古来、人は‘情緒’を言葉に封じた。学校では教えてくれない切ない意味をもつ四字熟語

学校ではなかなか習わないような四字熟語の中には、切ない意味をもつものがたくさんあります。この記事では、その中でも恋愛編・家族編・人との縁(友情など)編の3つに分けて、四字熟語をご紹介します。例えば「咫尺天涯(しせきてんがい)」や「盈盈一水(えいえいいっすい)」など、きっと心を動かされる四字熟語に出合えるはず。

たった四文字で広がる世界観

たった四文字で広がる世界観

出典: snapmart.jp

四字熟語と言われて、パッと思いつくのは「一石二鳥」や「以心伝心」など有名なもの。

学校のテストで出題されるから、仕方なく覚えただけだ。それ以上でも、それ以下でもない。

けれど、学校の授業では教えてくれないような、あまり有名ではない四字熟語の中には、令和に生きる私たちの心を動かすようなものがある。

古来、人間たちがたった四文字に込めた情緒や感情、世界観を紐解いてみよう。きっと、興味深いと感じる四字熟語に出合えるはず。

恋愛や家族、友情など幅広く人の縁を表したものをご紹介。

【恋愛】叶わないことを悟って

咫尺天涯(しせきてんがい)

咫尺天涯(しせきてんがい)

出典: snapmart.jp

[意味]ものすごく近い場所にいても、まるで遠い場所にいるようになかなか会えないこと

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「会いたい」と言っているだけでは会えません。近くにいて会えるのならば、行動に移すのも大事かも。

反対の、遠く離れていてもすぐ近くにいるように思われることの四字熟語として「天涯比隣(てんがいひりん)」などもあります。

盈盈一水(えいえいいっすい)

盈盈一水(えいえいいっすい)

出典: snapmart.jp

[意味]男女がお互いを想っているにもかかわらず、なかなか会えなくて苦しいこと

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水が満ち溢れた一本の川で男女が隔てられている様子を想起させる四字熟語です。七夕伝説に由来しているという説もあるとか。

高嶺之花(たかねのはな)

高嶺之花(たかねのはな)

[意味]遠くから眺めるばかりで、手に入れることのできない人のこと

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これはよく聞いたことのある人が多いのでは?高嶺の花だとすぐ相手を諦めてしまうのも、高嶺の花だと思われて諦められてしまうのも、悲しいですよね。

団雪之扇(だんせつのおうぎ)

団雪之扇(だんせつのおうぎ)

出典: snapmart.jp

[意味]男性から、もう愛されなくなってしまった女性のこと

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暑い夏は必要とされていた扇が、涼しくなった秋にはもう不要だと棄てられる様子が元になっています。

[家族]ふとした時に愛を感じて

哀哀父母(あいあいふぼ)

哀哀父母(あいあいふぼ)

出典: snapmart.jp

[意味]苦労を重ねて自分を大切に育ててくれた父母の死を悼み、恩返しができなかったことを悔やむこと。

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両親ともう会えなくなってから、親の大事さを知る経験はとても苦しくて、孝行しなかったことが悔やまれるでしょう。恩返しをするならば、両親と会える内に。

寸草春暉(すんそうしゅんき)

寸草春暉(すんそうしゅんき)

[意味]親からの愛情はとても深いため、子がどれほど報いようとしても及ばないこと

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親の偉大さを感じる四字熟語。及ばないといえど、少しずつ親孝行していけたら良いですよね。

短い草がどれだけ孝行をしようとしたところで、春の日の光によって育てられた恩には報いることができないということから作られたという、中唐の詩人、孟郊の詩「遊子吟」の一節。

倚門之望(いもんのぼう)

倚門之望(いもんのぼう)

出典: snapmart.jp

[意味]子供が帰るのを待ちわびている親のこと

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特に、帰る際など連絡をこまめにするよう親に強く言われている方は想像しやすいのではないでしょうか。
母親について使われることが多く、親が子供を切実に愛していることを例えているとか。

四鳥別離(しちょうべつり)

四鳥別離(しちょうべつり)

[意味]親子が悲しくも、離れなければならないこと

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一人暮らしのために実家を出た時、または結婚するために実家を出た時などに、親と離れて寂しかった人にも通じる思いかもしれません。

巣立つ四羽のひな鳥を、親鳥が見送っている様子から作られたと言われています。

[縁]ただ偶然が重なっていて

会者定離(えしゃじょうり)

会者定離(えしゃじょうり)

出典: snapmart.jp

[意味]この世で出会った人は、いつか離れ離れになる運命にあるということ

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「出会い」があるということは、いつか「別れ」もあるということを知ってはいても、その瞬間を想像するとどうしても寂しいですよね。

社燕秋鴻(しゃえんしゅうこう)

社燕秋鴻(しゃえんしゅうこう)

[意味]出会ったばかりなのに、ほんの一瞬ですぐに別れてしまうこと

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せっかく何かの縁で会えたのに、すぐに離れ離れにならなければならないのはとても悲しいこと。
「社燕」と「鴻」はどちらも渡り鳥のことを指しており、移動するタイミングが入れ違いなことから作られました。

愛別離苦(あいべつりく)

愛別離苦(あいべつりく)

出典: snapmart.jp

[意味]親や恋人、兄弟や姉妹など大切な人と別れなければならない苦しみのこと

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誰か特定の者とではなく、今まで出会ってきた大切な人との離別の苦しみを指しています。人生は出会いと別れを繰り返しますね。

暮雲春樹(ぼうんしゅんじゅ)

暮雲春樹(ぼうんしゅんじゅ)

出典: 17kg.shop

[意味]遠く離れている友人を想うこと

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「暮雲」とは夕暮れのこと、「春樹」は春になって芽吹いた樹のことを指しており、友人と遠く離れていることを指しています。

親友など、大切な人のことはたくさん想ってしまいますよね。

四文字を紐解いてみたら

四文字を紐解いてみたら

どれも興味深い四字熟語ばかりだ。

学校では教えてくれなかった、切ない意味をもつもの。それらの意味を知って、なんだか胸がキュッとしてしまった。

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