SDGs
EDITORSのロゴMERYEDITORS
お気に入り

わかりやすく知りたい!私たちが今日からできるSDGsアクションとは?

聞いたことはもちろんあるし、意味だってなんとなくわかっている。でも、「SDGsってなにか説明して!」と言われたら、自信を持って説明できますか?そこで今回は、『ムズカシそうなSDGsのことがひと目でやさしくわかる本』の著者で、国連WFP協会理事も務めている本田 亮さんに、SDGsの内容と、私たちが個人でできる行動についてお話を伺いました。

更新 2021.10.10 公開日 2021.10.09
目次 もっと見る

SDGsって具体的にどんなこと?

最近、さまざまなところで話題になっているSDGs。世界中が取り組むべき環境問題に対する課題であることはわかっているけれど、なんとなく難しいもの…と捉えている人は多いはず。

そこで今回は、SDGsをわかりやすく教えてくれる『ムズカシそうなSDGsのことがひと目でやさしくわかる本』の著者で、国連WFP協会理事も務めている本田 亮さんに、私たち個人ができるSDGsについて教えてもらいました。

一人一人の小さなアクションが、SDGsの目標実現につながる。

――そもそもSDGsとは、どんなものなんでしょうか?

「SDGsは、2015年に国連が世界の国々に呼びかけた“持続可能な開発目標”です。

実はSDGsの前に、2000年に採択されたMDGsという目標があり、2015年がゴールでした。MDGsは、途上国の貧困や疾病に対しての改善目標だったのですが、ある程度目標が達成されたというところで、次なる目標であるSDGsが採択されました。

SDGsは2030年までに、発展途上国だけでなく、途上国も含めたすべての国にとっての地球の未来について考える目標です。SDGsには飢餓や貧困、環境問題など、あらゆる課題が入った17のゴールが設定されています。さらにそのゴールには具体的なターゲットが設定されていて、その数は169個あります」

――MDGsはあまり聞き慣れない言葉ですが、具体的にSDGsとはなにが違いますか?

「MDGsは、国やNGO、NPOに対して呼びかけをしていた目標です。しかし、SDGsは企業や一般の人たちにも呼びかけている点が大きく違います。地球が抱えるさまざまな課題は国だけではなく、企業や個人に協力してもらえなければ解決できない、とされたためです」

――世界の国と比較して、日本のSDGsはどれくらい進んでいるのでしょうか?

「日本のSDGsは、実はそんなに遅れていません。5、6個すごく遅れている部分がありますが、総合点でいうとアメリカよりも進んでいます。しかし、ジェンダー平等に関しては、世界でもかなり水準が低いのが特徴ですね」

――個人でアクションできるSDGsとは、どんなことがありますか?

「『ちょっと世の中のためにいいことをしよう』と思ったら、それはSDGsにつながっていることがほとんどです。たとえば、水の出しっぱなしをやめよう、電気はこまめに消そう、エアコンを消そう……節約につながることが、なにかしらのSDGsの貢献につながっているんです。

僕は、マナーとしてのSDGsとプラスアルファで積極的に行動すべきSDGsがあると考えています。マナーとしてのSDGsは、ゴミの分別やプラスチック容器できるだけ使わないなど、地球で生きるために当たり前にすべきこと。
積極的に行動すべきSDGsは人それぞれで違っていいものです。たとえば自然のことや人権のことなど自分が気になることを掘り下げて考えて行動してみるSDGsです。NPO法人に寄付したり、海のゴミ拾い活動に参加したりするなど、できることから始めるといいと思います。アグレッシブな行動を一人一つでもやってみると、SDGsの実現はもっともっと加速します」

――コスメや食品などを購入する際に、SDGsに貢献するにはどうすればよいのでしょうか?オーガニックのものを選べば、SDGsに貢献できますか?

「当然、オーガニックのもののほうが環境へのストレスが少ないでしょう。しかし、その商品がどういった背景でできているかを自分で知ることが大切です。実はよく調べたら、自然のものでも問題がある場合がある。たとえば馬の毛を使ったブラシを買おうとするとします。どうやって馬からその毛を取ったのか、もしかしたら馬を殺してしまっているかもしれないですよね。そういった部分まで知れると、本当はいいかもしれません。

とはいえ、毎回毎回背景まで細かく調べていたら大変ですよね。そこで、商品の裏に表示されているマークを確認することをおすすめしています。たとえばフェアトレード、MSCマーク(海にストレスを与えていない)、FSCマーク(森にストレスを与えない)が付いているかを確認する。2つの商品でどちらか迷ったら、そのマークが付いているものを選択する。そういう心がけをして、少しでも環境や人権によいものを選べば、どんどん世の中は変わっていく。選ぶことが、未来への投票券なんです。

食に関しては、食べれる分だけ買う、食べれる分だけ注文することがとても大切。また、できるだけ地のものを食べるといいでしょう。日本は『世界一フードマイレージを使っている』と言われているので、できるだけ少ないエネルギーで作られたものを食べるというのも、SDGsの一つです」

――プラスチックはやはり環境に悪いのでしょうか?

「プラスチックを大切に、繰り返し使うのであれば、僕はすごく大きな問題だとは思いません。たとえば、詰替え容器として繰り返し使ったり、きちっとリサイクしたりできるのであれば、必ずしも環境にとても問題のある素材、とは言い難い。問題なのは、リサイクルせずに海や川に捨てる人がいることです」

――洋服選びや捨て方などでSDGsに貢献できることはありますか?

「まずは不法労働(安すぎる賃金、子供の強制労働など)によって作られているファッションブランドを選ぶことを避けましょう。また、一つのものを大切に、長く使うことも大切です。古着屋さんをうまく活用するのもいいでしょう。古着屋さんで買って、また使わなくなったら古着屋さんに売るなど、サイクルを回していくことが重要です。

また、繊維のリサイクル率は極めて低いため、廃棄に関してはまだまだ問題があります。実は、日本では生産された半分の服が、誰の袖も通さずに捨てられています。2019年では28.5億枚の洋服が作られ、14.8億枚は袖を通さず新品のまま破棄されました。

この問題をどうにか解決するため、捨てられてしまう服から紙を作る、CCF(サーキュレート・コットン・ファクトリー)プロジェクトなども日本では始まっており、さまざまな取り組みがされています。

――最後にMERYの読者の方にメッセージをお願いいたします。

「日本は島国で外から侵入者もやってこない、守られた国です。自然も豊かで幸せな国ですよね。しかし、いくら日本だけが幸せになっても、世界中が幸せにならなくては最終的に日本も幸せにはなれません。

日本人は、世界を見ない人が多いなと感じます。だからこそ、もっと若い人たちに世界を見に行ってほしい。世界に出てみると、こんなにシリアスな問題があるんだと、見て感じることができます。

そこで感じたことを日本に帰ってきたときに、今後どうするべきなのかを考えることに役立てることができると思います」

まずは知って、アクションを起こすことが大切!

地球のためにできることは、意外と身近にあります。できる範囲で改善できることは、ぜひ今日からアクションを起こしてみて。100年後も地球で人間が豊かに生活をするために、みんなで少しづつ世界を変えていきましょう!

お話を伺ったのは……本田 亮さん

『ムズカシそうなSDGsのことがひと目でやさしくわかる本』

¥1,200

元電通エグゼクティブクリエーティブディレクター
1990年より社会貢献活動として環境問題を啓蒙するイラストを描き始める。2020年より、テーマをSDGsに拡大。青山アートスクエアを皮切りに大阪カップヌードルミュージアム、横浜高島屋など、多くの場所でSDGsをわかりやすく楽しく伝えている。
日本赤十字社のために制作したコロナウィルス対応動画は250万回のアクセス達成。2020年ノーベル平和賞受賞の国連WFP協会理事も務めている。

本田さんのSDGsイラスト原画展が開催中!

そんな本田さんのわかりやすいイラストが間近に見られる展覧会「本田亮SDGsユーモアイラスト原画展 ~楽しく知ろう!SDGs17の目標~」が、2021年12月27日(月)まで、大阪の「カップヌードルミュージアム 大阪池田」で開催中。気になる方は是非、足を運んでみて。

spacer

RELATED