NISAの基礎の基礎を知ろう!
将来や貯蓄のために投資をやってみたいとは思うけれど、「一体何から始めればいいのか…」という人は少なくないはず。
そんな投資初心者の方にもおすすめしたいのが、最近よく耳にする“NISA”です。
そもそもNISAとは、どのような制度なのでしょうか?まずは、NISAの基礎やメリット・デメリットについて解説していきたいと思います!
NISAとはそもそも何なのか
NISAとは『少額投資非課税制度』のことで、投資の際に一定の条件を満たせば、税制優遇が受けられる制度です。NISAでは投資信託や株式投資、不動産投資などに投資し、利益を得ることができます。
通常、投資で配当金や分配金、譲渡益などの利益が出た場合、税金がかかります。税率は20.315%のため、実際には利益の8割程度しか自分の収入にはなりません。しかし、NISAを利用すると一定の条件下で利益が非課税になります。
ちなみに、NISAはイギリスの個人貯蓄口座『ISA』をお手本にしており、日本では頭にNipponを表すNをつけて、NISAと呼ばれています◎
NISAにはメリットもデメリットもある
NISAは利益分が非課税になるのがメリットです。しかし、当然ながらメリットだけではなく、デメリットもあります。
NISAの口座は1人1口座のみで、金融機関の変更は1年に1度しかできません。NISA口座を開設してから新たに投資を始める必要があり、すでに運用を開始しているものをNISA口座に移すのもNGなんです。
また、投資で損が出た場合、通常ならば利益の出た投資口座と相殺する『損益通算』ができ、損失分を差し引いた利益分についてのみ課税されます。しかし、NISA口座での損は損益通算の対象になりません。
課税口座で利益が出て、NISA口座で損が出た場合、課税口座での利益はすべて課税対象になってしまうのです。
NISAの種類と特徴を比べてみよう
NISAと一口に言っても、その種類は一つではありません。大きく三つに分けられるNISAについて、それぞれの特徴を解説します!
積極的に投資するなら「一般NISA」
年間の投資額がそれなりの金額になる人には、一般NISAがおすすめですよ。一般NISAの場合、毎年120万円までの投資であれば、最長5年間運用益が非課税になります。
ただし、1年の投資額が120万円に満たなかったとしても、翌年以降の非課税投資枠への繰越は不可です。いつでも払い出しや売却が可能ですが、その分を再度非課税投資枠として利用することはできません。
なお、現状の一般NISAの制度は2023年までで、2024年以降は新制度に切り替わります。新制度では非課税投資枠122万円のうち、20万円まではつみたてNISAの対象商品のみになるのが大きな変更点です。
積立がメインの「つみたてNISA」
つみたてNISAは、毎年40万円の投資額を上限として、最長20年間運用益が非課税になる仕組みです。つみたてNISAでは、長期の積立・分散投資に適した投資信託のみが対象となっています。少額から投資できるため、初心者にもおすすめです◎
つみたてNISAの場合も、いつでも払い出しや売却ができます。ただし、つみたてNISAで分配金を再投資すると、非課税投資枠を使ったとみなされてしまうため、注意してくださいね。
つみたてNISAも2023年で新制度に切り替わりますが、変更点は口座開設期間の延長のみです。これまでは2037年まで口座開設可能でしたが、5年間延長されて2042年まで口座開設できるようなりますよ。
子どものための資金なら「ジュニアNISA」
ジュニアNISAとは『未成年者少額投資非課税制度』のことで、その年の1月1日時点で19歳以下の人が利用できます。1人1口座のみで、途中の金融機関の変更は不可です。
上場株式や投資信託が対象で、毎年80万円を上限に最長5年間非課税になります。両親や祖父母など、二親等以内の親族が運用可能です。
ジュニアNISAは子どもの進学や就職に向けた資産形成を目的とした制度であるため、一般NISAやつみたてNISAと違い、18歳までは原則として払い出しができません。
なお、ジュニアNISAは2023年末で制度自体が終了します。
NISAを始めるにはどうしたらいい?
実際にNISAを始めるには、どのような手続きが必要なのかも気になりますよね。こちらではNISAの基本的な始め方について解説します!
専用の口座を開設する
NISAを始めるには、NISA専用口座の開設が必要です。NISAは証券会社や銀行、郵便局や農協など、さまざまな金融機関で取り扱いがあります。金融機関によって、取り扱っている商品や最低積立金額が異なるため、しっかり比較して選んでくださいね。
金融機関を決めたら、WEBサイトなどから申し込みをすれば◎。NISA口座は1人1口座と決められているため税務署の確認が必要ですが、税務署への申請は金融機関が行います。
税務署での承認前に仮開設が完了し、取引が開始できるのが一般的です。早いところでは、口座開設の申し込みが完了したら即日取引可能な金融機関もありますよ。
投資する商品を選ぶ
口座を開設して入金したら、投資する商品を選びます。初心者はつみたてNISAを利用し、低リスクなものを選んで始めてみましょう!
つみたてNISAの商品は大きく分けて、株式100%のタイプと、株式のみに偏らないバランス型の2種類です。株式は一般的にハイリスク・ハイリターンですが、バランス型は株式や債券、不動産などさまざまな投資を組み合わせ、リスクを分散しています。
運用方法にはインデックス運用とアクティブ運用がありますが、つみたてNISAなら株価の指標と連動して値動きのわかりやすいインデックス運用がおすすめです。
人気のインデックスファンドには、『SBI・全世界株式インデックス・ファンド』や『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』などがあります。
NISAをわかりやすく学べる本3選
「NISAを始めたい!」と思ったら、基本的な知識を身に付ける方法として解説本がおすすめです。NISAをわかりやすく学べる書籍を3冊ご紹介していきます!
株・投資信託・iDeCo・NISAがわかる 今さら聞けない投資の超基本
株・投資信託・iDeCo・NISAがわかる 今さら聞けない投資の超基本
¥1,320
NISAだけでなく、株や投資信託・iDeCoなど、投資に関する基本的な知識を学べる本です。なぜ投資が必要なのか、どうやって将来に備えて資産を形成していくか、という点についても理解を深められます。
投資を身近なものと感じていない人でも読みやすいよう、イラストや図解を使ってわかりやすく説明されているのが特徴です。シリーズ本の『お金の超基本』と合わせて読むと、さらにお金や投資、貯蓄に対する意識が高まるかもしれませんね。
監修:泉 美智子・奥村彰太郎
出版社:朝日新聞出版
基礎からわかる! つみたてNISA&iDeCo 最新スタート版
基礎からわかる! つみたてNISA&iDeCo 最新スタート版
¥880
『基礎からわかる!つみたてNISA&iDeCo』は改訂を重ねており、本書は2021年8月に発売された最新版です。
投資だけでなく節税にもなると注目されている、つみたてNISAとiDeCoに関する基本的な知識やメリットを、わかりやすく解説しています。
申し込みから運用方法までの手順も詳しく解説されているため、初心者でも安心です◎実際に運用を始めた人のレポートもあり、投資未経験の人の参考になる情報がたくさん掲載されていますよ。
出版社:メディアックス
はじめてのNISA&iDeCo
はじめてのNISA&iDeCo
¥1,320
NISAとiDeCoを活用して、自分のお金を増やす流れを解説した一冊です。知識がない人にもわかりやすいように、オールカラーで見やすく工夫されています。
各章の冒頭では導入マンガも掲載されており、マンガの主人公たちと一緒に勉強している感覚を味わえるのがポイントです!
NISAとiDeCo、それぞれの運用開始までの流れや自分に合った商品の選び方のほか、運用開始後の確認方法なども掲載されていますよ。
著者:頼藤太希・高山一恵
出版社:成美堂出版
NISAで投資を始めてみよう!
NISAは少額で投資を始められる上、税制優遇が受けられるという、メリットの大きな制度なんです◎
低金利時代の現在は、銀行にお金を預けていてもなかなか利息がつかないことを考えると、余裕のあるお金を投資に使ってみるのも一つの手かも。
NISAの基本的な運用方法やメリット・デメリットを理解した上で、NISAを上手に活用して資産を増やすことを目指しましょう!
“つみたてNISA”の始め方は意外と簡単♡口座開設から積立設定までの早わかりguide
「つみたてNISA」について耳にしたことがあっても、「なんだか難しそう…」と苦手意識を持ってしまうこともありますよね。でも、始め方は意外と簡単なんですよ。今日申し込めば、最短で即日で口座が開設されるほど手続きもスピーディーにできます。必要な準備と設定を知れば、初めての投資でも迷わず始められるはずです♡
出典mery.jp
投資とはどんなもの?初心者におすすめの商品やリスク回避法も学ぼう!
特殊・専門的といったイメージのある投資ですが、本当は誰にとっても身近なものですよ。基本的な考え方さえ理解すれば、少額からでも気軽に始めることができます。初心者におすすめの商品や、リスクを最小限に抑える方法も見ていきましょう!
出典mery.jp
投資の初心者におすすめの本11選。ベストセラーや名著をチェックしよう!
投資初心者なら、まずは本を読んで投資についてひと通り学んでみるのがおすすめです。ただし、投資関連の本はたくさんあるため、どれを選べばよいか迷ってしまうかもしれません。そこで、初心者におすすめの投資本を紹介します。
出典mery.jp