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八重歯は可愛いからと放置すると危険!治療が必要な理由を解説

八重歯が可愛い♡と思われるのは、実は日本だけ⁉ 海外の人が八重歯に対して持つ印象は、日本人のわたしたちとは違うみたいです。当記事では、虫歯や口臭など、八重歯を放置することによるリスクや八重歯の原因、治療のタイミングなどについて詳しく解説しています。

更新 2021.12.02 公開日 2021.12.05
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八重歯を可愛いと思うのは日本だけ…?

八重歯は犬歯が正しい歯列に収まらず、外側に飛び出て生えている状態のことをいいます。
日本ではチャームポイントとして捉えられることも多く、ネコちゃんや小悪魔的なイメージで、八重歯を可愛い♡と思う人がほとんどではないでしょうか?

ところが、欧米をはじめとする諸外国では、八重歯=可愛いと捉えられることはほとんどありません。
歯並びのよさが重視される欧米では、八重歯も歯並びの悪さとして見られることに加え、ドラキュラを連想することから、悪いイメージを持たれることもあるようです。

八重歯が可愛いからと放置するのはよくない理由

八重歯は可愛いからこのままで大丈夫、と放置していると、さまざまな口内トラブルが起こる可能性も?
八重歯を放置することのリスクについて解説していきます。

虫歯・歯周炎の原因に

八重歯は他の歯と重なり合っていることが多いため、歯間にブラシが届きにくく、しっかり歯磨きしているつもりでも磨き残しが生じやすくなってしまいます。
磨き残しがあると歯垢(プラーク)が溜まりやすくなり、虫歯や歯周炎のリスクが高まります。

口臭問題が発生しやすくなる

八重歯があることで、唇が閉じにくくなるというケースも。
唇が閉じにくいと口呼吸になりやすく、口呼吸をしていると唾液が少なくなり、口内に細菌が溜まりやすくなります。
口内に細菌が増えることは、口臭の原因にもつながります。

かみ合わせのバランスが崩れる

八重歯は本来犬歯と呼ばれる歯で、食事の際には食べ物を噛み切る牙のような役割を持っています。
また犬歯には、食べ物を噛むときに前歯や奥歯にかかる負担を和らげてくれる役割も。

そのため、犬歯が正しい位置に生えていないとかみ合わせのバランスが崩れ、前歯や奥歯に負担がかかりすぎてしまうというデメリットがあります。

知覚過敏の原因に

犬歯は歯の中でも最も根が長く、本来とても強い構造を持っています。しかし、八重歯になることで歯肉退縮(歯茎が下がって根が露出してしまうこと)を起こしやすくなり、知覚過敏の原因になる場合が。

また、八重歯によりかみ合わせのバランスが崩れることで、他の歯に余分な負荷がかかって欠けやすくなるため、知覚過敏の可能性が高まります。

唇の形が不自然に

歯の生え方によっても違ってきますが、八重歯がある部分の唇が膨らむため、唇の形が不自然になってしまいます。
八重歯は日本ではチャームポイントとして捉えられることが多いですが、笑ったときに唇が歪んでしまうこともあります。

口内を傷つける可能性

八重歯は犬歯が本来の位置より外側に生えているため、口の中の粘膜を傷つけやすくなってしまいます。
口内を傷つけるとそこから細菌が入り、口内炎ができる原因に。
また、転倒した際に口の中を傷つけてしまう可能性も高まります。

八重歯の原因

可愛いだけでなく、デメリットも多い八重歯。
どうして八重歯になってしまうのか、その原因について解説していきます。

遺伝

八重歯自体が遺伝するというわけではなく、顎の大きさや歯の大きさなど、骨格に関わる遺伝が関係してきます。
両親や親族に八重歯の人が多くみられる場合は、八重歯になる可能性が高いかもしれません。

歯の生え代わりのタイミング

乳歯が抜けるのが遅いと奥にある永久歯が出てこられず、本来生える場所以外から出てきてしまう原因に。
逆に乳歯が虫歯などで早すぎる時期に抜けると、他の歯が抜けた乳歯の隙間を埋めてしまい、永久歯が生えてくるスペースがなくなって、他の場所から出てくるというパターンもあります。

顎の骨の成長が不十分

顎の成長を促すには、成長期によく噛んで顎の骨や筋肉を発達させることが大切。
顎の幅の成長が十分でない時期に永久歯が生えてくると、顎のスペースが足りずに歯が正常な位置に並びきらず、八重歯になる原因になります。

歯のサイズが大きい

顎の大きさに対して歯のサイズが大きいと、歯が生えるスペースが十分にとれないため、犬歯が押し出されて八重歯になりやすくなります。
歯の大きさは遺伝による要因がほとんどですが、現代の日本人は栄養状態が良くなったことなどから、昔の人と比べると歯のサイズ自体が大きくなっている傾向にあります。

過剰歯がある

永久歯は親知らずも含めて32本。
その本数以上に作られた歯のことを、過剰歯といいます。
あまり聞き馴染みがないかもしれませんが、過剰歯を持つ人の割合は30~40人にひとりとされ、実はそれほど珍しいものではありません。
歯が作られる段階で、歯の元になるものが余分に作られたり分裂したりしてできるとされていますが、原因ははっきりとわかっていません。
この過剰歯があることによって、永久歯が出てこられない、周辺の歯並びが悪くなるなどの影響が出てきます。
特に上顎に過剰歯があると、八重歯になりやすいとされています。
小児の頃に発見されることが多く、抜歯の処置を取るのが基本となっています。

八重歯の治療のタイミングは?

八重歯の矯正は顎の成長過程で行うのがベストですが、大人になってからでももちろん治療は可能!
八重歯の治療のタイミングについて解説していきます。

6~12歳頃

永久歯が生え始めるのは6歳頃。
乳歯と永久歯が混在している6~12歳頃(混合歯列期)は小児矯正において1期治療と呼ばれ、2期治療に向けての準備段階にあたります。
このタイミングで奥歯の位置を確認し、調整が必要な場合は歯列や顎のバランスを整える矯正を行います。

12~14歳頃

個人差はありますが、永久歯が大体生え揃うのが12~14歳頃です。
小児矯正における2期治療の時期にあたり、永久歯が生え揃い、顎の成長もある程度落ち着いてから本格的に矯正を行います。
矯正の治療はほぼ成人矯正と同じような内容になります。
事前に1期治療を受けている場合には、歯列を整える際に抜歯をしなくて済む可能性が高まります。

15歳頃~成人

永久歯が生え揃い、顎の成長も終わる15歳頃から行う矯正を成人矯正といいます。
子どもの頃には矯正しなかったけれど、進学や就職といったタイミングをきっかけに成人になってから矯正を始めるという人も少なくありません。
歯列やかみ合わせのバランスを見ながら、必要があれば抜歯をして矯正治療を行います。
犬歯はかみ合わせで重要な役割を担っていることや寿命が長い歯でもあることから、なるべく抜かずに矯正を行うケースが多いようです。
しかし犬歯自体に問題がある場合や歯列の状態によっては抜歯をすることもあります。
治療方法は、ワイヤーを用いた「ブラケット矯正」、決められた時間マウスピースを装着する「マウスピース矯正」、一時的に顎骨にインプラントを埋め込んで行う「インプラント矯正」などがあります。
矯正歯科で診察を受けながら、自分のライフスタイルに合った矯正方法を選ぶことができます。



八重歯は可愛くても歯のトラブルの原因に。早めに治療しよう

日本ではチャームポイントとして、好意的に見られることが多い八重歯。
海外ではあまりいい印象を持たれない上、さまざまな口内トラブルの原因になることもあるため、気になるという方は、診察を受けてみることをおすすめします。

監修者:歯科医師、歯学博士 大木烈(おおき・れつ)さん

昭和大学歯学部卒業。2020年12月に五反田駅前歯医者を開院。2021年6月より、昭和大学歯科病院高齢者歯科学講座兼任講師。子どもから大人まで、歯のお悩みを全てケアする総合歯科医。仕事の流儀は「努力を惜しまず日々研さん。患者さまに提供する治療の選択肢を多く持ち、よりよい結果に導けるようにすること。」

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