Once upon a time…
15世紀中頃の南フランス、プロヴァンス地方。
ルネ王とジャンヌ王妃が結婚式を控えていました。
しかしジャンヌ王妃は、なかなか笑顔を見せてくれなかったそうなんです。
そこで、ルネ王は彼女を笑顔にするため、あるお菓子を作らせました。
カリソンで、王妃を笑顔に
一説に、そこで考案されたのが『カリソン』というお菓子なのです。
今では、プロヴァンス地方の伝統菓子としてお土産に用いられることが多いそうですが、日本ではなかなか馴染みがありませんよね。
そこで今回は幸せのお菓子カリソンと、発祥の地プロヴァンス地方をもっと知るためのお話をします。
幸せを運ぶ、カリソンって?
まずは、そもそもカリソンがどのように作られているかを紹介します。
カリソンは、アーモンドと、南フランスの果物を砂糖漬けにし、オレンジの花の水を加え、花びらのようなひし形にして焼いたもの。
表面は、アイシングクッキーと同じようなものになっています。
幸せのお菓子と呼ばれるカリソン。
結婚式や誕生日などの大切な記念日にぴったりなんです。
引き出物にカリソンを用意するのも素敵ですよね。
ジャンヌ王妃も食べて思わず笑みが溢れたと言われています。
カリソンを販売しているお店
さて、ここからは、本場プロヴァンス地方でカリソンを販売しているお店をご紹介します。
日本でも、輸入菓子のお店で手に入ることもあるそうなので、ぜひチェックしてみてくださいね。
アルノー・スベラン
まず紹介するのは、『アルノー・スベラン』のカリソン。
南フランスのお土産として貰う人も多いんだそう。
レトロな雰囲気のパッケージは、インスタ映えもバッチリですね。
レオナール・パルリ
次に紹介するのは、『レオナール・パルリ』のカリソン。
カリソンの形のパッケージがとてもキュートです。
大きなカリソンから小さなカリソンが出てくるイメージで素敵ですね。
美しい形のカリソンは、お土産にぴったりです。
発祥の地の素敵スポットは?
カリソンの魅力がわかったところで、ここからは、カリソン発祥の地、プロヴァンス地方の素敵スポットを紹介します。
・ヴァランソル高原
・フォンヴィエイユ
2つのスポットをモデルとした作品もぜひチェックしてください。
ヴァランソル高原
まずは、『ヴァランソル高原』。
有名なラベンダー畑が広がる美しい高原です。
初夏から夏にかけて、満開のラベンダーを楽しむことができます。
一生に一度は行ってみたい夢のようなスポットです。
南仏プロヴァンスの12か月
¥1,980
著:ピーター・メイル
出版社:河出書房新社
訳:池 央耿
そんなラベンダー畑が美しいプロヴァンスの12ヶ月を記したこちらの本。
すっと南仏の世界へ引き込まれるかも。
フォンヴィエイユ
次に紹介するのは、『フォンヴィエイユ』という街。
絵画に出てきそうな美しい街並みは、非現実的な空間です。
ドーテー作の『風車小屋だより』は、このフォンヴィエイユにある風車がモデルとなっています。
風車小屋だより
¥726
著:ドーテー
出版社:岩波書店
訳:桜田 佐
フランス文学で有名な作品。
プロヴァンス地方にやってきた作者が、日々の日常についてパリの友人に宛てて語りかける形式の作品。
プロヴァンス風インテリアも◎
プロヴァンス地方について知ることができたら憧れもさらに募るはずです。
プロヴァンス風のインテリアスタイルを叶える本も紹介します◎
憧れのプロヴァンス流インテリアスタイル
¥5,100
著:安田 薫子
出版社:講談社
ナチュラルな木の素材を生かしたインテリアと、個性豊かな壁。
そんな絵に描いたようなプロヴァンススタイルを叶えるインテリアブック。
食べると笑顔が溢れそう
カリソンを食べると笑顔が溢れて、もっとプロヴァンスを知りたくなりそう。
甘いお菓子を召し上がれ。