勉強を習慣にするメリット
自分の意志で勉強を続けるのは大変です。学生の間ならまだしも、社会人になると注意してくれる人やサポートしてくれる人もなかなかいなくて、ついついサボってしまうこともありますよね。そんな人は、勉強を日々の習慣にしてしまいましょう!
勉強を習慣づけるメリットをふたつ紹介します。
勉強を自然に進められる
勉強が毎日の習慣になると、机に向かうクセがつくようになります。「勉強しなきゃ!」と力まなくても、自然と体が動くようになりますよ。
勉強が習慣化していないうちは、机に向かうのが面倒に感じてしまいます。やる気が出なかったり疲れて休みたかったりするときは、特につらく感じるはず。
日々の暮らしの中で勉強をするクセがついてしまえば、少しやる気が出なくても始められるようになります。手を動かしているうちに、だんだんと気力が戻っていつも通りの勉強を続けられるのです。
勉強するタイミングがバラバラで、気分によってはやらないというスタイルでは、勉強を始めるまでが大変ですよ。
努力の積み重ねで自信が持てる
自分の自信につながるのも、勉強を習慣にするメリット。毎日決まった時間に勉強をこなしていると、少しずつでも確実に学習が進んでいきます。
決めた勉強ルールをしっかり守れているという事実と、実力がついている実感が、「頑張れている!」という自信につながりますよね。
ひとつのことを長く続けるのは、簡単なことではありません。勉強は知識だけでなく、忍耐力や行動力も高めてくれます。勉強の習慣がつく前よりも、自分のことが好きになっているはずですよ。
勉強を習慣化するには?
勉強を習慣化すると始めるまでの抵抗がなくなり、勉強効率が良くなることがわかりました。とはいえ、勉強が習慣になるまでが問題ですよね。
勉強を習慣化するためには、いくつかのコツがあります。これから紹介する三つのポイントを押さえて、明日からチャレンジしてみましょう!
勉強する時間・場所を決めておく
勉強を習慣化したいなら、あらかじめ勉強する時間と場所を決めておくのがポイントです。気分によって勉強場所を変えたり、時間を定めずに勉強したりしていると、なかなか習慣になりません。
『毎日、夜8時には机に向かう』『水曜日には○○の科目を集中してやる』『週末には図書館で問題集の過去問を一通り解く』など、自分でルールを決めて繰り返す。行動のパターンが決まってくると、勉強は自然と習慣になっていきますよ。
勉強のルールを決めるためには、まず大まかなスケジュールを描くことが大切。資格試験や社内テストなど期限が決まっている目標であれば、逆算して『何をいつまでに勉強しなければいけないか』を考えましょう♪
目標から計画を立てると、1日に必要な勉強時間が見えてきますよ。
始めるときのスイッチを決める
勉強を習慣化するコツは、『勉強を始めるスイッチ』を決めておくこと。例えば『参考書を開く』『リスニングを始める』などがあります。勉強モードに入るために、気持ちを切り替える行動を何にするか?決めるのです。
もちろん、紅茶やコーヒーを飲むことでも、チョコレートや飴を一つ食べることでも構いません。「この行動をとった後は必ず勉強する!」というルーティンを決めておくと、勉強を習慣化しやすくなりますよ。
時間になったら必ず始める
勉強時間になったら必ず勉強を始めることも、勉強を習慣にするコツ。決まった時間になったら、たとえ他のことをやっている途中でも中断して、勉強に取りかかりましょう!
「読みかけの本がいいところだから…」「小腹がすいているな、ご飯を食べてから…」など理由をつけて先延ばしにすると、どんどん勉強を始めるのが面倒になっていきますよ。
時間になったからといって、本格的に勉強に取りかかれなくても構いません。問題を2〜3問だけ解いたり、数分間だけ簡単な単語の暗記に集中したりと、負担の軽いものから勉強を始めればOK。
いったん始めてしまえば勉強のハードルが下がり、やる気が出てきます。
つい怠けそう?勉強を続けるコツ
勉強の習慣を身につけようと毎日努力していても、「つい怠けてしまいそう…」と心配になりますよね。サボりがちな人がしっかり勉強のペースを身につけるには、どんな工夫をすればよいのでしょうか?
まずは小さく目標設定
勉強の目標を『1年後の資格試験の合格』や『半年で参考書を10冊マスターする』など、大きすぎるものにしてはいませんか?目標が大きく、ずっと先のものだと、途中でやる気がなくなってしまいますよね。
まずは小さな目標を決めて、達成できるように頑張ってみるのがおすすめ。例えば『1日1ページは参考書を読む』『1日に1問だけ過去問を解く』など、無理することなく必ず達成できる目標を決めましょう。
自分が続けられる最低限の目標を立てて、1週間続けるごとに時間や勉強量を増やしていくというスタイルだとサボりにくいはず。挫折せず勉強を続けられたという自信が、勉強を続ける意欲になり、習慣になっていきますよ。
どうして勉強するのか再確認
勉強のやる気がなくなり怠けてしまいそうになったときは、「なぜ自分は勉強しようと思ったんだろう?」と改めて確認してみて!ゴールをしっかり意識できていないと、勉強することそのものが目的になってしまって勉強がつらくなりますよ。
例えば勉強をする理由が資格を取ることなら、『資格を取ってキャリアアップする』『ずっとやりたかった○○の仕事につく』などがゴールになりますよね。勉強をした結果、どんな自分になりたいのかを思い出すと、やる気が復活するはず。
周りの目を利用するのもアリ
どうしても怠けてしまいそうだと思ったら、周囲に人がいる環境で勉強をするのがおすすめです。勉強の手を止めてしまいそうになっても、真面目に勉強を続ける人が視界に入るだけで、サボるのをためらうようになりますよ。
図書館や勉強OKなカフェ・コワーキングスペースなど、人目があって他の人も勉強をしているような環境だと怠けにくくて◎。あまり外出できないときは、同僚がいる会社の休憩室や家族がいる家のリビングという手もあります。
誰かが近くにいると監督してもらっている気分になり、いい意味でのプレッシャーを感じるようになります。意思が弱いなと思う人は、積極的に人がいる場所を活用しましょう!
社会人が勉強するときに注意したいこと
社会人が勉強する場合、学生とは条件がいろいろと異なりますよね。自由になるお金は増えるものの、仕事で忙しく勉強時間が取れなくなることも多いし。社会人が勉強するときに気をつけたいことを紹介します。
セミナーはよく考えてから
社会人の勉強には先生がいないため、誰から・どうやって・何を学ぶかを自分で決める必要があります。とはいえ、いきなり「何となくよさそうだから…」とセミナーに参加するのは避けたいところ。
最初からセミナーに頼ってしまうと、ただ講師の話を受け身で聞くだけになってしまいます。セミナーは、勉強が行き詰まって1人ではどうにもならなくなってから考えるのがおすすめです。
もちろん、セミナーの中には非常に充実した内容のものもあります。勉強に行き詰って助けがほしいときには、セミナーを活用するのも効果的です。セミナーに参加するときは、今の自分に本当に必要かどうかを見極めてからにしましょう!
睡眠時間はなるべく削らない
社会人は忙しく、勉強時間をつくり出すのが大変。だからといって睡眠時間を削って夜中まで勉強するのは、あまりおすすめできません。寝る時間が足りないと昼間の集中力が下がり、仕事や勉強のやる気が出なくなってしまいますしね。
寝不足が続くと体調も崩しやすくなるため、勉強の効率がますます落ちてしまいますよ。
どうしても勉強時間を確保したいなら、睡眠時間を削るのではなく寝る時間・起きる時間を変えて朝型の勉強スタイルにする方法も。
人によって必要な睡眠時間や、勉強に集中しやすい時間帯は異なります。自分の体調とやる気・集中力を見ながら、1番合っている勉強スタイルを探してくださいね。
コツをつかんで勉強を習慣に
社会人が勉強するとき、意識しなくても机に向かえる習慣をつけることが大切。毎日の暮らしの中で自然と始められるようになれば、やる気が出ない日でも勉強に取りかかれます。
時間や場所を決めてルーティン化したり、始めるスイッチを決めたりすると効果的。怠けたり途中で投げ出したりしそうな人は小さな目標を立て、ひとつひとつ達成するように意識してみましょう!
最初はなかなか進まずに苦労するかもしれませんが、コツをつかめばあなたも勉強を頑張れる人になるはずですよ。