封筒に入っているお札
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お金の郵送にはルールがあるんです。お金を適切に送る方法をcheck♡

遠方に住む人や頻繁に会えない人にお金を送りたいとき、お金をそのまま郵送していいか悩んだ経験はありませんか?実はお金の郵送にはルールがあり、破ると罰則が科せられる可能性もあるんです。これを読めば、お金を適切かつ安全に送る方法がわかりますよ♡

更新 2022.05.26 公開日 2022.06.04
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お金ってどうやって送ればいいんだっけ?

遠方に住んでいる友達が、結婚することになったの。

遠方で直接ご祝儀を渡すのが難しいから、お祝いのメッセージと共に、郵便かなにかで送りたいなと思っている。

だけど、袋に入れた現金を送るの初めてだから、どうやって送ったらいいかわからない…!

そんなふうに、遠方に住んでいる人や頻繫に会えない人に、なにがしかの手段で現金を送りたいと考えている人もいるはず。

そんな方々のために、今回の記事ではお金の郵送するときの基本的なルールや、郵便で郵送する方法を詳しくご紹介します♡

お金の郵送にまつわるルールとは

封筒に問題なく入るからといって、お金を定形郵便や定形外郵便で送ってもいいのでしょうか?

ここでは、お金を郵送するときの基本的なルールをご紹介します。

お金の郵送に普通郵便はNG

お金を定形郵便などのいわゆる普通郵便で送り届けるのは、郵便事業に関する基本事項を定める『郵便法』で禁止されている行為なんです。

郵便法第17条『現金及び貴重品の差出し方』には、このように記載されています。

『現金又は郵便約款の定める貴金属、宝石その他の貴重品を郵便物として差し出すときは、書留(第四十五条第四項の規定によるものを除く。)の郵便物としなければならない。』

出典:郵便法 | e-Gov法令検索

つまり現金を郵送する際には、普通郵便ではなく『書留』を利用する必要があります。

また、郵便料金の支払いを逃れるため、わざわざ書留ではない方法を選択したり、常習的に現金を普通郵便で送ったりしていることが発覚した場合には、30万円以下の罰金が科せられる可能性があります。
(※郵便法第84条『料金を免れる罪』には、このように記載されています。
『不法に郵便に関する料金を免れ、又は他人にこれを免れさせた者は、これを三十万円以下の罰金に処する。』)

お金を郵送で送る方法その1「現金書留」

現金送付の基本は『現金書留』。

現金書留を使えば、適切かつ安全に現金を送り届けられます。

現金書留を利用するなら知っておきたい基礎知識や、現金書留でご祝儀を送り届けるときのポイントなどをご紹介します。

現金書留の特徴や送付方法

現金書留とは、現金を郵便で送れるサービスです。
その特徴は、相手に書留が到着しなかったり途中で破損してしまったりしたとき、補償が受けられる点にあります。

現金書留では、差し出しの際に申し出た損害賠要償額の範囲内で、損害が発生した分を補償してくれます。
補償される金額の上限は50万円です。

現金書留の料金は、差し出しの際に設定する損害賠要償額によって変わってきます。
損害賠要償額1万円までなら、定形もしくは定形外の郵便料金に加えて、435円で発送が可能です。
損害賠要償額が5,000円アップするごとに、料金が10円ずつ上乗せされる仕組みです。

現金書留は次のような手順で送ります。
1.郵便局窓口で現金書留用封筒を購入(2サイズありともに21円)
2.封筒に受取人と差出人の住所・氏名を記入
3.封筒に現金を入れて封をし、封じ目に割印もしくは署名をする
4.窓口で料金を支払い発送する

発送すると『受領書』と『領収書』がもらえるので、現金書留が相手に届くまで大切に保管してくださいね♡

現金書留でご祝儀を送りたい場合

現金書留を利用すれば、ご祝儀を送ることもできますよ。
現金をそのまま入れて郵送することも可能ですが、なんだか味気ないですよね。

ご祝儀を送るときはお金だけでなく、最大限のお祝いの気持ちを込めて送るのが◎
例えば、現金をご祝儀袋に入れてから現金書留用の封筒に入れると、お祝い感がぐっと強まります。

また、現金には新札を用意するのがおすすめ。
折り目のない新品のお札は、お祝いの気持ちを代弁してくれますよ。

お祝いのメッセージを添えるのも、祝福の気持ちを表現するのに効果的です。
手紙やメッセージカードも同封OKなので、ご祝儀に添えればより相手に気持ちが伝わりますね♡

現金書留は追跡も可能

現金書留は受領書にある『引受番号』を使い、現在地を追跡することも可能。
現金書留の現在地を知るには、郵便局のホームページにある郵便追跡サービスの『個別番号検索』を利用します。

発送が個別番号検索のシステムに反映されるまでには、少々時間がかかります。
そのため発送から間もないと、現在地がわからないケースも。

検索を実行しても現在地が表示されない場合には、しばらく時間を置いてから再度検索してみてくださいね。

郵便追跡サービス - 日本郵便

現金書留の受け取りは「手渡し」

現金書留の受け取りは、対面手渡しで行われます。
本人もしくは本人と同居している家族が受け取り可能で、受け取り時には受取人のサインもしくは印鑑が必要。

受取人が不在の場合には配達局へ持ち戻りとなり、不在連絡票がポストに投函されます。
たとえ現金書留が入るサイズのポストが備えてあっても、ポスト投函されることはありません。
(※宅配ボックスに配達される場合もあり)

不在のため持ち戻りとなった現金書留については、受取人の希望日・時間に再配達を依頼することが可能です。

お金を郵送で送る方法その2「為替証書」

現金を郵便で届けるには、現金書留以外にもう一つ方法があります。
それが『為替証書(かわせしょうしょ)』です。

為替証書とは、書類で現金をやり取りできるサービスです。

ここでは、為替証書の基礎知識と送付や受け取りの方法をご紹介します。

為替証書には2種類ある

為替証書とは、現金の代わりになる文書です。
証書を受け取った人は、それと引き換えに書類を受け取ることが可能。

為替証書には『普通為替』と『定額小為替』の2種類が存在します。
普通為替は自由に額面を設定でき、1枚につき10万円まで設定できます。
定額小為替は50~1,000円までの12種類が発行可能。

まとまった金額を送り届けたい場合には普通為替、少額を送り届けたい場合には定額小為替がぴったりというわけ◎

発行料金は普通為替が550円(送金額5万円未満)もしくは770円(送金額5万円以上)で、定額小為替が1枚につき200円です。

為替証書の送付方法

為替証書は、郵便局もしくはゆうちょ銀行で発行手続きをして送付します。

具体的には次のような手順で証書を入手して送ります。
1.送りたい額と発行料金分の現金を持って窓口に申し出る
2.発行された為替証書を受け取る
3.受取人欄に証書を届けたい相手の氏名を記入する
4.為替証書を封筒に入れ、郵便で送る

為替証書を入れる封筒は、中身が見えない加工がされているものや2重封筒を使うと◎
為替証書は現金と同じ価値があるため、中身がわかってしまうと盗まれてしまう可能性が…。

為替証書は普通郵便で送ることもできますが、一般書留や簡易書留を使うのがおすすめです。
これらは紛失や破損の際に補償されるため、万が一のときにも安心です♡

為替証書の受け取り、交換方法

為替証書の受け取りも、郵便局もしくはゆうちょ銀行の窓口で行います。
受け取りの際には、為替証書と印鑑を持って窓口に申し出てくださいね。

額面が10万円を超える場合には、現金との交換に運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類が必要です。

為替証書の受け取りには、期限が設けられています。有効期限は発行から6カ月。

この期間を過ぎてしまった場合でも、再発行の手続きを行えば、問題なく現金と交換可能です。
ただし、発行から5年が経過しても再発行や現金との交換がない場合、お金を受け取る権利が消滅してしまいます。
権利がなくなると、現金に交換できなくなるため注意が必要。

現金書留以外にお金を送る方法は?

現金にこだわらなければ、送金する方法はほかにもありますよ◎

ご祝儀としてお金を送りたい場合など、特別なケースにはあまり相応しくないかもしれませんが、手軽さや利便性が大きな魅力です。

日常では役立つシーンが多いはず♡

ネット振込やアプリを利用する

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インターネット銀行を利用すれば、わざわざ郵便局や銀行に出向く必要もなく、自宅から手軽に振込ができます。

インターネットバンキングの利用設定をあらかじめ終えておく必要はありますが、この前提条件さえクリアしていれば、スマホやパソコンからさくっと送金可能◎

『LINE Pay』や『PayPay』などの電子決済アプリに搭載されている『個人間送金機能』を使えば、もっと手軽にお金をやり取りできます。

個人間送金機能とは、スマホのアプリ上で電子マネーをやり取りできるサービス。

受け取り側と送付側、双方が同じアプリをインストールしていれば、手数料もかからず24時間いつでも送金可能です♡

商品券は一般書留や簡易書留でOK

商品券やプリペイドカードは現金に当たらないため、現金書留で送り届ける必要はありません。
これらを郵送するときは、一般書留や簡易書留を利用するのが◎

一般書留や簡易書留は、紛失や破損に対する補償がついているため、万が一トラブルが発生したときも心強いはず。

一般書留は損害賠要償額が10万円までの場合、定形もしくは定形外の郵便料金に加え、435円で発送が可能です。

郵便事故に伴い補償される金額が5万円上がるごとに、料金が21円加算されていくシステムを採用していて、損害賠要償額の上限は500万円です。

簡易書留は、定形もしくは定形外の郵便料金に加え、320円で発送できます。
簡易書留の損害賠要償額の上限は5万円です。

お金の郵送ルールを守ろう♡

現金を郵送する際には、普通郵便でなく現金書留を利用するのがルールです。

このルールを破ると、30万円以下の罰金が科せられる場合があるため、少額だからといって普通郵便で送金するのは絶対に控えてくださいね。

現金そのものを郵送するのに抵抗がある人は、為替証書の利用が◎

一般書留や簡易書留で郵送すれば、安全かつ確実に証書を受取人まで届けられますよ。

書留は大切なお金を郵便事故から守ってくれます。
郵便を活用して遠く離れた人にお金を送りたいときは、ルールをしっかり確認し、適切な方法を選択してくださいね♡

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