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恋愛小説のおすすめ30選|学生から大人まで夢中になれる名作を厳選紹介!

「恋がしたい!」「愛に満たされたい…」そんな気分にさせてくれる恋愛小説。本を開けば、恋愛がはじまっちゃいます。この記事では、学生、社会人など、それぞれにおすすめの恋愛小説をセレクトしてみました。

更新 2021.07.21 公開日 2021.07.25
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読むべき!キュンとして切ない恋愛小説を紹介

恋愛小説のおすすめ30選|学生から大人まで夢中になれる名作を厳選紹介!

恋愛ってどんなもの?
その答えは、恋愛小説を読むと少しわかるかもしれません。
これから、胸キュン、ほろ苦く切ない、ハッピーエンドなど、あなたが今読むべき恋愛小説をたっぷりご紹介していきます。

学生におすすめの恋愛小説10選

淡い恋、甘酸っぱい恋、等身大の恋…。
そんなフレッシュな恋がつまった、学生さんにおすすめの恋愛小説をピックアップしました。

「ナラタージュ」(島本理生/角川文庫)

大学生の主人公が、高校時代に思いを寄せていた先生への恋を再燃させるストーリー。
胸をしめつけられるほど切ない恋愛小説が読みたい人へ。
恋愛の苦しさ、もどかしさ、複雑な心模様がいたるところに散りばめられていています。

「カンガルー日和」(村上春樹/講談社文庫)

「カンガルー日和」は、奇妙で風変わりな18のショート・ストーリーが入っている本です。
中でも読んで欲しいのが『4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて』。
運命の人と出会ったら…という内容の話なのですが、読むと、相手との「可能性」への妄想を駆り立てられ、心地よい切なさが感じられるはず。

「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」(七月隆文/宝島社文庫)

男の子と女の子の時間の流れが違うことで、過去と未来が交錯するタイムリープ系小説。
このことをキーに、切なくも愛らしい恋愛ストーリーとなっています。

京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。
高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、交際にこぎつけたが、気配り上手でさびしがりやな彼女には、大きな秘密が隠されていて…。

「君の膵臓を食べたい」(住野よる/双葉文庫)

タイトルが独特ですが、この意味を知ったとき、涙が止まらなくなること必至。
あるひとつの純愛のカタチが示されています。

ある日、高校生の僕が病院で拾った文庫本。
それは、クラスメイトである山内桜良が綴った、秘密の日記帳だった。
そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて…。

「阪急電車」(有川浩/幻冬舎文庫)

片道わずか15分の電車で起きる小さな奇跡の数々。
恋の始まり、別れの兆しなど、さまざまな乗客の人生が少しずつ交差し、やがて希望の物語が紡がれる、ほっこり胸キュン小説です。
電車に乗るたびに、隣に座った人はどんな生き方をしているのだろうと気になってしまうかも!

「TUGUMI」(吉本ばなな/中公文庫)

きらきらとしたひと夏の胸キュン恋物語。
まりあは、生まれ故郷の海辺の小さな町でひと夏を過ごす。
そこで従姉妹のつぐみと再開するも、つぐみは病弱なのに、悪魔のような性格をしていた。
淡い夜のはじまりに、最後のひと夏をともにする少年・恭一と出会い…。

強烈なキャラクターであるつぐみから目が離せなくなっちゃうかも。

「百瀬、こっちを向いて。」(中田永一/祥伝社文庫)

この小説のポイントは、主人公の高校生男子・のぼるが自己肯定感が低いこと。
ミステリー要素もあり、伏線回収も楽しめるため、恋愛小説が苦手な人にもおすすめです。
自己投影しながら読めば、胸キュン度がアップするはず!

自己肯定感の低い高校生男子・のぼるが、美少女の百瀬陽と恋人のふりをするストーリー。
報われない恋心に、恋愛の持つ切なさすべてが込められています。

また、作者の中田永一さんは、「山白朝子」「乙一」というペンネームでも作品を発表しています。乙一名義の作品「失はれる物語」「きみにしか聞こえない」なども名作として知られています。

「ほかに誰がいる」(朝倉かすみ/幻冬舎文庫)

「女の子が女の子に恋する恋愛小説」と聞くと、淡い恋を連想しますが、この小説はホラーみがあります。

叶わぬ恋の苦悩から、主人公は暴走。
自分の人生を破滅へと向かわせていくのですが、その手段が意外すぎ!
エンディングも「えっ!?」という驚きがあるはずです。

高校生の本城えりは、賀集玲子に憧れ、近づき、ひとつになりたいと願います。
その強すぎる思いは、彼女自身の人生を狂わせていき…。
読み始めたら止まらない、衝撃作です。

「きみはポラリス」(三浦しをん/新潮文庫)

あま〜い恋の話や、王道の恋愛ストーリーが苦手という人には、「きみはポラリス」をどうぞ。
「きみはポラリス」は、11篇の短編小説が入った本。
初恋、禁忌、純愛、信仰、同性愛、偏愛など、少し変わった愛が描かれています。

「イニシエーション・ラブ」(乾くるみ/文春文庫)

僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。
やがて僕らは恋に落ちて…。

甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときが描かれている青春恋愛小説と思いきや、ラスト2行でストーリーはがらりと変貌。「あれ、あのシーンはつまり…!?」もう一度、頭から読み返したくなること必至です。
ラストは絶対に先に読まないで!

社会人におすすめの恋愛小説10選

恋愛小説のおすすめ30選|学生から大人まで夢中になれる名作を厳選紹介!

社会人になると、学生時代とは恋愛の形が変わってきますよね。
忙しくてなかなか恋愛できない!という人にもおすすめの、恋愛気分に浸れる小説をチョイスしてみました。

「人のセックスを笑うな」(山崎ナオコーラ/河出文庫)

19歳の美術専門学校生の男と、39歳の講師・ユリの恋物語。
理性がきかないほどの恋愛を追体験できます。
クールに恋愛の悲しみに浸りたい…そんな人におすすめです。

「100回泣くこと」(中村航/小学館文庫)

主人公の藤井は、プロポーズをした佳美と結婚の練習を始めます。
穏やかな日々を送っていた2人ですが、佳美の病が発覚し…。
このあらすじを聞くと、「お涙ちょうだい」的だったり、壮大なラブストーリーかと思わせますが、そんな小説ではありません。
日常のなかにある幸せの尊さ、儚さに気づかされる純愛ストーリーです。

「勝手にふるえてろ」(綿矢りさ/文春文庫)

恋愛妄想系女子、こじらせ女子におすすめ。
主人公は、中学時代の同級生への片思い以外恋愛経験ナシ、おたく系女子の良香。
「脳内片思い」と「リアル恋愛」のふたつの恋のはざまで、右往左往する姿がコミカルに描かれます。

「薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木」(江國香織/集英社文庫)

フラワーショップのオーナー、モデル、OL、編集者など、9人の女性たちの恋、愛、情事が描かれている小説です。
自分と似た境遇、恋愛観の人に感情移入してみては?

日常というフィールドを舞台に、かろやかに、大胆に、今日も恋をする女たち9人を、ソフィスティケイトされたタッチで描く「恋愛運動小説」。

「四月になれば彼女は」(川村元気/文春文庫)

恋愛に不器用な人、愛とは何かを考えたい人に読んでもらいたい小説です。
ストーリーは、精神科医・藤代に大学時代の恋人から手紙が届くことからスタート。
ある事件をきっかけに別れてしまった彼女は、なぜ今になって手紙を書いてきたのか?
時を同じくして、1年後に結婚をひかえている婚約者、彼女の妹、職場の同僚の恋模様にも、劇的な変化がおとずれ…。

「愛とは何か」という永遠の問いに、ひとつの答えが記されています。

「サヨナライツカ」(辻仁成/幻冬舎文庫)

婚約しているのに、運命の人と出会ったら…。
そんなストーリーが展開される「サヨナライツカ」。
許されない愛で切なくなりたい人に。

好青年の豊は結婚を控えるなか、謎の美女・沓子と出会います。
そこから始まる激しい性愛の日々。
2人は別れを選択しますが、25年後の再会を果たし…。
狂おしくも愛おしい想いに翻弄される男女の物語です。

「白いしるし」(西加奈子/新潮社)

全身全霊の恋に落ちている、超恋愛体質、狂おしいほどの恋愛がしたい!という人におすすめなの小説。
出てくる登場人物が、ほとんど恋愛体質。
ずぶずぶの恋に落ちる描写は、少し怖いほどです。

夏目は間島の絵を一目見た瞬間、心を持っていかれてしまう。
走り出した恋に夢中の夏目と裏腹に、けして彼女だけのものにならない間島。
触れるたび、募る想いに痛みは増していき、夏目は笑えなくなった。
ひりつく記憶が身体を貫く、超全身恋愛小説です。

「ハニー ビター ハニー」(加藤千恵/集英社文庫)

「ハニー ビター ハニー」は、全9話の物語。
甘やかで、ほろ苦く、胸のちぎれるような切なさが描かれています。
たとえば、「友だちの彼」では、親友の彼氏と寝る話。
親友は大切だけれど、彼に惹かれる自分を止められない主人公の葛藤が描かれています。
「もどれない」では、ライブでボーカルの男性に一目惚れし、誘われるままホテルへ行ってしまうのですが、本当にこういうことがしたかったの?と自分に問いかけます。

女の人にとって「それってあるある!」と思わず声に出してしまいたくなる場面がたくさん登場する本です。

「愛がなんだ」(角田光代/角川文庫)

「愛がなんだ」は、全力疾走の片思いが描かれているのが特徴的。
OLのテルコはマモちゃんにベタ惚れします。
彼から電話があれば仕事中に長電話、デートとなれば即退社。
すべてがマモちゃん最優先で会社もクビ寸前。
そんなテルコの思いとは裏腹に、マモちゃんはテルコのことが好きじゃないのです…。

読めば、自分の恋愛を客観視できるようになるかもしれません。

「ジョゼと虎と魚たち」(田辺聖子/角川文庫)

恋愛の幸福感や切なさに浸りたい人にぴったりなのが「ジョゼと虎と魚たち」。
足が悪いジョゼと、大学を出たばかりの恒夫のラブストーリーです。
どこかあやうくて、不思議にエロティックな男女関係が描かれています。
この本には他に、仕事をもったオトナの女を主人公にさまざまな愛と別れが描かれ、素敵に胸がおどる話が8篇収録されています。


大人の恋愛がしたい人におすすめの恋愛小説10選

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ビターな恋、甘美な恋など、大人びた恋愛をテーマにした珠玉の恋愛小説を紹介します。

「恋愛中毒」(山本文緒/角川書店)

恋愛に依存する体質の人っていますよね。
「恋愛中毒」の主人公・水無月もその一人です。
水無月は、三十路で離婚歴もある女性。
外見的にも地味ですが、好意をもつ男の人にはじわじわと依存してしまいます。
もう他人を愛さないと閉ざした水無月の心に、小説家・創路は強引に踏み込んで…。

エグいほどの女性の心理描写に、どっぷりハマってしまうかも。

「センセイの鞄」(川上弘美/平凡社)

37歳のツキコさんと、30と少し年の離れた学生時代の恩師との恋。
つたない心をたがいにかかえつつ流れてゆく、センセイとツキコさんのゆったりとした日々がつづられています。
この小説、年齢差30オーバーの恋愛物語もポイントですが、なんといっても文章の美しさが胸に響きます。

また、お酒やおいしそうなつまみがたくさん登場するので、お酒が飲みたくなってしまうかも。

「すべて真夜中の恋人たち」(川上未映子/講談社)

恋愛からは、多くのことが学べます。
たとえばコミュニケーションの取り方だったり、自分自身がどんな人間なのかだったり…。
この小説の主人公・冬子は、人づきあいが苦手なフリー校閲者。
アルコールがの力を借りないと、まともに人と話しができません。
ある日、カルチャーセンターで58歳の男性・三束さんと出会い、冬子の不器用でもどかしい恋愛がはじまります。
冬子は恋愛することで、自分のことを学び、ほんの少し成長します。

光と闇のコントラストが効いた、愛おしくも悲しい物語です。

「薬指の標本」(小川洋子/新潮文庫)

恋愛は心をうきうきさせるものもあれば、ぞくぞくするようなものもあります。
この「薬指の標本」は、恋愛のぞくぞく感を味わえる小説です。

人々が思い出の品々を持ち込む〔標本室〕で働いているわたし。
ある日、標本技術士に素敵な靴をプレゼントされます。
靴はあまりにも足にぴったりで、そしてわたしは…。
奇妙な、そしてあまりにもひそやかなふたりの愛が、不思議な世界観で描かれます。

「1ポンドの悲しみ」(石田衣良/集英社文庫)

数百キロ離れて暮らすカップル、16歳の年の差に悩む夫婦、禁断の恋に揺れる女性、自分が幸せになれないウエディングプランナー…。
迷い、傷つきながらも恋をする女性たちを描いた、10のショートストーリーです。

この短編集の中に、あなたと似た境遇の女性がいるかもしれません。

「肩ごしの恋人」(唯川恵/集英社文庫)

幸せのかたちってどんなもの?
「肩ごしの恋人」は、その答えが少しだけわかるかもしれない小説です。

女であることを最大の武器に生きる「るり子」と、恋にのめりこむことが怖い「萌」。
対照的なふたりが、恋と友情を通してそれぞれに模索する「幸せ」の形が描かれています。

「私たちがやったこと」(レベッカ・ブラウン/新潮文庫)

「私たちがやったこと」は、狂気な恋愛ストーリー。
物語は冒頭から「安全のために、私たちはあなたの目をつぶして私の耳の中を焼くことに合意した」とはじまります。
絵描きの「私」とピアニストの「あなた」は、互いが不可欠になるためにそうするのです。
この完全なる関係は、次第に悲劇へとつながり…。

現実離れした恋愛小説が読みたい!という人にうってつけの1冊です。

「マチネの終わりに」(平野啓一郎/文春文庫)

大人の恋愛を垣間見たい、疑似体験したい人必読。
40代をどう生きるか?も考えさせられます。

クラシックギタリスト・蒔野と、国際ジャーナリスト・洋子は、初めてあったときからお互いに強く惹かれあいます。
しかし、すれ違いが生じて2人の関係は途絶え、それぞれ別の道を歩むことに…。
2人の切なすぎる恋の行方を軸に、芸術と生活、父と娘、グローバリズム、生と死などのテーマが重層的に描かれる、恋愛というジャンルを超えた小説です。


「ツ、イ、ラ、ク」(姫野カオルコ/角川文庫)

中学生くらいの頃に、「あの子、大人っぽいな」という女の子はいませんでしたか?
そんな早熟な女子中学生と教師の禁断の恋が描かれるのが「ツ、イ、ラ、ク」です。
読めば、地方の小さな町の閉塞感、思春期特有の残酷さ、純粋な欲望といった「あの頃」を思い起こさせるはず。

大人になったからこそ理解できる、そんな恋愛小説といえるかもしれません。

「無銭優雅」(山田詠美/幻冬舎文庫)

「40歳過ぎたら恋愛なんてしないかも」と考えている人に超絶おすすめ!
というのも、この小説は、40過ぎて出会った男女の恋物語だからです。
しかもこのふたりのラブラブっぷりがすごい。
恋愛のイメトレにもぴったりかもしれません。

友人と花屋を経営する慈雨と、古い日本家屋にひとり棲みの予備校講師・栄。
2人は人生の後半に始めた大人の恋に勤しみ…。

40過ぎても恋愛していいんだ!と思わせてくれる小説です。


恋愛小説で胸キュンしちゃおう!

恋や愛の酸いも甘いも味わえるのが恋愛小説。
恋愛小説を読んで、ときめきや胸キュン、切なさを感じてみて!

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