BAUMオークの森
寒河江尚子
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森を守る活動を行う、コスメブランドをご紹介。私の毎日のスキンケアが、SDGs活動につながる♡

SDGsにつながる活動をしたいと思っても、個人でインパクトのある活動をするのは難しいですよね。でも、SDGsにつながる活動をしている企業の商品を選ぶことは、その活動を間接的に応援することに!今回は、森を守るための活動を行っているコスメブランドをピックアップ。共感できると思った方は、次にコスメを買う際の参考にしてみてくださいね!

更新 2022.09.08 公開日 2022.09.21
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森を守ることは、地球を守ること

SDGsの15番目の目標である「陸の豊かさも守ろう」。人間が便利な暮らしを手に入れる一方で、生物多様性を守る森林が破壊され、生き物たちが絶滅の危機にあることは、学習した人も多いですよね。

また、森林は大気中のCO2を吸収することで、地球温暖化の原因となる温室効果ガスを抑制する働きをしています。つまり、森を守ることは、地球温暖化の防止にもつながるのです。

今回MERYでは、森を守る活動を行うコスメブランドをピックアップ。自分を美しく保つためのコスメだからこそ、企業姿勢に共感できて、気持ちよく使えるブランドを支持したいですよね!ひとつずつ、活動を見ていきましょう。

店舗で苗木を育て、植樹を行う「BAUM」

パッケージに木材を用いているBAUM。部屋のどこに置いてもサマになるデザインで、コスメ好きさんだけでなく、インテリア好きさんからも支持されています。

この、パッケージに使われている木材は、インテリアメーカーとして有名なカリモク家具の製造過程で発生する、小さな木材を再生利用したもの。木製パーツ部分は繰り返し使用できるよう、中身だけをつけ替えられるレフィル商品を積極的に展開しています。

注目したいのは、「樹木の恵みを受け取るだけではなく、自然に還していく」というブランドの取り組み。住友林業の協力のもと、店舗内でオーク(ナラの苗木)を栽培し、育った苗木を、木材の故郷の一つである岩手県にある「BAUMオークの森」へ植樹しています。

初めて木製のパッケージを目にしたときは「新しい!」と衝撃を受けましたが、その背景には資源を循環するしくみができていると知り、BAUMへの憧れがますます強くなりました!

人口林の問題に取り組む「LUSH」

2つ目は、LUSHの取り組みをご紹介します。多くの⾃然の恵みを使って商品を作っているLUSHは、⽣物多様性の保全・再⽣を⽬指し、新しい形での紙づくりに携わっています。

戦後の日本で大量に植えられた人工林。しかし、適切な管理がされないままの場所も多く、生態系の循環ができない森が各地に存在しているのだそうです。人工林の影響で獲物が取れず、絶滅が危惧される生き物のひとつに、イヌワシがいます。

LUSHは、群馬県みなかみ町の「赤谷の森」で活動する公益財団法人日本自然保護協会とともに“イヌワシペーパー”の取り組みを開始しました。人工林を伐採して森をあるべき姿に戻し、その木を地域の職人が加工。過程で出た木くずを和紙にして、“イヌワシペーパー”と呼ばれるギフトペーパーとして活用しています。

イヌワシペーパーの⽣産や調達には、コストがかかりますが、10年、20年先の地球規模でのコストを⾒据えて調達をしているのだそう。カラフルな和紙のギフトペーパーは、プレゼントでも喜ばれそうですが、このストーリーを知ると、率先して利用したくなりますね!

多様性のある森を目指す「BOTANIST」

最後は、『植物と共に生きる』というコンセプトを掲げるBOTANISTの取り組みをご紹介します。植物由来成分のヘアケア製品が人気のブランドですよね。BOTANISTは、音楽家・坂本龍一氏が代表を務める森林保全団体more treeの活動に賛同。2016年から、インドネシアでの『オランウータンの森再生プロジェクト』への支援を始めました。

その後、BOTANIST製品のキー成分のひとつである、白樺の樹液に着目。日本にBOTANISTの森をつくるという目標を掲げ、more treeの協力のもと、北海道の美幌町(びほろちょう)で白樺の苗の植林を開始しました。

活動の中でBOTANISTが着目したのは、先程も挙がった人工林の問題。戦後に多く植林された人口林によって森林のバランスを崩してしまった森を取り戻すべく、白樺だけでなくその土地にあった樹種の植林も進め、多様性のある森を目指しているそうです。

BOTANISTの森には、今後1ヘクタールあたり2,000本を植林する予定。白樺やハンノキなど、広葉樹による森を次世代に届けられることを目指しているそうです!

商品を購入することが、応援につながる

今回、3つのブランドの取り組みをご紹介しました。
「森を守る」と聞くと植林が頭に浮かぶ人も多いと思いますが、単に木を植えればよいのではなく、「自然をあるべき姿に戻す」という視点から、必要に応じて伐採することや、木材となってからも余すことなく使うなど、さまざまな角度の取り組みがあることが分かりました。

森を守る活動は個人ではなかなか取り組みが難しいもの。応援したい!と思う取り組みがあった人は、商品を購入することで、応援してみてはいかがでしょうか。

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