「ヲタ活」や「推し活」はもう日常化!?実際みんなどうなの~?
「ヲタ活って楽しい」
「推しがいない人生なんて考えられない!」
「ヲタ活」や「推し活」が日常から切っても切り離せない、なんて人も多いのではないでしょうか。
実際、Z世代のみんなの「ヲタ活」事情、どうなってるんでしょう?
今回、若者マーケティング研究機関「SHIBUYA109 lab.」が、15歳~24歳のZ世代の女性を対象に調査した、「Z世代のヲタ活に関する意識調査」の調査結果を大公開します!
調査結果を通して見えてきたZ世代のリアルな声、一緒にチェックしてみませんか?
私推しがいるんです。Z世代の約8割が「ヲタ活」中!
「Z世代のヲタ活に関する意識調査」で行われた、10代315名、20代210名の合計525名の女性に対して行われたWEB調査と、女性計8名を対象に行われたグループインタビューの2つの調査結果の、それぞれ一部を今回はご紹介します。
調査対象は、高校生や大学生、短大・専門学校生など、すべて学生。
学業も大事だけど推しも大事なの! そんな熱い想い、聞いちゃいましょう。
Q1.あなたには推しがいますか?もしくはヲタ活をしていますか?
まずはじめに推しの有無について、実に82.1%もの人が「推しがいる」と回答しています。
そのジャンルは多岐にわたりますが、
1位「アニメ・漫画・ゲームのキャラクター・声優」34.1%
2位「日本のアイドル」33.7%
3位「動画配信者」17.3%
4位「日本のバンド・アーティスト」15.4%
5位「韓国のアイドル」15.2%
という結果になりました。アニメとアイドル、日本と韓国のアーティストなど、複数のジャンルに推しがいる人も!
Q2. あなたは日常のなかでどのくらい「推し」を意識していますか?
推しがいる人に聞いた「あなたは日常のなかでどのくらい「推し」を意識していますか?」という問いには、「常に意識している」が47.3%、「たまに意識している」が41.8%、「ヲタ活の時だけ意識している」が10.9%となりました。
日常生活と完全に切り分けているのはたったの1割!
推しがいる人たちにとって、日常と推しは切り離せない存在なのかも。
推しに掛けるお金は惜しまない!?Z世代のリアル
だけどヲタ活ってお金がかかるんです~。
公式グッズやライブはもちろん、推し色のアイテムも欲しいし、推しがおすすめしてたコスメも欲しい! ライブやイベント参戦のために、服も調達したいし、美容院にも行きたいの!
ここからは実際のヲタ活のリアルを垣間見ていきます。
Q3.あなたはヲタ活に年間どのくらいお金を使っていますか?
「あなたはヲタ活に年間どのくらいお金を使っていますか?」の問いに対しては、「5,000円未満」が21.5%、「5,000~10,000円」が14.2%、「10,000~20,000円」が16.1%、「20,000~30,000円」が11.1%、「30,000~50,000円」が15.8%と続き、平均すると46,650円という結果でした。
中には、年間300,000円以上使っているという強者も!
今回の調査はすべて学生を対象にしたものなので、社会人はもっとお金かけてるよ! なんて意見もあるかもしれませんね。
みなさんはどうですか?
Q4.ヲタ活や推しがきっかけでお金を使ったことがあるものは?
「公式のグッズやライブ以外に、ヲタ活や推しがきっかけでお金を使ったことがあるものを教えて」という問いに対しては、「ファッション」と「推しのイメージカラーなど推しを連想できるアイテム」が42.6%で同率1位に。
以下「コスメ・スキンケア」が40%、「美容院・ヘアケア」「手作りヲタグッズ制作」が27.7%と同率3位に挙げられています。
「推しと同じ商品の購入」は27.4%という結果でしたが、「推しと同じアイテムやおすすめしていたアイテムを購入したことがある / 購入したい」人はなんと8割にものぼるそう。
その理由には、「推しを常に感じられる」が50.6%、「推しと同じ感情を味わいたい / 同じ体験がしたい」が48.7%と続きます。
グループインタビューでも、「推しの話を理解したいから、つい同じものを買ってしまう」「推しが見ているアニメを見ている」など、推しがきっかけで行動を起こしたといった意見が挙げられたそうです。
推しの影響ってどれくらい?価値観を変える推しの存在。
おすすめのものはもちろん買っちゃう。だけどそれ以上に、考え方や価値観を変えてくれたのは、私の推しなの。
ここからは、推しがいることで「変われた」、そんな人のリアルを少しだけ覗いてみちゃいましょう。
Q5.推しの影響を受けて、変化したことや始めたことを教えて!
「推しの影響を受けて、変化したことや始めたことを全て教えてください」という問いには、「音楽」が54.6%、「趣味」が44.2%、「価値観・考え方」が43.3%、ファッションが36.6%と続きます。
約9割もの人が、推しの影響を受けて趣味や価値観に変化があったと答えています。
グループインタビューでは「推しに関連する会社に入りたいから、偏差値の高い学校に入れるように努力した」や「韓国語と中国語の勉強を始めた」など、ヲタ活を通して趣味の幅を広げたり、将来に活きる学習を始めたりしている、という意見が挙げられたそうです。
Q6.ヲタ活時のファッションについて教えて!
推しがいる人たちのうち、3割の人が「ファッションに変化があった」と答えていましたね。こちらはそんなヲタ活時のファッションに関する設問です。
「普段とヲタ活ではファッションが全く違う」が14.4%、「普段のファッションにも一部ヲタ要素を取り入れる」が42.1%、「普段とヲタ活でしたいファッションが同じなので普段と変えない」が15.6%という結果でした。
実際、ヲタ活ファッションも日常化し、普段のファッションとヲタ活時のファッションの境界もあいまいになっている、とSHIBUYA109 lab.は分析しています。
具体的には「推しのカラーを取り入れる」が44.2%、「推しの雰囲気に合わせる」が38.1%、「推しやライブのコンセプトに合わせる」が30.3%、「グッズのTシャツなどを着用する」が27.2%と、グッズをそのまま着用するよりも、自分なりの推し要素を取り入れたファッションを楽しむZ世代が多いんです。
グループインタビューでも「クールな推しの雰囲気に合わせつつ、自分が好きなフリルや猫がついた服を着る」といった意見が挙がるなど、自分の個性にヲタ活要素をミックスした「ヲタ活ミックス」なファッションを楽しんでいる人が多かったそうですよ。
ところでみんなのヲタ活、周りの人にバレてる?
ところでみんながヲタ活してること、周りの人は知っているんでしょうか?
恥ずかしいから内緒にしたい? 家族には秘密なの?
いえいえ、Z世代のリアルはだいぶ違うようです。
Q7.あなたが○○ヲタであることを知っている相手は?
「あなたが○○ヲタであることを知っている相手を教えてください」の問いに、「親しい友だち」が88.4%、「家族」が77.3%、「クラスや部活、サークルの友だち」が45.6%、「SNS上の友だち」が35.2%と続きます。
「誰も知らない」と答えている人はたったの4%で、実に96%もの人が「自分がヲタである」ことを公言しているんです♡
一方で、「恋人・パートナー」が22.9%にとどまるなど、もちろん恋人・パートナーがいない人の人数も含まれていますが、中には恋人やパートナーにヲタであることを話せていない人もいるのかも。
Q8.あなたはヲタ活をどのSNSで投稿していますか?
そんなヲタ活中のZ世代にとって、SNSは大事な発信ツールのひとつ。
SNS投稿に関して「Twitter(ヲタアカ)」を使うと答えた人は33.3%、「Instagramのストーリー(サブアカ・友だち限定)」を使うと答えた人は31.4%と、ヲタ活用のアカウントや友だち限定のストーリーを使うなど、日常生活とヲタ活を上手に切り分けている人の意見が上位にのぼりました。
アカウントを分ける人の意見では「自分の趣味やヲタ関連の情報を発信することで、興味ない人たちに不快な思いをさせてしまうことを防ぎたい」という声も上がっています。
Q9.家族とヲタ活をしたり、家族がヲタ活に協力してくれたことはありますか?
一方で、家族とのコミュニケーションのひとつとしてヲタ活が浸透してきているという現状もあります。
「家族とヲタ活をしたり、家族がヲタ活に協力してくれたことはありますか?」という問いには64.5%が「ある」と回答。
グループインタビューでも「親がハマっていたアイドルに自分もハマった」「朝イチで購入しなければならない商品は通勤しているお父さんに買ってきてもらう」など、家族みんなで一緒にヲタ活をしているという様子が聞かれました。お父さん神すぎ!
推しがいるからがんばれる。Z世代にとっての「ヲタ活」とは
推しはお金を注ぎ込むだけの存在なんかじゃない。ライブで応援するだけの存在じゃない。Z世代にとって、推しは「自分を変えてくれるきっかけ」であり「日常生活の一部」なんです。
「ヲタ活」は私たちのライフワークのひとつ。好きなカラーもファッションも、考え方も、キャリアでさえも、推しの存在がモチベーションに繋がっています。
忙しくて、嫌なこともいっぱいあって、なかなかすべてが上手くいくとは限らない人生だけど、「推しがいるからがんばれる。」そんな言葉を胸に、毎日を前向きに過ごしてみませんか。
【調査概要】
『Z世代のヲタ活に関する意識調査』
調査方法:外部調査会社のアンケートパネルを使用したWEB調査、グループインタビュー
調査対象:WEB調査 一都三県に住む15歳~24歳の高校生・大学生・短大・専門学校生など学生 女性525名、グループインタビュー 高校生・大学生・短大・専門学校生など学生 女性4名×2グループ(計8名)
調査期間:2022年5月
調査主体:SHIBUYA109 lab.調べ(SHIBUYA109エンタテイメント運営)
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出典mery.jp
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出典mery.jp