うわ、懐かしいな

年末の大掃除に向けて部屋を片付けていたら、懐かしいものが出てきた。
「Teddy bear」「恋空」「天使がくれたもの」「赤い糸」
小中学生の頃によく読んでいた、ケータイ小説たち。
泣けるよね、とにかく

久々に開いて読んでみたら、まあ泣ける泣ける。
成長して年を取った今の時代でもこんなに泣けるんだから、当時は相当泣きじゃくってただろうな。
学生の頃は、みんなでよくケータイ小説を貸し合ったり、ドラマ化・映画化されたものを一緒に見たりしたっけ。
「お姉ちゃん、何読んでるの?」
ああそうか、私の妹世代はこの物語を全然知らないのか。
面白い作品ばかりだから、教えてあげたいな。
:Teddy bear(べあ姫)

ケータイ小説のサイト『魔法のiらんど』で作者・べあ姫さんが初めて執筆した「teddy bear」は、女子中高生の間で反響を呼びました。
コミック化、映像化され大ヒットしたこの作品は、日本中を感涙の渦に巻き込みました。

高校生になったばかりの晴奈は学校生活に退屈を感じ、不登校になる。
そんなとき、出会った成也によって生きる希望を持てるようになった晴奈だが、そんな2人に悲しい運命が待ち受けていた――。
精一杯生きようとする2人の姿に読者が涙した、感動のラブストーリー。
:恋空(美嘉)

携帯小説の代名詞ともいえる、恋空。
作者・美嘉さんが自身の体験を基に、2005年に『魔法のiらんど』で執筆をはじめ、2006年には単行本が出版されました。
その翌年には映画化もされ、社会現象を巻き起こすほどの大ブームに。

普通の女子高生の主人公、美嘉と、金髪でやんちゃなヒロの切ない恋物語。
流産やヒロの病気など様々な苦難に立ち向かいながら、2人の選ぶ道とは――。
涙なしでは読むことができない、感動の大作です。
:天使がくれたもの(Chaco)

恋空の一歩前にブームを巻き起こしたのが、Chacoさんの「天使がくれたもの」。
ケータイ小説のサイト『野いちご』で執筆をはじめ、その後続編を含めた“天くれシリーズ”は日本の女子高生の間で人気に。
こちらも著者の体験を基にした実話作品で、同世代の女子たちから共感を呼んだそう。

大阪に住む主人公、舞と過去に闇を抱えるカグの淡く切ない恋物語。
お互いに惹かれていくものの、様々な感情が邪魔をして2人を簡単にくっつけてはくれない。
時間を大切にすること、気持ちを相手に伝えることの大切さが身に染みてわかる、そんな作品です。
:赤い糸(メイ)

2006年にケータイ小説のサイト『魔法の図書館』に登場し、その後長期間に渡って1位をキープした作品。
2007年には書籍化し、映画化・ドラマ化もされました。
「赤い糸 destiny」「赤い糸 precious」も含めて、全3部に渡るこのシリーズ。
本を読んだことがなくても、耳にしたことがある人は多いかもしれませんね。

物語の主人公、芽衣はアツシと交際を始めるが、アツシとの関係はアツシによる二股やドラッグなどによって破綻する。
その後芽衣と出会ったたかチャンは、芽衣の親友・沙良が好意を寄せていた相手だったがそれを承知で付き合いはじめる。
様々な壁にぶち当たりながら、芽衣の運命の赤い糸の相手は見つかるのか…?
棚から、引っ張り出してみて
「お姉ちゃん、これ辛すぎるよ」
って言いながら妹が大号泣している。
やっぱり時代が変化しても、素敵な作品は変わらないんだね。
懐かしすぎて泣きすぎる、ケータイ小説をあなたも棚から引っ張り出してみて。
あの頃とは、また違う感情が生まれるかもしれません。