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ナプキンのテーブルマナーを紹介!基本を押さえてスマートに使おう

レストランなど、身近な場所でもたびたび見かけるナプキンの役割を知っていますか?ナイフやフォークと同様に、テーブルナプキンの使い方にもマナーがあるのです。今回は、さまざまな場面で役立つナプキンのテーブルマナーを解説します。

更新 2021.09.03 公開日 2021.09.06
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レストランにあるナプキンの役割って?

レストランに訪れた際や洋食を食べるときに、日頃から当たり前のように使っている“ナプキン”。
でもナプキンの正しい使い方やマナーを知る機会ってなかなかありませんよね…。

今回はナプキンの歴史や役割を振り返りながら、 ナプキンのいろはを一緒に学んでみましょう。
この機会に基礎知識をさっと押さえて、食事をする際にお店の方や周りの人に好印象を与えちゃいましょ♪

汚れを防いだり、拭いたりするもの

minne by GMOペパボ

そもそもナプキンは、服に汚れがつくのを防ぎ、口や指についた汚れを拭くために置かれているものです。ナプキンの歴史は、諸説ありますが、人々が手づかみでものを食べていた古代ローマ時代までさかのぼるみたい。

食事の後は汚れた手を洗う必要がありました。ローマ人が水で洗った手を拭いていた『マッパ』という布が、ナプキンのもとになったといわれています。

9世紀ころにはイギリスなどでテーブルクロスが使われ始めましたが、食事はまだ手づかみのままでした。1品食べるごとに手を洗い、『ナップ』と呼ばれるクロスで手を拭いていたのです。

15世紀には小さなクロスが誕生します。ふきんとしても使えるクロスは、小さなナップを意味する『ナプキン(napekyn)』と呼ばれました。16世紀にはフランス宮廷でもナイフとフォークを使うようになり、ナプキンで手を拭く場面も少なくなりました。

現在ではナプキンは広く使われるようになり、紙製のものもポピュラーですね。高級なレストランでは、テーブル飾りとしても利用されています。

おさえておきたいナプキンのテーブルマナー

まずは、外食やパーティーの場でも必ず見かけるナプキンの基本的な使い方を解説します。

取るタイミングは状況に合わせる

BASE

ナプキンは、席に着いたらいつでも手に取ってよいとされています。注文を終えた後、広げたナプキンを2つ折りにして膝にかけておくのが一般的です。ただし、大勢のゲストがいる結婚式などの場では注意が必要です。

式やパーティーでは、乾杯が終わってからナプキンを広げるのがマナーです。会社の上司や主賓がいる場合、その人がナプキンを手に取ったのを確認してから、使うようにしてくださいね。

ナプキンを折るときの形は三角形でも四角形でも問題ありませんが、2つにたたむ際に端同士を少しずらすと使いやすいですよ。

拭く際は口元を押さえる程度に

ナプキンは膝にかけておくだけではなく、実際に使うようにしましょう。ソースやドレッシングを使った料理を口にした後は、ナプキンで口元を拭きます。ちなみに拭くといっても、軽く押さえるくらいにするのがマナーになります。

このとき、2つに折ったナプキンの内側で口を拭うようにすると、膝に置いても外から汚れが見えない上に、服に汚れがつく心配がないので◎
ワインを飲むときや、口から種などを出すときにもナプキンが役立ちます。上品な印象を与えられるよう、スマートにナプキンを使ってみてくださいね。

途中で席を離れる際は椅子に置く

電話がかかってきたり、トイレに行きたくなったりして食事中に席を離れるときは、ナプキンをテーブルの上に置くのはやめましょう。同じテーブルに食事中の人がいる場合、汚れがついたナプキンを置くのはマナー違反になってしまうんです。

途中で席を立つ際は、三角にしたナプキンを椅子の上に置いておくのがマナーとされています。お店の人に食事中だと伝える合図にもなるので、途中でお皿を下げられることもありません。

ただし、食事中に席を立つこと自体がNGとなるケースもあります。離席の際は周りの人に声かけることを忘れず、汚れが見えないように注意してナプキンをたたみましょう。

食後はくしゃくしゃにしてテーブルへ

食事が終わったら、ナプキンはテーブルの上に置くのがマナーです。その際、きちんと角を合わせて折りたくなるかもしれませんね。しかし、ナプキンをきれいにたたむと、『料理がおいしくなかった』というメッセージになってしまうのです。

悪気がなくてもお店の人に不快な思いをさせてしまう可能性があるので、くしゃっと丸めて置くようにしましょう。ナプキンを置く場所は、デザートがのったお皿の右側が基本です。

マナーとはいえ、ナプキンを丸めたまま席を立つことに抵抗がある人も多いはず。どうしても気になる場合は、ラフな感じにさっと折るのもおすすめですよ◎

ナプキンにまつわるNG行動

ナプキンを利用するときに“やってはいけないNG行動”も一緒にチェックしていきましょう!

ハンカチやティッシュを使う

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お店のナプキンが用意されているにも関わらず、自分のハンカチやティッシュを使うのはマナー違反です。『このナプキンを使いたくない』と受け取られる恐れがあるので、ナプキンが必要なときには遠慮なく使うようにしましょう。

また、ハンカチやティッシュをテーブルに出すことも避けなくてはいけません。何気なくハンカチを置いておくだけでもマナー違反になってしまうので、普段からよくハンカチを使う人は注意が必要ですよ。

きれいなナプキンを汚すことに抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、食事中に指や口を拭くときは必ずナプキンを使ってくださいね。

落とした際に自分で拾う

食事中に落としたものを自分で拾うのは、実はマナー違反なんです。ナイフやフォークを落としたときと同様、ナプキンをうっかり落としてしまったときは、お店の人を呼ぶようにしましょう。黙って手を挙げ、店員さんが気づいてくれるのを待つのが一般的です。

カトラリーやナプキンを拾って交換するのも、レストランのサービスの1つです。自らかがんで落としたものを拾うと、お店の雰囲気を壊してしまう可能性も…。

店員さんに合図を出した後は、静かに待つことが大切です。「すみません!」と声を出して呼ばないように注意しましょう◎

ナプキンのテーブルマナーを守って食事しよう

たくさんの人が集まるパーティーの場はもちろん、1人でレストランに行くときでもテーブルマナーは重要です。洋食をいただく際にテーブルの上に置かれているナプキンも、正しい使い方をきちんと覚えておくことがとっても大切なんです。

ナイフやフォークの使い方は知っていても、ナプキンのことまで意識していなかった人も多いはず。置き方や利用する場面など、ナプキンのマナーをしっかり守って、上品に食事を楽しみましょう!

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