Q.芥川賞と直木賞の違いって?知っておきたい!素敵な本ときっと出合える文学賞まとめ
素敵な本と出合うきっかけを作ってくれそうな、文学賞について紹介します。よく耳にする、芥川賞と直木賞。でも、その違いについては意外と知らなかったりしますよね。他にも本屋大賞などの文学賞を、近年の受賞作とともに紹介します。また本との出合いの場所として、東京、大阪、福岡のブックカフェについても紹介します。
〇〇賞って、よく耳にするけれど…
本の帯やテレビのニュースで見かける、様々な文学賞。
言葉自体はよく耳にするけれど、その賞がどんなものなのかって、意外と知らないかもしれません。
■文学賞は、良書と出合うキッカケに
芥川賞と直木賞の違いは?
■芥川賞は、新進作家の中・短編が対象
芥川賞は、主に新進作家の中・短編純文学作品から年2回選考する、文壇への登竜門とされている賞です。
近年の受賞作ではこちらの『コンビニ人間(著:村田沙耶香/文藝春秋)』などが特に話題になりましたよね。
菊池寛が旧友芥川竜之介を記念する意味と雑誌の発展,純文学の新人の発掘をめざして設定した文学賞。年2回。1935年(昭和10)以来続いている。
出典:kotobank.jp
近年では女性作家の受賞も多くなっています。こちらの『むらさきのスカートの女(著:今村夏子/朝日新聞出版)』は、2019年上半期の受賞作です。
タイトルと装丁の時点で惹かれてしまう方も多いのではないでしょうか。
■芥川賞受賞作で歴代No.1の売上
■直木賞は、中堅作家の長編が多め
直木賞は、主に中堅作家の長編のエンターテインメント作品に年2回贈られる賞です。
映画化され話題となった、こちらの『蜜蜂と遠雷(著:恩田陸/幻冬舎)も直木賞受賞作です。
新聞,雑誌(同人雑誌を含む),または単行本として発表された無名・新進・中堅作家の短編および長編の大衆文学作品を対象とする。
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エンターテインメント作品と聞いてもピンとこない方も多いかもしれませんが、純文学よりも娯楽性の高い小説をイメージすると良さそうです。
こちらの『下町ロケット(著:池井戸潤)/小学館』も、直木賞受賞作です。
■本好きならば読んでおきたい一冊
その他の文学賞は?
■書店員が選ぶ!本屋大賞
本屋大賞は、全国の書店員がおすすめしたい本、売り出したい本に投票して決まる文学賞です。
2020年の本屋大賞はこちらの『流浪の月(著:凪良ゆう/東京創元社)』でした。
過去一年の間、書店員自身が自分で読んで「面白かった」、「お客様にも薦めたい」、「自分の店で売りたい」と思った本を選び投票します。
■読書初心者さんにおすすめ
過去の受賞作には、こちらの『舟を編む(著:三浦しをん/光文社)』や『謎解きはディナーのあとで(著:東川篤哉/小学館)』『天地明察(著:冲方丁/角川書店)』など、映画化やドラマ化される作品が多いのが特徴です。映像化されている作品は、普段あまり読書をしない、という人にとっても親しみやすいですよね。
他にも「野間文芸新人賞」や「三島由紀夫賞」「谷崎潤一郎賞」などの文学賞があります。面白い本と出合いたい!という人は受賞作をチェックしてみてくださいね。
インスタやブックカフェでも本と出合える

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面白い本と出合う方法は、文学賞のノミネート作品に注目してみること以外にも沢山あります。最近ではインスタグラムのハッシュタグ『#本好きさんと繋がりたい』や『#読書記録』の投稿を参考にしてみるのもおすすめ。
また、全国のブックカフェでも普段読まない、見かけない素敵な本と出合うことができそうですよ。
■本と珈琲 梟書茶房(東京)
そこで、全国3箇所のブックカフェを紹介します。まず東京で注目のブックカフェが池袋にある『本と珈琲 梟書茶房』。店員さんがおすすめしたい本が並び、珈琲と本を同時に楽しめる、豊かな時間を過ごせる場所となっています。
■ FOLK old book store(大阪)
大阪の『FOLK old book store』は、古書販売をメインに、新書やグッズ販売、喫茶スペースなどもあるお店です。本はもちろん、素敵な雑貨とも出合える、いつ行っても新しい発見がありそうなお店です。
■福岡天狼院 (福岡)
福岡にある『福岡天狼院』は、「READING LIFEの提供」をコンセプトに掲げる天狼院書店の、福岡店です。天狼院書店では普通の書店とは違い、イベントを多数開催していたり、こたつを置いていたり、昼寝ができたりします。
福岡以外にも全国に店舗があるのでチェックしてみてくださいね。