あなたは知ってる?縁結びの本当の意味
恋愛運を上げるために、縁結びの神様に祈る人は少なくありません。しかしひと口に恋愛運といっても、既に好きな人がいる時と、これから良い人と出会いたい時とでは意味が違ってきます。
あなたが思っている縁結びと、ご利益の内容が違っていたら残念ですよね。正しいご利益を得られるように、縁結びの本当の意味をおさらいしておきましょう。
特定の人との縁を結ぶのが「縁結び」
縁結びとは、諸説ありますがあなたの周りに存在している人や物事との縁を結ぶことです。恋愛に限らず、ビジネスの相手や友人との縁、趣味や職業なども縁結びの対象です。
恋愛の場合、片思いの人と結ばれたい時や恋人と結婚したい時など、特定の相手がいるときに願うことで縁結びのご利益を得られますよ。
似ているけど少し違う「良縁成就」
一方で、まだ出会っていない人や物事との縁を期待することは『良縁成就』と言います。「恋人が欲しいから、すてきな人と出会いたい」のように漠然とした思いがある人は、縁結びではなく良縁成就を願いましょう。
ただし、既に恋人がいるにもかかわらず、『もっといい人に出会いたい』とさらなる縁を求める行為は、神様を怒らせてしまうかもしれません。欲張らずに純粋な気持ちでお参りしてくださいね。
おすすめスポットその1「東京大神宮」
恋する女性なら一度はお参りしたい、おすすめの縁結び神社を紹介します。まずは、恋愛にまつわるスポットが満載の『東京大神宮』を見ていきましょう。
神前結婚式の始まりの場所
東京大神宮は伊勢神宮の遥拝殿(ようはいでん)として、明治時代に創建されました。遥拝とははるか遠くから拝むことです。東京にいても伊勢神宮を参拝したのと同じ効果が得られると考えられるので、『東京のお伊勢さま』とも呼ばれています。
東京大神宮は神前結婚式を始めた神社としても有名です。それまで結婚式は、家庭で行うのが一般的でした。荘厳な雰囲気の中、神様の前で挙げる結婚式は人々の関心を集め、全国に普及していったのです。
好きな人との縁が見事に結ばれたら、東京大神宮で挙式するのも良いかもしれませんね。
御神木とハートマークを探してみて
お参りを済ませたら、境内を散策して『御神木』と『ハートマーク』を探しましょう。どちらも撮影してスマホの待ち受けにすると、恋がかなうといわれていますよ。
御神木は拝殿右側の、少し奥まった場所にあるみたい。樹齢100年を超える大きな木で、四方に枝を広げた様子はいかにもご利益がありそうです。周辺には緑が多く、小さな滝から流れるせせらぎが心地よく感じられますよ。
建物の装飾部分をよく見ると、あちらこちらにハートマークが見つかります。元々は魔除けのために付けられたもので、猪の目をかたどった文様です。
形がハートに似ているため、恋愛運向上にご利益があるとして評判になりました。たくさん見つける程効果が高まると言われているので、頑張って探してみてくださいね。
「結び札」で恋の祈願を忘れずに
東京大神宮のお守り『結び札』は、他の神社にはないユニークな形状が特徴です。細長い木札が二つくっついていて、片方には『恋愛成就』もう片方には『御守』の文字が入っています。
札を買ったら真ん中で二つに分け、『恋愛成就』の札の裏に自分の名前を書いて、所定の場所に納めましょう。『御守』の札は祈願の証として持ち帰ります。
とてもコンパクトなので、鍵に付けたり財布やポーチにしのばせたりして、肌身離さず持ち歩けますよ。木に文字が入った、素朴なデザインも◎。
おすすめスポットその2「出雲大社東京分祠」
分祠(ぶんし)とはある場所に祀られている神様を、別の場所でも祀ることです。『出雲大社東京分祠』にはその名の通り、出雲大社の御祭神・大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)』が祀られています。
大国主大神は、あらゆる物事の結びつきを強める縁結びの神様です。もちろん、恋愛成就のご利益もあるといわれ、全国の恋する人々から慕われています。
都心から出雲大社に参拝できる
出雲大社東京分祠は、東京メトロ日比谷線の六本木駅から徒歩約1分の場所にあります。鉄筋コンクリートの3階建てで、一見すると神社とは分からない程の都会的な雰囲気が特徴です。
決して広くはないものの、手水舎・社務所・本殿などの設備はきちんと揃っていて、結婚式場もあります。大国主大神に参拝できる都内唯一の場所として、毎日多くの人が訪れているようです。
出雲大社の参拝の作法をチェック
出雲大社の参拝作法は、他の神社とは少し異なります。具体的な作法は以下の通りですので、お参りの前にしっかり覚えておきましょう。
1. 手水をとり、手水舎横の『祓社(はらえのやしろ)』で心身を清める
2. 本殿の前に立ち、『二拝四拍手一拝』で拝礼する
『祓社』とはお祓いをする4人の神様が、罪や穢れを洗い流してくれる場所です。社の前に立って手を合わせ、『祓いたまえ、清めたまえ』と3回唱えてくださいね。
本殿での拝礼は一般的な『二礼二拍手一礼』ではなく、『二拝四拍手一拝』で行います。『拝』は背中を丸めず、腰を90°まで折るお辞儀です。2回お辞儀をしたら両手を胸の高さに上げ、右手が少し下になるように手を合わせて4回拍手します。最後にもう一度お辞儀をして終わりです。
効果があると評判のお守り「縁むすびの糸」
『縁むすびの糸』は、数ある出雲大社のお守りの中でも特にご利益があると評判です。男女の絵が描かれたかわいい袋に、束になった紅白の糸が入っています。
身につけた人に良い縁をもたらしてくれます。毎日着る服に縫い付けたり、5円玉に通して持ち歩いたりと、使い方は自由です。
普通の糸として、手作りグッズに使ってもOKですよ。友人や家族に分けてあげれば、良縁のプレゼントになりますね。
おすすめスポットその3「赤坂氷川神社」
『赤坂氷川神社』には、縁結びに関係する神様がなんと3柱も祀られています。東京都の有形文化財に指定された古い社殿も必見です。赤坂氷川神社の見どころや、おすすめのお守りを見ていきましょう。
長い歴史を持つ評判の古社
赤坂氷川神社の始まりは、951年にまでさかのぼります。現存する社殿は、1730年に江戸幕府8代将軍・徳川吉宗の命で建てられたものです。
境内にある『四合(しあわせ)稲荷』は、幕末に活躍した勝海舟が名付けました。他にも年号が刻まれた鳥居や石燈籠、狛犬などが当時のままの姿で残っており、江戸時代にタイムスリップしたかのような気分が味わえます。
御祭神は、夫婦として知られる『素盞嗚尊(すさのおのみこと)』と『奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)』、それに『大己貴命(おおなむぢのみこと)』の3柱です。『大己貴命』は大国主命の別名です。夫婦神と縁結びの神が祀られているのですから、縁結び祈願にこれほどふさわしい場所はないかもしれません。
大人気!月に1回の「縁結び参り」
赤坂氷川神社では、普段は16時までしか祈祷を受け付けていません。その代わり、毎月1回18時から『縁結び参り』と呼ばれる会を実施しています。
祈祷を受けた人には、『四合御櫛(しあわせみくし)』と『縁結守(えんむすびまもり)』が授与されます。四合は幸せ、藍は愛に通じており、縁結びを願う人にとって大変縁起の良い品です。
縁結び参りは定員制で、参加するには予約が必要です。毎月翌月の日程が公式サイトに掲載され、ネットで予約できるようになります。大変人気があるので、予約開始から数分で定員に達することも珍しくないようです。
お土産にしたくなるお守りたち
赤坂氷川神社のお守り『やかん鈴』と『花福鈴』は、どちらもお土産にしたくなるかわいらしさです。
やかん鈴は『幸福を沸かす・幸福を注ぐ』が由来で、幸福は自分でつくり出し、他人にも分け与えるべきとの教えが込められています。ストラップの先に光る、小さなやかんがとてもキュートです。
花福鈴は季節を代表する花が描かれた土鈴です。月ごとに花の柄が変わるので、季節の移ろいを感じられ、参拝の記念にもなります。やわらかな鈴の音が、いかにも幸せを運んでくれそうですね。
おすすめスポットその4「芝大神宮」
『芝大神宮』は関東のお伊勢さまとして古くから信仰を集めてきた、歴史ある神社です。鎌倉幕府を開いた源頼朝をはじめ、江戸幕府の将軍も代々手厚く保護してきました。
江戸時代から続く風変りなお守りには、縁結びのご利益があると評判です。江戸の町娘もお参りした、芝大神宮の見どころを紹介します。
オフィス街にある「関東のお伊勢さま」
芝大神宮の御祭神は、伊勢神宮内宮に祀られる天照大御神(あまてらすおおみかみ)と、同じく外宮に祀られる豊受大神(とようけおおみかみ)です。1005年に鎮座して以来『関東のお伊勢さま』と呼ばれ、門前は多くの参拝者で賑わいました。
芝大神宮のあるエリアは、江戸時代は庶民が多く住む町で、境内では相撲や芝居の興業が盛んだったと伝わっています。現在はすっかりオフィス街に変わり、高いビルの間をビジネスマンが忙しく行き交っています。
江戸時代から続くお守り「千木筥」
芝大神宮が縁結びスポットして注目されるようになったのは、江戸時代のことでした。きっかけは、当時縁起物として授与していた『千木筥(ちぎばこ)』です。
当時の女性は授与された千木筥をタンスに入れて、良縁を願ったそうですよ。
「三角みくじ」で運勢を占ってみよう
芝大神宮に参拝したら、『三角みくじ』を引いて運勢を占ってみましょう。三角形の布袋の中には、天然石が1個とおみくじが入っています。
天然石は全部で8種類あり、それぞれ異なるパワーを秘めています。恋愛運UPの効果が期待できるのは、ピンクのローズクォーツです。ジッパー付き布袋に天然石を入れ、お守りとして持ち歩いても良いですね。
おすすめスポットその5「神田明神」
『神田明神』は730年創建と、非常に長い歴史を持つ神社です。幅広いご利益があり、東京の総鎮守ともいえる存在として親しまれています。もちろん、縁結びの神様も祀られていますよ。
3柱の神様を祀るパワースポット
神田明神には『だいこく様』『えびす様』『まさかど様』の3柱の神様が祀られています。だいこく様とは縁結びの神様『大国主命』のことです。
えびす様は商売繁昌の神『少彦名命(すくなひこなのみこと)』、まさかど様は『平将門命』のことで、厄除けのご利益があるとされています。
縁結び・商売繁昌・厄除けの三つが揃った神田明神は、昔から地域の人々に愛されてきたパワースポットなのです。
縁結びのお守りは2種類
神田明神では、大小2種類の縁結びお守りを販売しています。小さな方は赤と水色のかんざしに鈴が付いたストラップ型で、鍵やスマホに付けて持ち歩けるみたい。
大きな方は、箱にお守りが一つずつ入っています。どちらかを気になる人に渡しておけば、よりご利益が期待できそうです。
グッズショップ「IKIIKI」も見どころ
神田明神を参拝したら、『文化交流館(EDOCCO)』1階にある『IKIIKI』でショッピングを楽しみましょう!
アクセサリーからお菓子まで、神田明神でしか手に入らない縁起物やオリジナルアイテムがずらりと並んでいますよ。
どれも洗練されたデザインで、お土産にも最適です。参拝の記念に、お気に入りのアイテムを探してみてくださいね。
ご利益のある神社で恋愛成就を願いましょう♡
好きな人と結ばれて幸せになりたいという思いは、誰もが持っています。普段は口に出せなくても、神様の前でなら素直に言えるはず。
強く願うほど気持ちが前向きになり、恋愛運も向上するはず。縁結び神社を巡って、幸せをつかみ取りましょう!
※外出時には新型コロナウィルスの感染対策を十分に講じ、営業時間などの最新情報は公式HPなどでご確認ください。