車がなくてもキャンプができるんです!
日常を忘れて、リフレッシュできるキャンプ。アニメ「ゆるキャン△」のブーム以降メディアで取り上げられる機会も増え、コロナ禍でも楽しめるとあって、キャンパー人口も増加しています。
自分もいつかはキャンプに行ってみたいけれど、そもそも車がないから行けない、免許を持ってないから無理、と諦めちゃっている人もいるのでは?
そんな問題を解決してくれるのが、旅行のときに使うキャリーバッグ(スーツケース)! 実はこれさえあれば今はキャンプができちゃうんです。
キャリー片手に交通機関を駆使して行うキャンプ=キャリーキャンプを行っているのは、キャンパー歴=年齢の森風美さん。キャンプをベースにWEBメディアの編集長からモデルまでこなす27歳です。
今回はそんな森さんに、キャリーキャンプについてアレコレ教えていただきました♪
キャリーキャンプを始めたきっかけや魅力について
産まれたときから、家族の影響でキャンパーだったという森さん。自分でキャンプに行くようになったのは大学時代の頃なんだそう。バックパックという選択肢もあるのでは? との疑問にこう答えてくれました。
キャリーキャンプを始めたきっかけ
「バックパックを背負ってキャンプに行くためには、コンパクトになる道具や軽量なアイテムを選ばなければいけません。私がキャンプを始めた大学生の頃は、そういった道具は特に高価だったので入手が難しかったんです。さらに、バックパックに入る道具の数も限られるので、快適さやおしゃれさを捨てなければなりませんでした。
でも、キャリーバッグを使えばバックパックキャンプに比べてシビアに道具選びをしなくても大丈夫です! コロコロ転がしていけるので、荷物も軽くなります。バックパックなどの大きめのリュックは、担いでいるだけで“キャンプに行く感”が満載なので、電車などで悪目立ちすることもありますが、キャリーバッグならそんな心配もありません」(森さん)
今よりキャンプがブームではない時期だからこそ生まれたキャリーキャンプ。道具を揃えるのにもお金がかかるキャンプですが、キャリーケースなら持っているという人も多いから、トライしやすそうです♡
機動力が格段にUP♡お酒も飲めてメリットだらけ
「収納場所に困りがちなキャンプ道具ですが、キャリーキャンプならキャリーバッグの収納場所さえ確保すればいいところもうれしいポイントだと思います。
車でのキャンプとは違い、船や飛行機を気軽に使えるので、機動力が高いところも魅力です。
また、通常のキャンプだと『夜間何かあったら車で寝ればいい、帰ればいい』という選択ができますが、キャリーキャンプではそうもいきません。
行く場所の下調べや道具の用意、買い出しなどの準備をしっかりするようになり、キャンプスキルも格段に上がると思います。あと、帰る日にも運転をする必要がないので、お酒が飲めますよ♪」(森さん)
これでもか! というほど、キャリーキャンプの魅力を教えてくれた森さん。キャリーバッグをコインロッカーに預けて、先に観光しちゃうなんてこともできそう。キャリーキャンプ、すごすぎる!
キャリーの中身をご紹介!オススメのキャンプグッズも♪
今までキャンプを諦めていた人も車で行くキャンプをしている人も、キャリーキャンプに興味が出てきたはず! どんなキャリーバッグにどんな荷物を入れていけばいいのでしょうか?
どんなキャリーバックがオススメ?
「メインで使っているのは最初に買った70Lくらいのキャリーバッグです。あとから買った100L近い大きなキャリーを使うこともありますが、大きすぎて動きにくいので、出番は少ないです。
写真のキャリーは2輪かつタイヤの径が大きいので、電車の中で転がっていかない&悪路にも強いのが特徴です。転がすときに傾けなくてはいけませんが、キャリーを引いての移動距離が長くならないようにキャンプ場を選ぶので問題はありませんね」(森さん)
2泊3日程度ならこの容量で安心して行けるとのこと。ちなみに森さんは、大学時代キャリーキャンプで沖縄に10泊したという驚きのエピソードも教えてくれました。普段の旅行のときにももともと荷物が少ないことに加え、着回し多めで食材は現地調達したんだそう。
慣れてきたら、ここまでできちゃうの!? と改めてキャリーキャンプの可能性の高さに感服〜!
キャリーケースの中身、見せてください!
「テントやコット(キャンプ用のベッド)、椅子、テーブルなど基本的にキャンプで使うものを入れ、暇つぶし用のゲームなどを入れて行くこともあります。行き先に合わせて、釣具やスノーケルセットを入れるなど、その時々によって変えています」(森さん)
キャリーバッグにどのくらいの荷物が入るんだろう? と疑問でしたが、森さんのバッグの中身を見せてもらうと、テントを含め意外にたくさんものが入ることに驚いちゃいますよね。調味料はケースに入れるなど、バラバラにならないように工夫しているそう。
キャンプに行かないときは少し防災を意識した荷物に変えて収納しておけば、災害時にも役に立ちそう……!
お気に入りのグッズについて
「キャンプの夜は、想像以上に暗闇です。夜の時間を楽しく過ごすのに欠かせないのが、ランタン! 私の一番のお気に入りはGoalZeroの『LIGHTHOUSEmicroFLASH』。今まで色んなランタンを使ってきましたが、とっても小さくて軽いのに、明るさがピカイチでヘビーユーズしています」(森さん)
森さんの手と比べてもかなりコンパクト! キャリーに入れることを考えても小さめで機能性の高い商品はうれしいですよね。
キャンプ場の選び方とキャリーキャンプの注意点
最後は、キャリーキャンプで行きやすいキャンプ場の選び方と森さんの思い出話を教えていただきました。
キャリーキャンプ、どんなキャンプ場がいいの?
「駅やバス停からキャンプ場までの徒歩移動距離が短いことが大切です。キャンプ場の中もアスファルトの道路があって、テントサイトまで移動しやすいことも大事なポイントになってきます。
河原のキャンプ場ではキャリーを転がせないため、持って移動しなければならず、すごく大変です」(森さん)
キャンプは下調べがとても大切♪ 買い出しを済ませてキャンプ場に行く必要を考えて、お店までの道は悪路ではないか、駅にエレベーターがあるかなどもチェックしておくとスムーズに当日を迎えられそうです!
森さんの思い出エピソードから学ぶ、気をつけたいポイント!
「台湾にキャンプに行った帰りの飛行機でお土産を入れたキャリーバッグが行きより重くなっていて、預け荷物(キャリーバッグ)を計測したところ、3kgオーバーに! でもテントの重さを3kgだと覚えていたので、急いで機内持ち込みのトートバッグにテントを入れることで事なきを得ました。道具のスペックをしっかり覚えておいてよかった~!と思いましたね。
もちろん追加料金を払えば預けられますが、詰め込みは計画的に!(笑)」(森さん)
ついつい詰め込みがちな荷物、飛行機でキャンプに行く時は特に注意が必要です。とはいえ、こんなエピソードも最高の思い出になりそうですよね♪
キャリー片手にキャンプに行ってみよう!
キャリーバッグひとつでキャンプに行けるなんて盲点でしたよね♪ 荷物を減らしたいときは、レンタルが充実しているキャンプ場を選ぶのもあり。
森さんの著書である「はじめよう! ソロキャンプ」(山と渓谷社)は、キャリーキャンプのことやオススメのキャンプ場、そして気になるソロキャンプの情報がぎゅぎゅっと詰まった一冊。ぜひこの本も参考にしてみてください!
計画が大切なキャリーキャンプ。予定を立てる時間もキャンプの楽しい思い出になること間違いなし! お気に入りのキャリーバッグで、キャンプにでかけてみませんか?
はじめよう! ソロキャンプ
¥1,430
ソロキャンプの道具ってどう選ぶ? キャリーバッグやバックパックだけでキャンプに行ける? テントやタープってどう立てる? 焚き火って簡単?
そんなソロキャンプで気になる疑問に女性ソロキャンパーの森風美さんが答える、これからソロキャンプを始めたいなという人は必携の一冊。