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KEYTALKのメンバーがそれぞれ作詞作曲した『KTEP4』制作秘話を聞いてみた♩

下北沢発の4人組バンドKEYTALKが、バンド初期にリリースしていたコンセプトEP「KTEP」シリーズの第4弾『KTEP4』を配信リリース中! KEYTALK初、4人それぞれが作詞作曲をしたEPなんです。それぞれの曲に込めた想いや、曲作りについて、さらには、”好きを突きつめる”コツを聞いてきました。

更新 2022.06.09 公開日 2022.06.10
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KEYTALK(キートーク)について知りたい♡

アー写

東京・下北沢発のロックバンドKEYTALK。小野武正(ギター)、首藤義勝(ベース・ボーカル)、寺中友将(ギター・ボーカル)、八木優樹(ドラム)の4名で2009年に結成。 2015年には初の武道館単独公演以降、数々のビッグステージでライブをしている、人気バンドなんです。

今年で結成15年目のこのバンドをみなさんの中にも「知ってる!」とか「大ファン!」という人もいるかもしれません。今回はそんなKEYTALKのメンバーに、新作EPについてたっぷりお話を伺ってきました。

新作EP『KTEP4』ではカラーの違う4曲が楽しめます♪

KEYTALK ジャケ

5月22日から配信スタートしているEP『KTEP4』は、KEYTALKがインディーズ時代に回帰したセルフプロデュース作。メンバー4人がそれぞれ作詞作曲を担当した、新曲4曲が収録されているんです。曲に込めた想いをMERYが独占インタビュー!曲作りについてや、“好き”を貫くコツとは?

Q1:それぞれ曲の作りのこだわりを教えてください!またどんな時に聴くのがおすすめですか?

KEYTALK 首藤さん

首藤「僕は『夜の蝶』という曲を作りました。

ライブで盛り上がる曲がいいなと思って、少し早めのテンポで踊れる感じのビートで、ちょっと切なめの和風のメロディみたいな僕たちの得意な曲調で作りました。

今度ツアーもあるのでそこで演奏していきたいです。

歌詞が、“少し抑圧されている日常から羽ばたきたい”みたいなテーマになっているので、仕事や学校の帰りとか、“ちょっと今から羽を伸ばすか〜”みたいな時に聴いてくれたら、楽しい気分になるんじゃないかなと思います」

首藤義勝(しゅとう・よしかつ) ベース、ボーカル担当。魚座のA型。ハマっていることは料理。「好きな料理は魚のムニエル」

首藤さん作詞・作曲の『夜の蝶』はこちらから聴くことができます。

KEYTALK 八木さん

八木「僕は、『ODORYANSE』という曲を担当しました。サウンド的にはかっこいいファンキーな曲が作りたいなと思って、リズム先行で作りました。嫌なことがあった日の晩酌のお供にぜひ聴いてほしいです」

八木優樹(やぎ・ゆうき) ドラム担当。天秤座のO型。最近ハマっていることは料理。「野菜炒めをよく作ります。お酒を少し入れて蒸発させるとすごくおいしくなるっていうことを覚えて、料理が楽しくなってきました。でも、切るのは面倒なので、カットされた野菜が入っている袋を買って作ってます(笑)」

KEYTALK 小野さん

小野「僕が担当したのは、『アニマ』という曲。

わりと激しい曲調ではありつつ、歌詞の世界観としては、昔聞いた話で、“夢があの世”っていうことを言ってる人がいて、起きてる時間と寝てる時間で魂が行ったり来たりしているみたいな。そういうイメージをしながら考えました。

寝る前に聴くと眠れなさそうですが…、あえて刺激となって睡眠が促されるかもしれないです(笑)」

小野武正(おの・たけまさ) ギター担当。乙女座のA型。「カラオケによく行きます。最近はよくSaucy Dogとマカロニえんぴつを歌ってます」

KEYTALK 寺中さん

寺中「僕が作った曲は、『Platonic Summer』。季節の中で、夏が一番大好きで、曲を作るとなったら、夏を題材にしたいなって思ったんです。

最初はバラード調の曲だったんですけど、そこから今回の『KTEP4』全体が乗れる音楽だったり、踊れるっていうテーマがあったので、そこに向けてアレンジをして、少しテンポを早めて完成させました。

サウンド、アレンジづくりの時から、ドライブにすごくぴったりなんじゃないかなと思いながら作ったので、夏のドライブでぜひ聴いてほしいです。車がない方は、友達と遊ぶ時などに、ぜひレンタカーを借りて聴いてください(笑)」

寺中友将(てらなか・ともまさ) ギター、ボーカル担当。「巨匠」と呼ばれている。牡牛座のA型。ハマっているものは料理。「夜はヘルシーにいきたいので、最近はブロッコリー、人参、しめじ、牛肉を入れた具沢山スープを作ってます」

4人での共作は、想像以上のものができた!

Q2:ツアー会場限定販売CDのみに収録された『shall we dance?』は、初めてメンバー4人で作詞、作曲を担当。どんなふうに作られたんですか?

小野「6月からワンマンツアーが始まるんですけど、ライブに新しく披露できる曲がほしいねっていうところから『KTEP4』の制作が始まっていて、4人でも一曲を作る話が出たんです。本当にスタジオに入って4人でセッションして土台を作って、セクションごとに一番のAメロ誰、一番のBメロ誰みたいな感じで、細かくメロディと歌詞を分担して作って。完全に4人で作った1曲になってます。

義勝と僕で、イメージに合わせて担当を割り振りました。それぞれの作ったパートでテンポが早くなったり、キーが変わったりしてるんですけど、最初から最後まで同じコード進行をずっと使ってたり、最初のAメロで出てくるギターのフレーズが、後半もフレーズとリンクしてたり、細部に繋がりを持たせて、一曲として成り立たせました」

Q3:ひとりで作るのと4人で完璧に分担して作るのは難しさがありましたか?

寺中「まずは細かいこと抜きに、4人で作ること意味があるよねってことが大きくありました。そして曲の土台の作り方に関しては、“これも入れよう”みたいなプラスの意見がどんどん飛びかって、KEYTALKの得意な分野を散りばめるって感じでした。難しさと楽しさが混ざって、ワクワク感のほうが大きかったかもしれない。

『KTEP4』のコンセプトでこの曲のコンセプトでもある、踊る、ダンスっていうのをテーマだけを元にそれぞれ歌詞を書いてるので、“本当に曲として成り立つのかな”という不安は実際あったりしたんですけど、ガッチャンコすると、結果として、想像以上にすごくおもしろい曲になったんじゃないかな。想像以上どころかライブで化けるんじゃないかなと期待しています」

曲作りは、みなさんどうやって作ってるんですか?

KEYTALK

首藤「最初はiPhoneのボイスメモに鼻歌を思いつくたびに録っておいて、あとで形にしていくやり方でやってます。特にいつ思い浮びやすいとかはないんですけど、なんとなくプラっと外を歩いているときとかが主ですかね。そのために散歩しちゃうこともありますね。あと、移動の時とかはあえて音楽を聴かないで、環境音だけ聞こえる状態にして耳に入ってきた情報からインスピレーションを受けることもあります」

寺中「僕も、思いついたらスマホに鼻歌で録って、それを後々聴きあさって、いいのがあったらそこから広げていくって感じです。ちなみに、トイレの中にいるとよく音が出て来るんです。だから、いつもトイレにはスマホを持ち込んで、期待して入ってます(笑)」

小野「最近は、“曲を作ろう”っていうモードになった時に、ギターを持ってパソコンの前に向き合ってやるケースが多いかもしれない。曲作りのスイッチをオンにしていないと何も出てこないです。良いか悪いか置いといて、その瞬間、出てきたものを大事にして、どんどんストックしていってます」

木「僕も同じくパソコンと向き合って、楽器から組み上げて最後にメロディーを作るっていう形でやってます。やるって決めたら、ずっと打ち込むタイプ。日々思いついたやつもメモって、パソコンと向き合う時に使ってみるんですけど、うまくいったためしがない(笑)。だから、試行錯誤中ではあるけど、パソコンと向き合ってるほうが曲ができます」

KEYTALK『KTEP4』をチェック♡

KEYTALK ジャケ

KEYTALK『KTEP4』 2022.5.25 配信リリース!

「KTEP4」ツアー会場限定盤(CD)  2022.6.2 リリース
価格:¥1,980 
■収録楽曲
M1. 夜の蝶  ★FM NACK5「ラジオのアナ〜ラジアナ」テーマソング
M2. ODORYANSE
M3. アニマ
M4. Platonic Summer
M5. shall we dance? 
(作詞・作曲:小野武正・八木優樹・首藤義勝・寺中友将) ※ツアー会場限定販売CDのみに収録

”好き”なものは、人に披露しながら長く続けると突きつめられる!

Q4:KEYTALKさんは、音楽好きを突きつめて今があると思いますが、その好きを突きつめるコツってありますか?

寺中「友達に見せるだったり、物だったらあげるだったり、披露というか、そういうタイミングを作ることによって、周りの人たちから感想をもらったりすることによって、すごく続けていくことがすごく楽しくなるのかなというふうに、こう自分だけで完結させずに外に出していくのはすごくいいんじゃないかなって思います。ひとりで黙々とやって続けるのもスキルアップはすると思うんですけど、いろいろ感想を聞いたら、もっと楽しくなるのかなと思うんです。僕なら、クラスの発表会だったり、友達が引っ越す時の送る会だったり、文化祭とかですかね。そういう表に出すタイミングがあったので、それがかなり大きなモチベーションになったと思います」

首藤「僕も一緒です。人に見てもらって、褒めてもらえたらよりいい。自分が好きなものを自分だけ満足できればっていう、ひとりで完結ってなかなか難しいと思うんですよね。でも無理に、現実の友達に見せなくてもいいと思います。今は、SNSとかもあるので、自分がやってるもの、“〇〇してます”って書くだけでもいいですし、まあ僕らみたいに音楽だったら、見てもらう、聴いてもらうみたいな手段もありますし。自分のフィールドから一個外に出してあげるっていうことも大事だなって思います。僕も昔から音楽が好きで、バンドじゃないですけど、小学校の時、リコーダーのコンクールを友達と申し込んで出場したりとかしたことがあります(笑)」

八木「義勝君が言ってた、人に見せる前の段階のところで、ひとりで試行錯誤を繰り返して行くことが自信になって、見せる時に強さとして出たりして、好きが続いていくのかなって思います。僕は、人前で何かをする時に準備をしてないと不安になるタイプなので、どれだけ準備に時間かけたかで、自信とかそのパフォーマンスが変わってくるっていう体験があるので。“オレはこれだけやったぞ”みたいな自信がつくまで、自分に暗示をかけて、練習をひたすらする。効率とかも考えなきゃいけないと思うんですけど、効率よく練習する段階も試行錯誤。それで自信がついたら、ライブなどで披露して、聴いてくれてる人が喜んでくれてたりすると救われるというか、元気を逆にもらえる気はしてます」

小野「好きな物の中にも得意な物が多分あると思うんですけど、それを中心にやるのがいいと思います。得意な物のほうが、周りよりもちょっと秀でてると思うし、モチベーションにも繋がるはずですし、結果それが好きにもつながると思います。僕はギターを中2の時に始めて、得意というか、最初は好きでやってるんですけど、ギターの中でも得意不得意と思うジャンルが出てくるんです。だから、得意なほうに特化して、突きつめて今がある。だから、その分野だけにおいては唯一無二なれるんじゃないかなって思ったりしますね。なんでもかんでもってなると、なかなか大変だと思うので、自分で突きつめるものを絞って、長く続けてたら、その他のものも少しずつ底上げされると思いますよ」

リールでもKEYTALKをチェックしてみて♡

MERYのInstagramにもメンバーの皆さんに登場していただきました♪肉声はこちらからどうぞ!

武道館ワンマンライブが終わっても、大きいことをしていきたい!

Q5:最後にこれからKEYTALKの目指すところも教えてください。

小野「まずは6月からのツアーを回って、その先に武道館でもワンマンライブやるんです。コロナ禍でなかなか動けない時から、今は少しずつライブができるようになって、ツアーに出ることによって、いろいろと“こういうことしたいな”って思うことが出てくると思うので、それを大切にしたいですね。武道館ライブが終わっても、止まることなく、大きいことをどんどんしていけたらいいなと思ってます!」

KEYTALK◆東京・下北沢発4人組ロックバンド。2009年7月に小野武正、首藤義勝、寺中友将、八木優樹で結成。 2015年には初の武道館単独公演、2017年には横浜アリーナ、さらに2018年には幕張メッセ(360°センターステージ)でのワンマンライブを敢行。2022年6月から、バンド史上最長となる50本に及ぶ全国ツアーを開催。2023年3月1日に、2回目となる日本武道館単独公演を予定している。ウィズコロナに直面する2022年も、勢いが止まらないKEYTALKに各方面から更なる注目が集まっている。

*Staff*
Photo:Tomohiko Tagawa
Interview & Text:Natsuki Miyahira

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