今の貴方に読んで欲しいから。大人になってから改めて手に入れたい懐かしの絵本
「ねぇ!絵本読んで!」なんて毎日両親におねだりしてた。魅力的な絵と、キャッチーでわかりやすい言葉が並ぶ絵本が日々の楽しみだった人も多いのではないでしょうか?この記事では、そんな懐かしい絵本の中でも大人になった今、読み返してほしい作品を紹介しています。「懐かしい!」なんて呟きながら読んでみてくださいね。
何度も「読んで」ってねだってた
「ねぇ!今日はこれ読んで!」そう言って毎日お願いしてた。
両親の優しい声によって広がっていく絵本の世界は、キラキラしていて魅力的だった。

出典: snapmart.jp
華やかな色や優しいタッチで表現される絵本は、どれもとても魅力的ですよね。
幼い頃はただ絵を楽しんだり、物語を単純に受け取ることだけを楽しんでいたけど、大人になった今読んだら何か感じるものが変わるのかな?
小さな世界で旅をする「おしいれのぼうけん」
幼い頃、怖さもありながら、どこか興味もあった「おしいれ」での、さとしとあきらの冒険の物語です。
今思うととても狭い押入れという空間で、彼らがどんな気持ちで共に手をつなぎながら進んでいくのかという、ストーリーにかっこよさを感じた人も多いのではないでしょうか?
お昼寝前に、ミニカーのとりっこでけんかをしたさとしとあきらは、先生に叱られておしいれに入れられてしまいます。そこで出会ったのは、地下の世界に住む恐ろしいねずみばあさんでした。
ふたりをやっつけようと、追いかけてくるねずみばあさん。でも、さとしとあきらは決してあきらめません。手をつないで走りつづけます―。80ページものボリュームがありながら、かけぬけるように展開するふたりの大冒険。
■先生の視点で見れるのかも

出典: snapmart.jp
昔は子供視点で見ていた物語も、今なら先生や親の視点から読むことができるかもしれません。
先生の視点から見たさとしとあきらはどう成長していたのか、また先生自身もどんな思いを背負っていたのかを知ることができるかもしれません。
一つの落とし物が作る可愛い物語「てぶくろ」

出典: www.amazon.co.jp
おじいさんが落としてしまった一つの手袋の中で起こる、どこか面白い物語です。
リズミカルに進みつつ「え、この手袋の中に入るの?」なんてどこかハラハラ感も味あわせてくれるので、いつの間にか夢中になってしまった、なんて人も多かったのではないでしょうか?
おじいさんが雪の森の中に、手袋を片方落としました。くいしんぼうねずみが手袋を見つけ、その中で暮らすことにしました。そこへ、ぴょんぴょんがえるや、はやあしうさぎ、おしゃれぎつね、きばもちいのしし達が次々とやってきて仲間に入り、手袋は今にもはじけそうになります。やがて落としたことに気づいたおじいさんが戻ってきて、連れていた犬が吠えたてると、驚いた手袋の中の住人たちは、森のあちこちへ逃げていきます。
■絵の繊細さと細かさに魅了される

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リアルかつ繊細なタッチで描かれている作品なので、大人になった今子供の頃には気がつけなかった、手袋の細かな変化に気がつけるかもしれません。
話の展開に胸を躍らせている子供たちをガッカリさせない細かな世界観作りは、大人になった今でもワクワクとさせられます。
あなたも歌ってみる?「めっきらもっきら どおんどん」

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主人公のかんたが出会った不思議なおばけは、最初は怖そうにも思えるけど、表情が豊かに描かれ最後には彼らの愛らしさに魅了されています。
内容も柔らかかつ美しい色で彩られているので、ただ絵を鑑賞するだけでも楽しめる絵本です。
かんたがお宮にある大きな木の根っこの穴から落ちて訪れた国は、何ともへんてこな世界でした。そこの住人“もんもんびゃっこ”“しっかかもっかか”“おたからまんちん”とかんたは仲良しになり、時のたつのを忘れて遊び回ります。けれどもすでに夜。遊び疲れてねむった3人のそばで、心細くなったかんたが「おかあさん」と叫ぶと……躍動することばと絵が子どもたちを存分に楽しませてくれるファンタジーの絵本です。
■一緒になって探検していたあの頃

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この物語は、絵が美しく大人が見ても楽しめるので、子供の頃に感じたワクワク感を大人になった今でも、身近に感じることができそうです。
絵本を読んでいる瞬間は、大人になっても魔法をかけられたような体験ができるので、ほかのエンタメにはない心地よさがあります。
¥990
著者/編集:長谷川摂子, ふりやなな
出版社:福音館書店
不思議なはずなのになぜか唱えてみたくなる「めっきらもっきら どおん どん 」という言葉から始まるストーリーは、大人になった今でもおもしろい世界へ導いてくれます。
どうぞの始まり「そらまめくんのベッド」
可愛くてやさしいタッチで描かれるそらまめくんの物語。
自分のお気に入りのベッドがなくなってしまい、そのベッドを探すことから始まリます。最初は自分のことだけを考えていたそらまめくんの心の成長にも注目したい作品です。
そらまめくんの宝物は、ベッド。雲のようにふわふわで、わたのようにやわらかいんです。
えだまめくんや、グリーンピースのきょうだいたちが「そのベッドでねむってみたいなあ」といいますが、「だめ、だめ」と誰にもつかわせようとしません。
ところがある日、大事なベッドがなくなってしまいます。
さんざん探して、とうとうベッドを見つけたそらまめくんは・・・?
■自分が大切なものを「どうぞ」って言う

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自分がとても大切にしているものこそ他人に譲ったり、貸したりするのは抵抗がありますよね。
でも、そういった「どうぞ」をすることで初めて感じられる感情もあるということを、改めて教えられる作品です。
大人になっても忘れたくないことを再確認できるかもしれません。
¥990
作・絵: なかや みわ
出版社 : 福音館書店
柔らかくてそして表情が豊かなそらまめくんの物語は、ただ眺めているだけでもほっこりとしてしまいます。
そらまめくんの成長を一緒に見守ってみましょう。
もう一度読み返すことに意味がある
幼い頃に魅力的に感じた物語は、忘れていた大事な気持ちや新しく教えられることで溢れている。
子供向けに作られた作品の中には、大人になった私たちが学ぶべき気持ちや思いも込められています。
「懐かしいな〜」なんて言いながらペラペラとページをめくれば、優しい世界に魅了されるはずです。