

素敵な栞もどうぞ

ストーン ブックマーク レモンクォーツ

¥1,019

《Francfranc(フランフラン)》

レモン色の天然石がゆらゆらとゆれるブックマーク。
本にはもちろん、手帳や日記の栞として使うのもおすすめです。

がたんごとん、と揺られながら

電車の中、スマホはOFFして代わりに本を。

さあ、どんな本を読もうかしら?

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