責任感が強い人は約束をきちんと守り、自分の仕事を最後まで全うしようとするやり遂げるため、まわりから信頼されます。就活でも自分の強みとして自己PRできますよ!責任感が強い人の長所と、効果的な自己PRにつなげるためのポイントを紹介します。
「責任感」って何を指すの?
社会人になって仕事を始めてから、よく耳にするのが『責任感』という言葉です。大切なものだという認識はあっても、どんな意識や行動を指すのかわからない、という人もいますよね。
責任感をPRしたいと思っている人は、まず責任感の正しい意味と社会人には必要といわれる理由を知っておきましょう!
自分の役割を果たそうとする気持ち
『責任感』とは、自分の立場で負わなければならない義務や、自分がやったことによる結果を受け入れようとする気持ちです。自分に任されている仕事を最後までやり遂げようとすることを指します。
似たような言葉として『使命感』があります。責任感が『自分に与えられた立場・仕事に責任を持つ覚悟』であるのに対して、使命感は前向きさやポジティブな心持ちを表すシーンで使われることが多いです。
使命感は自分から果たそうとする責任、責任感は立場や周りの人からの期待など、外から求められることで生まれる気持ち。微妙な違いがあるみたい。
社会人には大事な要素
社会人になると仕事で、いろいろな人と関わることになります。責任感を持つ人は任された仕事をきちんと全うしようとするため、上司は安心して仕事を振ることができますよね。
重要な仕事をたくさん任せられるようになれば、その分出世にもつながります。さらに、責任感を持って仕事をするということは、組織のルールを守ってまわりと協力しながら仕事を進められるということです。
仲間から信頼を寄せられ、協力し合って仕事に取り組めるため、働きやすい環境になるでしょう。人間関係をうまく働かせ仕事をよりよい方向に導く責任感は、社会人になると高く評価されますよ。
責任感が強い人の長所
責任感が強い人は、仕事で成功しやすくなります。では、具体的にどんな行動の特徴があるのでしょうか?自分やまわりの人に責任感があるのか、代表的ないいところを知れば判断しやすいはず。
きちんと約束を守れる
責任感が強い人は、きちんと約束を守ります。約束を破れば相手に迷惑がかかること、自分への信頼が崩れることを理解しているのです。
期日が決まっている仕事は締め切りを破ることなく早めに終わらせ、チームで決めたルールを破ることはほとんどありません。
また、本当に責任感のある人は、仕事だけでなくプライベートでも約束を守ります。待ち合わせしたり何かを貸し借りしたりしたときも、時間までに来る・必ず返すという約束を果たしてくれますよ!
信頼を集められる
責任感が強い人は会話の内容や行動の積み重ねで、まわりからの信頼を集めています。周囲の人は「この人なら期待を裏切らない!」「約束したことは絶対に守ってくれる!」と思い、責任感がある人を信用するようになるからです。
上司から重要な仕事を任されたり、同僚や部下から人になかなか言えない悩みを相談されたりすることもあるかもしれません。
結果として、責任感のある人は仕事で高く評価されたり、仲間と絆を深められたりするのです。
リーダーシップが取れる
責任感が強い人は、リーダーシップを取れます。約束やルールを守り、言われたことをきちんとこなせるため、他の人のお手本になるためです。周囲からの信頼も厚いので、組織を引っ張る人として頼られることが多いでしょう。
仕事の場であれば、責任感が強い人は目標達成のため一生懸命に行動します。まわりに呼びかけ困っている人を助けながら目標を追いかけるリーダーは、優秀に見えますよね。
責任感の強い人は責任感に欠ける人より、周囲を引っ張る存在になりやすいのです。まわりも「責任感が強い○○さんなら安心」と、リーダーとして認めてくれます。
責任感の強い人は、誰かに責任をなすり付けようとすることもありません。そんなところもリーダーにふさわしいですよね!
自己PRに「責任感」を使うときの注意点
社会人になってからはもちろん、学生時代にも自己PRする場面はよく訪れるものです。特に就活をしているときは、履歴書や面接で自己PRをすることが多いですよね。
これから就活で『責任感』を自己PRに入れたいと思っている人は、かえって悪いイメージを持たれないよう、注意したいことも覚えておきましょう!
義務を果たすことと責任感を混ぜこぜにしない
責任感があるというアピールに、『アルバイトを無断欠席しなかった』『できなかった仕事をできるように努力した』と言う人がいます。
しかし、どちらも当たり前の義務であり、『責任感がある』とアピールできるようなエピソードではありません。もちろん課された義務を果たすのは大切なことですが、責任感と混同しないよう注意してくださいね。
責任感はあくまでも、自分の立場や与えられた仕事に対して、しっかりやり遂げようと思う気持ちです。
ただの苦労話にならないように
責任感が強いことをアピールするため、『大変だったこと』『それを乗り越えたこと』を伝えてみようと思っていませんか?ただ、苦労話に終わってしまうと、逆にマイナスの印象を与えてしまうかもしれません。
エピソードを具体的に書くにしても、自分のマイナス面が目立ってしまわないように注意してくださいね。
特に不真面目な他のメンバーを悪く言ったり、自分の意見を押し通したことを語ったりするのはNGです!これでは責任感の強さよりも、頑固さ・協調性のなさが際立ってしまいます。
相手に響く責任感のアピール法は?
責任感をアピールしたくても、「注意ポイントを考えると、どう伝えればいいのかわからない…」と思った人もいますよね。相手にしっかり響くPRをするには、どんな工夫をすればよいのでしょうか?
エピソードは具体的に
責任感の強さをアピールするためには、裏付けとなるエピソードを具体的に盛り込むことが大切です。詳細がきちんと伝わらなければ、相手はしっかりとしたイメージを持てないため評価できません。
特に責任感のアピールは、エピソードがしっかりしていなければ『任された仕事を最後までやった』という、ごく当たり前の義務を果たした報告になってしまいがちです。
責任感を持つことになった原因は何か、責任感があったからこそどんな結果が得られたのかを意識して説明しましょう!
仕事にどう生かすかがポイント
就活の自己PRで大切なことは、自分の強みを『会社でどのように生かせるか』を伝えることです。どんなに自分の強みを語っても、それが仕事でどう役立つかを説明できなければ自分を売り込めません。
「私の強みは責任感が強いことです。この強みを生かし、会社では○○をして組織に貢献していけると考えています」
というように、自己PRを締めくくれれば上出来です!入社してからどのように活躍してくれるかイメージできれば、面接官も採用に踏み切りやすくなります。
ただし、アピールするときは企業や仕事の特徴をつかみ、企業の求めている働きができると伝わるように話してくださいね。
応募の前に『企業理念』や『事業内容』をチェックし、会社が大切にしていることや商品・サービスの売り込み方、どのような会社なのかを読みときましょう!
責任感のマイナス面にも気を配って
責任感が強いことはメリットですが、悪い方向に働くとデメリットも感じられやすくなります。
たとえば、『頑固で融通が利かない』『他の人に意見を譲らない』『失敗したとき自分を責めすぎてしまう』という性質は、仕事をするうえでマイナスになる要素です。
自己PRするときには、責任感の裏にあるデメリットまで、強みとしてアピールしないように気を付けてくださいね。まわりの反対を押し切ったやり方で目標を達成した、というような内容は避けた方が無難です。
ただ、責任感のデメリットを欠点として伝えるのは、逆に『自分を理解している』とアピールする方法でもありますよ。マイナス面をわかっていれば、欠点をカバーできるように動けます。
正しい伝え方で責任感をアピールしよう!
責任感とは、自分の立場や与えられた仕事に対して、覚悟を持って取り組む気持ちです。責任感が強い人は約束を守り、まわりからの信頼を得て仕事を成功に導けます。
就活で責任感をPRしたいときは、ただ『義務を果たした』という報告になっていないか、マイナス面が目立つ伝え方になっていないか、よく考えてみてくださいね。
責任感の強さを自覚したエピソードはできるだけ具体的に、仕事でどう生かすのかまで伝えられると◎。最後まで仕事をやり遂げられると評価されれば、リーダーを任せてもらえるかもしれません。