同棲をする前の挨拶、みんなしてる?
彼氏と同棲するにあたって、自分の親や相手の親に挨拶をすべきか悩む人も多いはず。「結婚でもないのにちょっと大げさすぎ?」と考えてしまいますよね。
実際にどうしたらいいのかは、実際に挨拶した人の割合や挨拶するメリットとデメリットを踏まえた 上で考えてみましょう!
親への挨拶は必須ではない
結論から言えば同棲する際、彼親に挨拶することは必須ではありません。 ネット上の意見を見ても、挨拶に行くべきかはいろんな意見があります。
自分の親と彼氏の関係や、自分と彼氏の親との相性など、さまざまな要因がありますよね。行くのがマナーというわけではないので、行くかどうかは2人で決める必要がありますよ。
自分の親、彼親に同棲の挨拶をしておくメリット
同棲前に挨拶をしておくことには、いくつかメリットがあります。
まず、お付き合いが真剣であることが伝わります。自分たちがちゃんと挨拶のできる人間だと先方に理解してもらえて、心証が良くなるはず。
将来的に結婚を考えているのなら、ここで相手の家族の心証を良くしておくことは、決して悪いことではありません。むしろ、同棲の際に挨拶にもこなかったと、後になって結婚に反対されるかも。
さらに、同棲している間に金銭的なトラブルや、どちらかが病気になるなどの事態が起こったときに、それぞれの親に相談しやすくなります。いずれにせよ結婚を視野に入れて長いお付き合いをするつもりなら、挨拶は行った方がいいですよ!
デメリットも把握しておこう
一方でデメリットもあります。同棲の挨拶をするということは、将来的に結婚も考えていると、相手に伝えることでもあるのです。結婚に対するプレッシャーは増しますし、同棲を解消する場合には気まずくなってしまいます。
また、同棲を反対される可能性もあります。親の意見に心を動かされ、「やっぱり同棲はやめておこう」と、相手があきらめてしまうかもしれません。
挨拶するタイミングや場所の決め方
同棲のことで親に挨拶をすると決めたら、次に考えるべきは『いつ』『どこで』挨拶するかということです。挨拶をするタイミングや、場所の決め方について紹介します。
挨拶は女性側の親から、家を探す前に
挨拶を双方の親にする場合、女性側の親を優先しましょう! 同棲におけるリスクは、女性の方が大きいとされているからです。たとえば、同棲中に子供ができた場合、女性は出産に備えて仕事を休まなくてはならなくなります。
挨拶に行くタイミングは、一緒に住む家を探す前が最適ですよ。自分の親から、「実家の近くに住まわせて欲しい」といった条件を出されるかもしれません。
また、家が決まってから挨拶に行くと、万が一同棲を取りやめることになった場合に、さまざまなキャンセルの手続きや費用が発生します。同棲を見据えて買った家具なども、置き場がなくなってしまう、なんてことも。
日程と場所の決め方
日程を調整する場合は、1か月ほど猶予を持っておくと良いですよ!先方の親と自分たちの両方が仕事をしていると、スケジュールを調整しにくいからです。日程に余裕がなさすぎると、それを理由に会うこと自体を断られるかもしれませんし、失礼な人だと思われてしまうかも。
こちらから挨拶に行くわけですから、場所は相手の親に合わせるようにしましょう。初めて会う場合は、ホテルのティールームや規模の大きいレストラン、テラスなど、家の外の広々とした場所がいいかもしれません。何度か会っていて気心が知れている場合は、先方の自宅を訪れるのもありですよ。
会えない場合は手紙や電話で挨拶しよう
今のご時世、直接会うことをためらう場合もありますよね。会えない場合は、手紙や電話で同棲することを伝えましょう。 何もしないよりは良いはずですし、「本来ならお会いしてお伝えすべきことですが、ご時世もあり、まずは文面にて/お電話にて…」といった言葉を心を込めて伝えれば、あなたの気遣いがより伝わりやすくなるかもしれません。
相手の親がスマートフォンやパソコンを持っていて、家族とビデオ通話を普段からし慣れているなら、Zoomなどを使って話す機会を設けても良いかもしれません。
挨拶当日の服装やメイクは?
特に初めて会うのであれば、挨拶当日の服装やメイク、清潔感は重要です。自分が恋人にふさわしいとアピールできなければ、反対されてしまうかもしれません。
どのような服装やメイクがいいのかをチェックしていきましょう!
上品さのある服装を選んで
ミニスカートやノースリーブといった、派手な服装や露出の多い服装は避けましょう。アクセサリーも控えめにするのがベストです。自分の好みよりも、同席する方から見てどう映るかが重要ですよ。
落ち着いた色のワンピースなどを選び、上品さを意識しましょう。 服が決まらない場合はスーツでもOKです。スカートならひざが出ないデザインのものを選んで。
冬はコートを着ていきますが、その際も毛皮のように派手な印象を与えるものは避けてくださいね。また、ご自宅にお伺いすることになった場合、アウターは「内側が外側になるように折り返し」て置くのがマナー。外のホコリなどを家内に持ち込まないための配慮です。
バッグや靴選びにも気を配ろう
金銭感覚が合わないと思われてしまうかもしれないので、バッグはブランド物や高級品にしない方がいいでしょう。靴はカジュアルな印象のあるミュールなどは避け、フォーマルなパンプスを選んでみて。
また、素足で相手の家に上がるのは失礼なので、必ずストッキングを着用しましょう。 色は肌色が無難ですが、冬場で寒いということがあれば黒や茶色でも大丈夫ですよ。
メイクはナチュラルに
メイクは派手にならないよう、ナチュラルメイクに整えましょう。ファンデーションはできるだけ薄めに仕上げ、素肌感を演出します。アイラインやアイシャドウはきつい印象を与えないよう、ブラウンなどの落ち着いた色を選びます。
リップはピンクベージュがベターです。こちらも派手にならないよう、濃い赤などは避けてくださいね。
男性はスーツやジャケットスタイルが無難
自分の親に挨拶に行く場合にも、彼氏の服装には清潔さと上品さを意識させましょう!基本的に男性はスーツスタイルが良いです。落ち着いた感じが出ますし、真摯な印象を与えられますよ。
取引先に行くようなフォーマルスーツではなく、ブラウンのジャケットや青のYシャツなど、多少はカジュアルに寄せても良いでしょう。ガチガチすぎると堅苦しい印象になってしまいます。
スーツは事前にしっかりアイロンがけやクリーニングを行い、シワがない状態にしておくことが重要ですよ。
手土産の準備を忘れずに!
挨拶をする際に手ぶらなのは失礼にあたります。とはいえ、同棲の挨拶に行くだけであまりに高級な品を持って行っても、親の気が引けてしまうでしょう。それに、引っ越しや家具の購入でそこまで予算が避けないかもしれません。
手土産の予算や選び方、渡し方のマナーについて解説します。
手土産の予算相場と選び方
予算についてですが、あくまで同棲を伝えるだけなので、格式張ったものや高級なものにする必要はありません。 極端に安いものだと問題ですが、高級すぎても気を使わせてしまいます。予算は1万円以内を目安としておきましょう。
手土産を選ぶ基準として、日持ちすることが大前提。ケーキや生菓子、和菓子は賞味期限が当日であることも多く、相手に食べることを強要することになってしまいます。
次に、先方の家族全員に楽しんでもらえるよう、みんなで分けられるものにするのがいいでしょう。特に、お菓子やお酒などの消え物をおすすめします。ずっと残り続けるものだと、重く受け止められてしまう可能性もあるからです。
手土産におすすめなものをチェック
上で紹介した選び方のポイントを踏まえた上で手土産におすすめのものを紹介します。食品ならクッキーなどの洋菓子、和菓子であればもなかなどは比較的長持ちします。
地元の名産や特産品があれば喜ばれますし、話題が膨らむかもしれません。
重要なのは、相手の家族の好みを事前に聞いておくことです。お互いの親なので聞きやすいはず。嫌いなものやアレルギーのあるものは避け、好きなものや気に入りそうなものを手土産に選んでくださいね!
手土産の渡し方やマナー
手土産を渡すタイミングですが、家に上げてもらい、お互いに挨拶が終わったときに渡しましょう。玄関口や家の外で渡さないよう注意してくださいね。
渡すときは、紙袋や風呂敷に包まれていれば取り出し、相手のご親の正面を向いて、両手でしっかりと渡します。ただし、家ではなく外食の場合は、持ち帰りやすいように紙袋やお風呂敷のまま渡して問題ありません。
『のし』をつけるべきか迷う人もいるでしょうが、これは付けなくて大丈夫ですよ。のしは結婚式の内祝いなどフォーマルな贈り物に添えるものなので、同棲の挨拶の手土産に付けると堅苦しく感じられてしまうかもしれません。
のしを付けること自体はマナー違反ではないので、きちんとしたものを贈りたいということであれば、付けても問題ありません。表書きには『ご挨拶』と書いて、自分の名前も入れましょう。
挨拶当日の動きを確認しよう
当日になって慌てないよう、挨拶の流れについてもあらかじめ確認しておきましょう!
一日の流れや訪問時のマナー
挨拶当日はパートナーと別のところで待ち合わせましょう。現地集合でも問題はありませんが、初めて行く場所だと道に迷って遅刻してしまうことも考えられます。そのため、パートナーと一緒に現地に向かった方が安心ですよ。
5~15分前くらいに集合場所に着くようにしましょう。外食の場合は、親よりも早く着くことを意識してください。コートを脱ぎ、身だしなみを整えたらインターホンを鳴らします。どちらかの実家であっても、その日は来客のつもりで振る舞いましょう。
居間に通されたら、家族が揃うのを待って挨拶と自己紹介をします。手土産があるならそのときに渡してくださいね。雑談などで程よく緊張がほぐれたら、いよいよ本題である同棲の話を切り出します。
訪問時間は2時間程度が目安です。長居すると自分たちも親も緊張で疲れてしまうかも。親しく打ち解けるために宴会や食事をする場合は、日を改めるようにすると良いですよ。
親にとっては、子供が誰かと同棲すると聞かされた当日なので、しばらく時間を置いてあげる配慮ができると良さそう。もちろん、親側がわざわざ歓迎の食事の用意などをしてくれていたら、素直に従ったほうがいいですが、とはいえ長居はしないように。
話題に困ったときに使えるネタ
初対面で相手のことをよく知らない以上、話題によっては相手を怒らせてしまうかもしれません。挨拶での話題選びには注意が必要です。
無難な話題としては、相手の子供の頃の話や学校での思い出などがいいかも。懐かしさに空気が和らぎますし、相手の新しい一面を知るチャンスです。
その他の話題としては、相手の親の趣味や好きなもの、好きな理由などを聞いてみるのもいいかもしれません。そこから会話を広げていきましょう!
自分の仕事についてや、自分の家族について質問されるかもしれません。そのときは無理にこちらの話題に巻き込むのではなく、相手の質問に答えるようにしましょう。
同棲の挨拶で失敗しないためのポイント
同棲の挨拶で相手の親を怒らせてしまわないように、あらかじめ押さえておきたいポイントを解説します。
丁寧な言葉遣いや明るさが好印象
彼氏に対しては構いませんが、相手の家族に対する言葉遣いは丁寧さを意識しましょう!タメ口や砕けた口調はNGです。相手の親は自分に最低限の礼儀があるか確かめている、と思ってくださいね。
できるだけハキハキと話し、笑顔を忘れずに明るい人間であることを印象づけましょう。駄目なパターンとしては、彼氏を叱りつけたり、馬鹿にしたりするような言動や態度を取ることです。
自分の息子が目の前でそうした態度を取られて、気持ちの良い親はいません。彼氏に対する態度も、普段より改める必要があります。また、彼の呼び方も、普段の愛称ではなく「●●さん」と名前にさんづけにすると好印象。呼び捨てやちゃん付けは厳禁と心得ましょう。
質問されそうなことは頭に入れておこう
質問されそうなことには、あらかじめ回答を用意しておきましょう。 面接ではないので一字一句記憶しておく必要はありませんが、要点ぐらいは把握しておくべきです。
よく聞かれる質問としては、下のようなものがあります。
・出身地
・学業や仕事に関して
・相手のどこが気に入ったのか
・結婚するつもりはあるのか
・料理はできるのか
・家族について
面接と同じく、ある程度は自己分析的なものをしておくといいかもしれませんね。
女性側の親への挨拶では彼のフォローを
自分の親へ挨拶をする際は、彼氏のフォローを欠かさないようにしましょう。遅刻しないように迎えに行ったり、身だしなみのチェックや手土産選びのアドバイスをしたりします。
親に挨拶をする際には、自分が彼氏を紹介する形で進めましょう。親が何か質問をしてきたら、彼氏の長所や印象の良くなるエピソードを話すのもおすすめです。
自分の親と彼の両方をよく知っているのは、この場ではあなただけなので、うまく橋渡しできるように立ち回ってくださいね。
挨拶が終わった後の流れ
挨拶が終わった後の流れについて解説します。同棲の許可が下りた場合、下りなかった場合、それぞれを参考にしてみてくださいね。
OKなら物件探しを開始しよう
物件を探すポイントですが、一人暮らしのときとは違い、同棲可能な物件を探す必要があります。二人入居可の物件であっても、『夫婦は良いが、カップルはNG』というケースもあるので、不動産会社とともに条件を詰めていきます。
部屋の間取りにもこだわりましょう。ワンルームだと常に顔を合わせることになるので、喧嘩したときなどは気まずいです。同棲したばかりでラブラブのときはいいですが、長く住むことを想定して部屋を決める必要があります。喧嘩したとき、それぞれがひとりになって冷静になるためにも、2部屋以上あるお部屋だとベターですね。
荷物も一人暮らしのときより増えるので、収納については場所ごとに細かく確認しておきましょう。
反対されてしまった場合にできること
反対されたときにまず行うべきなのは、「どうして反対されたのか」を知ることです。例えば、彼氏の態度が気に入らなかった、失礼があったなどの理由なら、謝罪した上で改めて挨拶してみましょう。
収入面や将来設計について親が不安に思っている場合は、自分たちの将来プランを再検討してみます。プランを提示して親を再度説得してもいいですし、共働きや転職してから改めて挨拶するのも有効です。
反対されている理由を知り、その理由を解消する方法を考えましょう。
ただし、どうしようもない場合もあります。親が子供を大切に思っていて手放せない場合や、家庭環境・学歴のように努力では解消できない部分がネックになった場合です。
そうした場合には、同棲をいったんあきらめて、結婚する段階で改めて同棲する、親の許可なしに同棲をスタートさせるという選択肢が考えられます。
強引に同棲する方法は、かなりリスキーです。結婚後も関係に亀裂が入った状態が続くことになるので、対応は慎重に選んでくださいね!
挨拶を済ませて幸せな新生活をスタート!
同棲の前に挨拶をするかどうかは意見が分かれるところです。しかし、ふたりの今後の人生を考えているのなら、後々の親との関係を考えて挨拶をしておいた方が良いでしょう。
同棲を認めてもらうためには、服装やマナー、清潔感、手土産などに気を配りましょう。万が一反対されてしまった場合は、反対の理由を明確にして解消することが大切です。
強引に同棲することもできますが、それぞれの親公認の方が後ろめたさもなく、幸せな新生活をスタートできるはずですよ♡