第一印象は、その後の関係も左右する?
「第一印象」という言葉、誰もが耳にしたことがありますよね。改めておさらいしておくと、初対面の相手に対して感じたイメージや雰囲気を指す言葉、それが第一印象です。
仕事や恋愛などの人間関係を作るうえで、第一印象は大切な要素ですし、その後の関係性を左右するといっても過言ではありませんよね!
また、第一印象は心理学的に「初頭効果」ともいわれています。
初頭効果とは、最初に抱いた印象がその後の評価や好感度にも大きな影響を与えるという、心理的な作用のこと。
このような心の作用から生まれるものなので、人の中で一度持たれてしまった第一印象は、簡単に変わったりはしないみたい…。
初対面の相手と良好な関係を作りたい場合、この第一印象が強く残り続ける、という心の働きを理解しておく必要がありそうですね。
第一印象を良くするには?
人の評価を決定づけてしまうほど、第一印象は相手の心に大きな影響をもたらします。「第一印象は、出会って数秒で決まる」ともいわれています。
一瞬で決まってしまう第一印象は、身だしなみや態度、言葉遣いで大きく左右されるはず。これを大切にするだけでも、今後のあなたに抱くイメージも、格段に良くなるはずです!
第一印象を良くする見た目って?
ここからは、第一印象を良くする具体的な方法を見ていきましょう。
まずは、人が第一印象でいちばん重要な「見た目(視覚)」の対策から。『人は見た目が9割』という本が100万部を超えるベストセラーになったことからも「人間関係において清潔感や雰囲気が大事である」と思っている人がいかに多いかがわかりますよね。
これから紹介する3つのポイントをしっかりと押さえていれば、相手の評価や好感度もぐっと高くなるはず。
笑顔を忘れない
初対面の相手に接するときは、笑顔を忘れないように♡
穏やかな笑顔は、何よりも相手の心に好印象を残します。
いつも口角を上げて、豊かな表情を見せるように心がければ、なお良し!柔らかい笑顔が相手の警戒心や緊張感を解き、自然と会話も弾むようになるはずです。
凛とした振る舞いを意識する
「背筋を伸ばす」「丁寧な挨拶」「きれいな所作」など、凛とした姿勢や振る舞いは、それを目にした相手に高い好感度をもたらしてくれます。
また、小さな態度やしぐさも第一印象に残りやすいもの。
舌打ち、歯ぎしり、貧乏ゆすり、目を合わせない、指をさすなど、相手に不快感を与える行為はNGです。
清潔感のある外見を心がける
身だしなみを整えることも、第一印象を良くするために大切な要素です。
どれだけ笑顔を絶やさず、凛とした振る舞いを意識していても、身だしなみが乱れていれば、第一印象は「不潔な人」となってしまいます。
初対面のシチュエーションに適した髪形や服装、メイクやネイルなどを心がけ、常に清潔感を保つようにしましょうね。お洋服やバッグのほつれや皺についても、気を配っておきたいところです。
第一印象を良くする話し方
「話し方(聴覚)」も、第一印象を決定づける大きなポイントとなります。
といっても、特別難しいことをする必要はありませんよ。 初対面の相手に接するとき、ちょっとした配慮をするだけで、第一印象がグッと良くなります。
声のトーンに注意
話し方の中でも第一印象を大きく左右する声のトーン。
一般的に声のトーンが高い場合、明るさやさわやかさ、元気さといった若々しい印象を与える半面、冷静さを失っている、焦っているように思われてしまいがち…。
また、声のトーンが低い場合、安心感や安定感、慎重さといった大人っぽい印象を持たれるようです。
しかし、声が聞き取りづらい、暗い、自信を感じないといったイメージが強く残ることもあるようです。
このような声色の性質を理解して、自分の声のトーンを調整しながら話すようにするといいですね。
早口にならない
第一印象を良くするため、早口にならないように注意しましょう。
早口で話せば、自然と声が上ずり、活舌も悪くなるため、内容が聞き取りづらくなってしまうからです。
初対面の相手からすれば、ひとりよがりな話し方に聞こえ、印象が良くないかも。普段よりも落ち着いたテンポを意識すれば、早口を抑えることができますよ。
相手の目を見て話す
会話の最中、相手の目を見て話すようにしてみてください。恥ずかしさや気まずさから、つい視線をそらしてしまう人が多いかもしれません。
しかし、適度に視線を向けた方が、相手に誠実さや親近感といった好印象を与えることができますよ。
ジェスチャーを交える
話をするときに、控えめなジャスチャーを交えてみましょう。
会話の内容が伝わりやすくなり、初対面の相手に「話の面白い人、上手な人」などと好感を持たれるようになりそう。
ただし、あまりにも大げさなジェスチャーは、逆に不快感を与えてしまうことも…。 話の内容や場所を考慮しながら、相手への配慮を忘れないようにしてくださいね。
良い第一印象のための注意点とは?
常識やマナーを大切にすることも、第一印象を大きく左右する要素です。
ここからは、第一印象を良くするための注意点を見ていきましょう。 また、あまり良くなかった第一印象を挽回できるかもしれない「第二印象」についても解説していきます。
時間を厳守しよう
初対面の相手と会うときは、約束の時間を守りましょう。 待ち合わせの時間に遅れると、「時間管理ができないルーズな人」という印象を持たれてしまうかも…。
初対面のときはなおさら、約束の時間よりも早く待ち合わせの場所に到着できるよう、余裕を持った行動を心がけて。
第二印象にも気をつけよう
どれだけ第一印象で好感を持たれても、その後の「第二印象」次第では、評価を下げることもありそう。 第二印象とは、会話の内容そのものや受け答えの態度など、実際のコミュニケーションを通じて判断される印象です。
初対面で感じた第一印象とのギャップが大きく作用するため、その後の人間関係に影響を与えてしまうことも。
しかし、第二印象を上手に利用することで、第一印象があまりよくなくても好印象を得ることができそうです。
たとえば、「第一印象でぶっきらぼうなイメージを持たれてしまったな」と感じた場合は、次に会ったときに丁寧に接したり、さりげない笑顔を見せるようにしてみて。
すると、相手に「初めて会ったときは、緊張していただけなのかも…」と思ってもらえるかもしれませんよ。