コンサルからアパレルブランド設立へ。楽しいを大切にして出合えた本当にやりたいこと

自分らしい職業選択のヒントを発信する連載企画、「私のおしごと 〜My Colorful Life〜」。第2弾は、アパレルブランド代表・醍醐紗和(だいごさわ)さんの“おしごとLife”を紹介。会社員を経てブランドを立ち上げるまでのストーリーのほか、やりたいことを見つけて人生を豊かにする考え方などを教えてもらいました。

自分でブランドを立ち上げたい!

自分でブランドを立ち上げたい!

「ファッションなどで自分のオリジナルブランドを立ち上げてみたい!」
そんな夢を抱く人も多いはず。

でも、何から始めたらいいの?

Happyに働くコツって?

Happyに働くコツって?

連載「私のおしごと 〜My Colorful Life〜」は、働く女性として輝いている人にインタビュー。その職業の魅力を紹介する企画です。

第2弾は、素敵な世界観がMERYやSNSでも人気のブランド『Katrin TOKYO(カトリーン トーキョー)』、『Cara by Katrin TOKYO(カーラ バイ カトリーントーキョー)』の代表・醍醐紗和(だいごさわ)さん。

Happyに働く姿を、ぜひ、自分のお仕事選びの参考にしてみてください。

新卒でアパレル企業に就職

新卒でアパレル企業に就職

大学卒業後はアパレル企業に就職して、メンズブランドのVMD(ビジュアルマーチャンダイザー=商品ディスプレイや内装などを考える部門)に。同時に、予算や売り上げなど数字に関わるポジションも担当していました。

新卒時代のお給料を振り返って

新卒時代のお給料を振り返って

仕事にやりがいを感じていて、プライベートでも大好きなファッションにお金をかけられるよう、日々の生活を工夫して楽しんでいました。

例えば、ホットケーキミックスなどを買い溜めしておき、「3週間、食費0円生活」をしたり、カフェオレを薄めて飲んだり(笑)。浮いたお金をファッションや交際費にあてて、毎日充実はしていました。

でも「今の生活水準の枠を超えたビジョンを描くのって難しいな」と思ったんです。

写真はイベント販売限定の手書きメッセージ。ぬくもりいっぱいです♡

視野を広げたい!お給料も上がるといいな…と転職を決意

視野を広げたい!お給料も上がるといいな…と転職を決意

アパレルのお仕事に就いて3年半経った頃。「もっと人生の幅を広げたいな」と思い転職を決意しました。違う刺激を受けてみたかったのと、お金の面も動機のひとつでした。

転職先は、外資系のコンサルティング会社。全然違う業種で覚えることがたくさんあり、しかもすごく忙しくて。退社時間は日付が変わってしまうことも。仕事はすごく楽しく、やりがいがありました。何よりお給料が2倍になり、生活が豊かになりましたね。

お給料は満足。でも自分らしさを出せてない!

お給料は満足。でも自分らしさを出せてない!

コンサルの仕事に慣れてきた頃、心のどこかで“やりたいことが実現できているのか?”と問う自分がいました。正直、1社目のほうが自分らしさを表現できていたと感じて。

そうやって思い悩んでいた頃、弟から「紗和は自分で事業をやったほうが向いてるんじゃない?」と思いもよらない助言が。姉を呼び捨てにする生意気な弟なんですが(笑)、この一言が心に残り、次の決断につながりました。

飲みの席で広がったブランドの立ち上げ話

飲みの席で広がったブランドの立ち上げ話

そんなある日、友達から「紹介したい人がいるんだけど」と飲みに誘われました。

とても話しやすい人で、何気なく「今の自分では思いつかないことをやってみたい」と言ったところ、「出資するから何かビジネスをやってみたら?」と。そして「やるとしたら洋服しかない」という話になり、そのまま「来月、この3人で韓国に買い付けに行きましょう!」と。そうやって今の会社が始まったんです。びっくりですよね。

普段は決断できないのに、なぜかタガがはずれる瞬間があって。お酒の力もあったかもしれないですが、私の夢はこのとき動き始めました。

二足のワラジで始めて、会社を辞め、軌道に乗るまで

二足のワラジで始めて、会社を辞め、軌道に乗るまで

2018年2月に『Katrin TOKYO』を立ち上げ、最初は買い付けた服を販売していました。会社に勤めながらだったので、土日に韓国に行って買い付けて平日は会社員……という日々。時間がなくてすごくもどかしかったのを覚えています。程なく「このままじゃダメだ!」と会社を退職して、ブランド運営一本に。

徐々に注文も増え、ブランドの業務をすべてひとりでこなすのは、本当にキツかったですね。メンタル的にも、ひとりだとすべて自分の中で抱え込んで、沈みやすかったように思います。時には動けなくなるくらい落ち込んでしまう日もありました…。

しかし、もう進むしかない環境に身を置くと、自然と次やることを考えて、体が勝手に動くんですよね。お金の不安があり、一時的にアルバイトをしたことも。このときひたすら走り続けたおかげで、今のブランドの成長につながったと思います。

学生時代から何度も読み返している、吉本ばななさんの本。穏やかな文章に心が落ち着きます。

醍醐さんのワクワクにこだわる服作り

醍醐さんのワクワクにこだわる服作り

『Katrin TOKYO』は、“好きなものに埋もれて暮らす”をテーマにしています。日々の生活どのシーンを切り取っても自分のお気に入りに囲まれている、そんなライフスタイルの提案をするブランドです。

姉妹ブランドの『Cara by Katrin TOKYO』は、小柄な友人から「サイズの合う服を選ぶしかなく、ファッションを自由に楽しめない」という悩みを聞いて立ち上げたブランド。

体の大きさにかかわらず、“可愛い”“着たい”という前向きな気持ちから洋服を選んでもらいたくて、ブランドコンセプトを「154cm以下の小柄女性に“着られる”ではなく“着たい服”を」としています。

ふたつのブランドは、デザインがほぼ一緒。同じ世界観で“可愛い”を感じてもらいたいと思っています。

色を自由に楽しむ、開放的なブランド

色を自由に楽しむ、開放的なブランド

ブランドには私らしさが出ていて、カラフルな色がいっぱいです。

トップスに色を持ってきたら、ボトムスは白や黒にしがちですよね。だけど個人的には、きれいなグリーンのニットを着たら、下にラベンダーやピンク、ブルーなどを自由に組み合わせたくて。

色の意外性を楽しんで、ワクワクしてもらえたらうれしいですね。

Katrin Instagram
Cara Instagram

現在のお仕事内容を教えてください

現在のお仕事内容を教えてください

今の私は、会社の代表兼ディレクター兼デザイナーです。現在、ブランドではオリジナルデザインをメインに販売しています。

大学で経営学専攻だった私は、デザイン画を描いたことがないんです。でも「こんなのあったらいいな」という妄想は得意(笑)。

そこで、妄想を言語化して服を作ってくれる会社に発注する、というやり方をしています。とても相性のよい業者さんと巡り合えたおかげで、修正しながらも思いどおりのアイテムに。こうやって理想のアイテムができるなんて驚きますし、感謝しかないですね。

お仕事のマストアイテムは?

お仕事のマストアイテムは?

スマホがあれば、皆さんも事業が起こせるかも?情報収集、ブランドのSNS更新、インスタライブもスマホで済みますし。書類を作るためにパソコンも必要ですが、後はスマホがあれば困らないです。

マストアイテムというと、気分をスイッチする飲み物が大切かも。『OKUSAWA FACTORY Coffee & Bakes』というカフェによく行きます。ミルクティーやカフェラテ、レモンスカッシュなど甘いものを飲んで、仕事のスイッチを入れています。

こうやって毎日が穏やかなのは、仲間のおかげですね。今、社員2名とアルバイトさんが来てくれています。大変なときも仲間がいればゲラゲラ笑い飛ばすことができて、引きずらなくなりました。皆さんも、気の合う仲間を大切にして欲しいと思います。

オリジナルの段ボール箱に梱包。この作業が延々と続く日もあるそう。

大学時代、就活を振り返って

大学時代、就活を振り返って

夢を叶えた真面目な話をしたのになんなのですが、私、就職活動はあまり気合を入れてなかったんです。ダンス部に没頭して、一日20時間踊ってたりしたので(笑)。

とはいえ、ダンスを仕事にすることは考えていなかったので、就活は淡々と。自分の条件に合う会社を受けていき、内定をいただいたところに就職した、という感じです。深い考えはなくいろんなジャンルを受けました。

若さゆえですが、マイペースな学生でした。服が好きとはいえ、そこまで明確なやりたいことはなかったんですよね。

やりたいことが見つからない人は、どうすればいい?

やりたいことが見つからない人は、どうすればいい?

私もそうでしたが、学生時代に明確な将来のビジョンがない人も多いと思います。その場合は、自分が「何を楽しいと思うか」「何があまり好きではないか」など自分の感覚に敏感でいると見えてくるものがあると思います。これは学生とか就活とか限られた時間だけではなく、人生を通して常に大切なことかなと思っています。

その感覚は日常生活の些細なことでもよくて、例えば「満員電車に乗りたくない」「電話はちょっと苦手だな」とか、そんなことでもいいと思います。

「夢」とか「ビジョン」というと身構えてしまう人も、「あまり好きではないこと」とか「こういうことはしたくないな」ってことなら、意外と思いつくのではないでしょうか。

それは決して悪いことじゃなくて、自分自身の感覚として認めてあげていいし、それに合わせて選択肢を持ったり、軸にして仕事や人生を決めていってもいいと思うんです。

あとは、自分の人生の軸を暫定で決めること。いったん今はこんな感じかなーくらいでいいので。そうすると人生の決断を迫られたときに動きやすくなります。

私は結局「楽しさ」を優先することを軸にして、今すごく満たされています。

今後の夢はどんなこと?

今後の夢はどんなこと?

もっと夢を発展させるとしたら。次はショールーム兼オフィスのような空間を持ちたいです。

お客様は好きな時間に予約して試着でき、注文はオンラインという、従来の店舗とは違うシステム。店舗だといろいろ縛られるけど、これならお客様も私たちもストレスフリーですよね。

新しいやり方が受け入れられやすい時代だからこそ、「楽しさ」を軸に、これからもチャレンジしていきたいです。

香りのリフレッシュは欠かせないそう。『LIBERTA Perfume』のオーダー香水がお気に入り。

アパレルブランド代表・醍醐さんの一日

アパレルブランド代表・醍醐さんの一日

これは特別に忙しい日のスケジュールで、普段はもっと緩やかだそう。インスタライブもオフィスで行っています。

Katrin HP
Cara HP

※掲載している情報は、2020年10月取材時のものです。最新の情報はHPとInstagramで確認してください。

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*Staff*
Photo:Takahiro Okamoto
Writing:Misaki Imamura
Design(Schedule):ma-hgra
Special Thanks:OKUSAWA FACTORY Coffee & Bakes

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